エピローグ
晴れ渡る青空。王都の空には、色とりどりの紙吹雪が舞い、ラッパの音が冬の空気を震わせた。
「聖女様、いってらっしゃい!」
「ソフィアちゃん、頑張ってね!」
街の大通りを挟むように人が集まり、皆、私たちに声援を送ってくれている。
名前を呼ばれた方を振り返ると文房具屋のエイミーが文房具屋のご主人に肩車され、こちらに手を振っていた。
私もぴょんぴょんと飛び跳ね、聖女のローブの袖を翻しながら手を振った。手を振った方の手首には、細い銀色の腕輪が日の光を受けて、きらりと光った。
「ソフィア、見てください」
少し後ろを歩いていたルカーシュが私に追いついて、高いホテルの一室を指さす。
ホテルのバルコニーには、わざわざこのために部屋をとったのであろう父の姿があった。ルカーシュが父に手を振ると、父はぷいとそっぽを向く。こないだ、父に「認められん!」とおこられたのに、手を振るだなんてルカーシュは勇者だ。ルカーシュの腕にも私と同じ細い銀色の腕輪が光っていた。
私たちの前には、護衛のガルドさんとムギさん。それに案内係のルドルフさん。後ろには、ナタリアとグレーテさんが続き、その後ろには大悪魔の封印点検係の僧侶たちがずらっと続いている。皆、冬の旅のため温かいコートを身にまとい、準備は万全だ。
王都の南門から王都を出ると、そこにはうっすらと雪が積もった平野と街道が続いていた。
びゅうっと吹きつける冷たい風に、私の髪は舞い上がった。
「聖女様、まずは一番近い村のリーデル村を目指しますよ」
地図を手に持ったルドルフさんの声に、私は頷く。
隣を見ると、ルカーシュが弾けるような笑顔を私に向けた。
きっとルカーシュがいなかったら、私の心はこんなに弾んでいなかったに違いない。臆病で、だけど私のためなら、どこへだってついて来てくれる。
あなたがいてくれるから、私はこの旅が楽しみで仕方がない。
ポケットから扇を出して、まだ見えぬリーデル村を指した。
「行きましょう」
ソフィアの旅は続く・おしまい
いつもお世話になっております。
ポムの狼です!
『料理長は悪役令嬢』を最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
こちら、アーススター文庫のキャラクターコンテストとアース・スターノベル大賞に挑戦中のお話です。
最初は、アース・スター文庫用に書こうと思って、
「よーし!キャラ文芸書くぞー!」
と思って書き始めたのですが、なんかライトノベルっぽくなっちゃって、
「両方に出しちゃえ!」ってしてます(^^ゞ
一応キャラクター小説ということで、初めてグルメ小説を書いてみました。
うまくできているかは、分かりません(^^ゞ
たくさん読んでいただき、とても励みになりました!ありがとうございました!
今後の予定ですが、カクヨムには、カクヨムコン作品を出す予定ですので、また見かけましたら覗きに来ていただけますと幸いです。なろうにも、カクヨムに投稿前のをお試しで投稿予定です。
恋愛・溺愛部門と婚約破棄ものを書くのと、異世界ファンタジー【女性主人公】部門で、女の子のスローライフを書きたいなぁとだけ計画中です。
※変わるかもしれません_(._.)_
あとは、某商業WEBサイトからお声がかかり、今はそこに出す新作を執筆中です。
最後になりますが、『悪役令嬢は料理長』を最後までお読みいただき、重ね重ね御礼申し上げます。
これからもどうぞ、よろしくお願いいたします!(^^)/




