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057話:移住

 シンの遺体をミサのカード化能力で保管し直す。

 その試みは、スロークとミサの二人でひっそりと行われようとしていた。

 もし問題が起こった時、アオイの精神状態がどうなるか分からない。

 だから、時間も場所も、誰にも伝えてはいない。

 心の専門家でもいれば、もっと別のやり方があったのかもしれないが、いないものは仕方がない。

 慎重に慎重を期して、最善を目指した結果が2人だけで作業することだった。

 スロークの貯蔵庫から遺体を出す。

 可動式のベッドに横たわる青年の遺体。

 無残にえぐられた胸の傷は、それ以上血液が流れ出ないようマスターの魔法で凍結されたままだ。

 第3貯蔵庫の時間経過が影響しないという特性がきちんと発揮されている証拠だった。

 ミサが、震える手でシンの遺体に触れようとした瞬間、突然シンの全身がまばゆい光で包まれた。

 「え?これ、何なんです?」

 慌てるミサ、何か間違ったことをしてしまったのかと不安げな表情でスロークを見た。

 「分からん、とにかくいそいでく」

 スロークの言葉は、最後まで言い切る事が出来なかった。

 呆然とする二人の目の前には、空のベッドだけが残されていた。

 二人共何が起こったのか理解できず、呆然とお互い見つめ合う。

 必死に状況の把握に努めようと脳細胞をフル回転させるが、答えが出るはずもない。

 この場にアオイがいなかったことだけが幸いだった。

 その場に両膝をつき、「どうしよう、どうしよう。」と頭を抱えて狼狽えるミサを気遣う余裕は無かった。

 (くそ、こんな時シンさんならどうする?)

 そしてたどり着いた答えは。

 (よし、わからん! シンさんならこんな時は、とりあえず後回しにするに違いない。)

 頭を切り替えると、とりあえず今日の作業は無かったこととして、とりあえずごまかすことにした。

 ミサには申し訳ないが、シンの安否がはっきりするまでは気持ちの整理がまだつかないことにして時間を稼がせてもらうしかないだろう。

 「すまない、まさかこんなことになるなんて・・・原因はわからないが、なんとしても自分が探し出す。

 シンさんの死の間際に直接関わってしまったアオイは、シンさんのことになるとまだ不安定なんだ。

 ミサさんにはきつい役割をさせてしまうことになるけど、まだ心の整理がついていないことにしてもらえないだろうか。」

 何が起こったのか、今どういう状態なのかが全く分からない以上、これしか思いつかなかった。。

 「いえ、その、私が何かやらかしちゃったわけではない・・・ですよね?」

 おどおどと答えるミサは、自分のせいではと泣き出してしまっていた。

 なんとか落ち着かせて、非常に辛い役目を頼むしかない自分に無力感を抱く。

 「それは100%無いです。

 そもそも、遺体が消えること自体あり得ないんです。

 だから、絶対何かおこっている、それを突き止めます。」

 突き止めるも何も、本当に消滅してしまったのかもしれないという不安感の中、ミサを安心させるために嘘をついた。

 今はまだいい。

 しかし、この頼みでは彼女の気持ちだけでシン復活の試みが遠のいていると言っているようなものなので、周囲からの風当たりが強くなってしまいかねない。

 信頼できる仲間にはすこしずつ事情を説明しておいた方がいいだろうが、早急に何らかの対策を考え出さなければならない。

 まずは、ソンチョーと相談するべきか。


    **


 シンの遺体が消えて数日、理解できない事態にどう対処すればいいかもわからず、ただやみくもに周囲を捜索してみたり、悪魔を呼び出そうとかつてのシンを真似て両替機を蹴ってみたりもしたがどれも不発に終わった。

