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月と海のリザレクション〜海神ポセイドンの幼女転生〜  作者: 幸田遥
第2章 大西洋航海編

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イブカの飼育


 研究船パーズはオーストラリアのブリスベンの港を出港した。



 前回の航路とは違う。

 南アメリカ大陸の南端をまっすぐに目指しているのだ。





 シンシアとガイアが『イブカ』を作り出した後、博士たちは来た道を帰った。

 2日かけての大行進だ。


 クーラーボックスの中の『イブカ』が心配だったので、博士と信一が交代で運転し、ほぼ休み無しで車を走らせたのだ。




 『イブカ』は今、パーズ内の大城戸研究室の大きな水槽の中に入れられている。



 それほど余裕というわけでもないが、今の『イブカ』の大きさなら、問題はない。


 その大きな水槽には、もともと百匹近くの『アジム』が飼育されていた。


 大城戸研究室の大きな水槽は、今、『アジム』と『イブカ』が泳ぐ、楽園となっている。



 イブカの飼育のために、必要とあらば、『アジム』をエサとして与えることも考えなければならないが、今の所、『イブカ』には草食用のエサを与えている。


 イブカが水槽の中のアジムを食べないでいてくれることを祈るばかりである。




「This looks an incredible one. (いい感じになってきたな)」


 博士はウェイと一緒にその大きな水槽を眺めていた。

 博士は、大量の魚が泳ぐ水槽を眺め、満足げに笑みを浮かべる。


「Yeah, but I think it needs much larger aquarium. (そうですね。でも、もっと大きな水槽が必要ですね)」


 ウェイは海産哺乳類が専門である。

 そこで、博士は、ウェイに『イブカ』の世話を任せることにしたのだ。



「I agree. Then I am going to ask somebody to share any big aquarium at the next PRDs meeting. (やっぱりそうだよね。よし、今度、会議で聞いてみるよ)」

 博士は、ウェイの言葉に同意した。



 ガチャ


「Hi!(やぁ)」


 博士とウェイが会話をしていた時だった。研究室にレイアが現れた。



「Hi, Leia. How are you and who is this boy? (レイアさん、こんにちは。あれ、その子は?)」

 ウェイはレイアが抱きかかえているアムルに視線を移す。


「Oh, is it the first time to see Amurru, Wei? (あれ? ウェイは、アムルと会うのは初めてだったっけ?)」

 博士は言う。



「Definitely, it’s he first time! Oh, he is Amurru, and looks so cute. (はい。多分、初めてです。アムルちゃんって言うんですか。可愛い息子さんですね)」

 ウェイはアムルに笑いかける。


 アムルはウェイの顔を見て、ニコリと笑った。



 博士は、もちろん黙っていた。


 このアムルが、ウェイが海賊船の上の研究室で操っていた大きな熊が転生した姿だということを。



 しばらく、3人は会話を弾ませた。

 アムルはレイアの腕の中で、ボケーっとしていた。



 研究船パーズは、オーストラリアの沖を、南アメリカに向けて進行していた。

 5月のある日のことだった。


次回、お待ちかねのバトルです!

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i488219
秋の桜子さまよりいただきました。
好評連載中です!

i493381
砂臥 環さまからいただきました。
リンク先は、『『月』を照らす光〜月と海のリザレクション〜』です。
テーマソングです。
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