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虹の架け橋  作者: 藤井桜
新婚編
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午後のお茶と遥先生の化学講座(三時間目)



 その日、遥くんがお茶を持って来ると連絡があった。日本茶かと、思ったら違った。珍しいお茶だったので、持って来てくれるらしい。来る前に、レモンを用意しておくようにと言われた。レモンはこないだ、(よし)くんの実家から、送られて来た瀬戸内産のものが残っているので、買いに行かなくてもある。お茶にするなら、お菓子何かあったかな。



「頂き物なんだけど、実家で飲まないからって、貰って来た」

「可愛いパッケージだね」

「耐熱ガラスのカップってあるか。ないなら、コーヒー用のポットでも良いよ」



 実は、耐熱ガラスのティーカップは持っている。お茶あまり飲まないので使わないんだけど、誕生日プレゼントに、絵美にポットと共に一式貰った。紫色のラベンダーの模様が私を連想させて、選んでくれたんだけど、その後に、コーヒーの方が好きって、言ったら怒られた。次の年は、コーヒーカップになった。



「ラベンダーいいね」



 お湯を沸かしている間、遥くんにお茶の方を任せて、私はお茶菓子の準備をする事にした。嘉くんは、今はマネージャーの沖さんと通話中だ。これも、仕事中って言うのかな。突然の事だったので、お茶菓子、買いに行く暇もなかった。レモンがなければ買いに行って、ついでにお茶菓子を買って来たかもしれない。



「遥くん、どんなお菓子でも合うの?」

「どうかな、多分、レモンの酸味があるんで、それに合うのなら大丈夫だと思う」

「じゃあ、これがいいかな」



 蔵王のたまご舎さんのクッキーとバウムクーヘンの詰め合わせ貰っていて、少し残っていた。賞味期限も大丈夫なので、これにしようと思う。準備しているうちに、嘉くんの通話が終わったようだ、お湯も沸いたので、遥くんのところに持って行ってくれた。レモンを切るのも忘れてはいけない。



「麻衣ちゃん、早くおいで、見逃すよ」

「はぁい」



 お盆に乗せたお菓子とレモンを持って席に着くと、ティーカップにティーバッグのお茶を入れると、遥くんが勢い良くお湯を注いだ。綺麗な青色のお茶だった。名前聞いた事あるけど、思い出せない。



「綺麗だね、それ知ってる。レモンとか柑橘入れると色変わるんだよね」

「何色に変わると思う?」

「え、また、遥くんの化学講座? こないだの、紫陽花は、土が酸性だと青くなるんだよね。でも、これって最初から青いよね。酸性に反応して色変わるのよね、普通は。じゃあ、青のまま?? それじゃあ、変わるって言わないよね」

「アントシアニンの中のテルナチンっていう成分に酸が化学変化で反応して色が変わる」

「また、知らない単語出て来た!」

「百聞は一見に如かず、試してみようか」



 そう言って、お茶にレモンを絞った。レモン、それほど多くなくて良いらしい。いっぱい入れると、酸っぱいからほどほどにって言われた。青かったお茶が綺麗な紫色になった。その様子に、嘉くんも驚いたようだ。青から紫、それを見せたかったのか。嘉くんの色から私の色に変わった。ラベンダー色でもあるので、カップにも合う。それで、さっき、ラベンダーいいねって言ったのか。



「重曹入れると緑になるよ」

「赤にはならない?」

「レモンの量を増やすと、赤くなるかな。ああ、といってもピンクぽいかな」



 飲める化学変化すごいな。というか、こないだ、コーヒー出されそうになったのを気にしていたのかもしれない。お茶は美味しく頂きました。レモンティー飲んでいるみたいなので、クッキーやバウムクーヘンも合いました。お茶の名前はバタフライピーティーって言いました。蝶が羽根を開くと変化するそんな、感じなのかな。



 遥くんは大学を出ている事もあり、まるで先生ですね。

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