 そんな彼の焦りも空しく、原因すら特定できぬまま移住者たちが森の入り口、整備した街道に到着する日となってしまった。

 案内と護衛のため、早朝からスロークはユーシン、ユーキの軽トラやバイクで村を出発しなければならなくなった。

 道中が100%安全ではない以上気持ちを切り替えて挑まなければならない。

 移住者から犠牲を出すわけにはいかないのだ。

 高速で移動しながらも周囲への警戒は忘れない。

 広域警戒に精密警戒を二重掛けしながら、脅威になりそうな魔獣を探して進む。

 整備された街道なら、昼前には余裕で合流地点に着けるだろう。

 オークやゴブリンの兵士、狩人達は先発して、村から120Km地点の広場、移住者たちが最初に到達する休憩所で待機している。

 一応デモンエイプの毛皮で簡易的に魔物除けを行っているが、完全ではない以上しっかり護衛をしないといけない。

 護衛にゴブリンやオークを使うのは、魔者と共存することになる以上は少しでも早く慣れてもらいたいからだ。

 一応移住者全員に、魔物との共存について意思を確認しているけれど、その真偽はわからない。

 移住したいために無理をしていたり、平気なつもりだったけど暮らしてみたらやっぱり無理ってこともあるだろう。

 だから、まずは護衛という立場、移住者たちとは一線引いた状況で魔者と接してもらって少しでも慣れてもらおう、という思惑だ。

 120Km地点の休憩所、先発して到着、警備を行っていた兵士たちと簡単に打ち合わせを済ませると、移住者たちとの合流場所である街道のカルケール伯爵領側出口まで爆走する一行。

 この先は兵たちが安全を確保してくれているので、ユーシンのポイント稼ぎも同時に行う。

 ユーシンの軽トラとスローク、ユーキのバイク、3台でのレースが始まった。

 助手席や荷台に乗るアオイたちというハンデがありながらも、からくもユーシンが優勝してポイントを獲得した。

 直線とはいえ、まだ刺すような寒さの中、40Kmの長丁場はバイクにとっては辛かったようだ。

 ガチガチと震えるユーキは2分も遅れての到着、軽トラの荷台に乗ったライアーとマナは完全にグロッキー状態で、軽トラの荷台には二度と乗らないと憤慨していた。

 僅差で惜敗と言うデッドヒートを繰り広げたスロークは、ガッチリ装備で寒さ対策をしていた。

 ユーキが震えながらアオン、クマ、ゴンを召喚する。

 アオンがどこか不満そうなのは、ユーキを乗せるという座をバイクに奪われたからだろう。

 短距離なら圧倒的にアオンの方が早いが、さすがに40Kmもの長距離をほぼ休まず走り続けられはしない。

 魔本に封印してからしばらくは、ただ命令に従うだけという印象だったアオンたちが、少しづつ自分を出してくれるようになってきていた。

 それがユーキにとっては何よりも好ましい変化だった。

 常にモンスターたちを魔本から出して触れ合ってきた成果だろう。

 「ごめんって、期限直してよ。」

 ふてくされてそっぽを向くアオンの背中をなでながらご機嫌を取るユーキ。

 できることなら、一度に3体までという制限を取り払って、みんな出しっぱなしにしたいと願っている。

 今回は、まずアオン、クマ、ゴンで魔物との初対面を経験してもらいつつ、120Km地点の宿泊所へ向かう。

 そこでオーク、ゴブリンの護衛隊と合流して、寝食を共にしてもらうことで安全なんだと安心して貰う。

 さらには、休憩所の配置位置とかが適切か、と言った、往来時のテストも兼ねている。

 150人程の大移動になるので、護衛隊との合流までワタリビト組は結構忙しくなるだろう、落ち着く間もなく入念な打ち合わせと準備を開始した。

 

 昼を少し回ったところで、カブロを先頭に移住団が到着した。

 とりあえず小休止ということで、村産の魔素抜き完熟ラサの実をゴンたちに配らせる。

 魔物や魔獣とのファーストコンタクトだ。

 おっかなびっくり、堅い作り笑顔で実を受け取った移住者たちも、一口でオドロキの表情に、二口で、心からの笑顔に変わる。

 甘味の無いこの世界で、エグみが無く甘い果実は経験したことないほどの幸福感を与えたようだ。

 その間にカブロとスローク、ユーシンが軽い打ち合わせを済ませ、移住者の代表格数名とも顔合わせを終えていた。

 そして、いよいよ街道を出発。

 今回は移住のための大移動なので、馬車も歩行者も一緒に往路側の車道を進むことになっている。

 実は、馬から出る糞尿がどの程度影響するかの調査も兼ねているので、空いているから復路側の車道も使って、とはしなかったのだ。

 歩道を使わないのは護衛の都合。

 一応隊列を組む時に、携帯用の魔物除けを所持しているハンターや商人、移住者が連れて来た護衛をバラけて配置し、バランスを整えたりはしてある。

 携帯用の魔物除けも色々と種類があるようで、安いものは、魔物が嫌がる気配や臭いがする程度の物、完全ではないうえに長期間使用し続けると慣れられてしまう。

 そして、やはりと言うか、護衛たちの持ち込んだ魔物除けの多くがそのタイプの物だった。

 カブロなど商人や、比較的裕福な人に雇われた護衛がわずかに、魔物除けの魔道具を持ち込んでいたが、魔道具自体も高価だし、動力源の魔石も高価ということで非常に少ない。

挿絵(By みてみん)

 それでも強力な魔物は、獲物がいると分かれば歯牙にもかけずに飛び込んでくる。

 森の中は、ヒトの敵わぬ領域。

 熟練のハンターたちですら、万全の準備と細心の注意、最大限の緊張感を持って森に挑み、少くない者達が戻ることなく生涯を終える。

 いかに安全だと言葉で聞いていても、心の底には恐怖がこびりついていた。

 いざ覚悟を決めて移住のためにやって来たけれど、人々の表情は緊張のため険しい。

 街道は安全なんだよ、魔物は味方なんだよ、という二つをアピールしたいみどり村側は、安全を実感してもらうためいくつかのサプライズを用意している。

 ちなみに、アオンたちや街道整備の魔者たちがデモンエイプの毛皮や干し肉で作った魔物除けのそばで作業していても平気だったのは、単純に臭いに慣れたことと、それがただの物で、脅威ではない、安全であると理解しているからだ。

 常に同じ場所で動かない設置型のデモンエイプの毛皮も、いずれは周囲に生息する魔獣達に、この臭いは危険じゃない、と認識されて効果が無くなるだろう。

 設置型の魔物除けは不定期に波長が変わって慣れにくくする工夫がされているらしいけれど、とはいっても完全ではない。

 それに魔道具からの波長が安全であると頭で分かっていても、嫌な気配が常に漂っている状況と言うのは、村に住む魔者たちにもいずれ悪影響が出るかもしれない。

 目下悩みの種になっている。

 今回の移住では、毛皮設置からまだ日も浅いことで問題も起こらずに目的地、村から120Km地点の宿泊地に到着した。

 護衛なので仕方がないとはいえ、出迎えた完全武装のオークやゴブリンを見て移住者たちに緊張が走った。

 「今回護衛を担当する、みどり村北街道警備隊隊長のブラダと申します。皆様の道中は、我らがお守りいたしますのでご安心ください。」

 見事な甲冑に身を包んだオークの隊長。

 魔物は人の言葉を話さない、と思っていた移住者たちは、流暢に話すブラダに驚いた。

 「驚いた、共存しているとは聞いていたが、他の方々も会話できるのですか?」

 そう声をかけてきたのは、恰幅の良い壮齢の男性だった。

 痩せすぎに見える人の多いこの世界では、兵士以外で恰幅の良い(ちょいぽちゃ)ヒトは珍しい。

 食事は生きるための苦行。

 そんな世界だからこそなのだが、男性の体格は、彼がかなり裕福だということを示していた。

 「あぁ、失礼しました。私はノブロフと申します。みどり村で開店させていただく予定のノイラード商会で支店長を任されました。以後お見知りおきを。」

 確か、カブロからも領都に本店を持つ大手商会が支店を出したいと申し出てきた、と言う話は聞いていた。

 「ええ、村にいる魔者たちは、皆ヒトの言葉を話すことができます。みなさんにお願いした移住の条件と同じく、彼らにも条件を提示してあるんですが、その一つが、ヒトの言葉で会話することなんです。」

 スロークは、魔者にもヒト同様に移住の条件があるのだということを含ませた答え方をした。

 ノブロフはスロークを出迎えの代表者と捉えて、今後のために接触を試みるため質問という形で話しかけてきた、とスロークは判断した。

 彼に、ヒトと魔物は対等に扱うという意味を込めての返答なのだが、この言い回しで理解できないようなら今後の相談相手として当てにはならない、というテストのつもりもあった。

 村が大きく発展する以上、相談相手は慎重に選びたい。

 カブロだけでは心もとなくなってきていた。

 「なるほど、承知しました。安心して魔物の皆さんと商いが出来そうで何よりです。」

 さすがに大手商会で支店長に抜擢されるだけの人物だ、魔物と商いができるという言葉で、スロークの言葉の意味がしっかりと伝わった、と返してきた。

 その後護衛の各小隊長など、簡単な紹介を済ませてから移住者はテントなど宿泊のための準備を、護衛たちと街道警備隊は全員で移動中の打ち合わせをした。

 そのおかげか、移住者に雇われ同行してきた護衛たちと村の街道警備隊は早々に打ち解けたようだ。

 魔者たちは言葉も通じるし、街道警備隊は先行して、すでに村で暮らしている傭兵やハンター達からヒトの護衛や狩りの方法、流儀を教えられていたからだ。

 全員参加での打ち合わせは、ヒトの流儀をキチンと理解していると伝えることも計算のうちだったのだが、思っていた以上にうまくいってくれた。

 仲間が殺されたとか、嫌悪感や拒絶意識の強い者は今回の大移動に参加していないのも大きいだろう。

 これなら思っていたよりもずっとすんなり馴染んでくれそうだ。

 商人達も、まだぎこちなさがうかがえるが魔者達と交流しようと積極的に見える。

 おそらくノブロフへと伝えたことが広まったようだ。

 と言うか、ノブロフが広めてくれたのだろうが、移住後は魔物も商売相手だ、という認識が広まっていた、彼らも必死にもなるだろう。

 ノブロフ、頼りになる人物かもしれない。

 それ以外の一般人は、まだまだおっかなびっくりといった様子。

 獣人すら珍しいサンサテからの移住者だ、魔物を見たのも初めて、なんて者も少なくない。

 野営の準備を進める中、手伝うオークやゴブリンンと触れ合うことで少しずつ緊張感がほぐれていくとことを願う。

 なんて思ってたけど、翌日からの道中、魔物除けの効果を乗り越えて入り込んできた魔獣との戦いが何度か起こり、その時にとったオークやゴブリンたちの活躍に、安心感や頼もしさを感じてくれたようだ。

 もっとも、こちらで仕組んだサプライズなのだが。

 ワザと魔物除けの設置間隔を広げて、魔獣が入りそうな場所を作っておいたのだ。

 40Km地点の宿泊地に着いた時には、最初の頃のぎこちなさはすっかり消え、中には軽口をたたきあうほど打ち解けたものも出るほど。

 吊り橋効果って、ヒトと魔者との間でも有効なんだね。

 馬などの糞尿も思ったほどひどい影響はなかった。

 80頭もの馬が一斉に移動するなんてことはそうそう無いだろうから、通常運用での指標に良いだろうと様子を見ていたスローク達だったが、警備巡回のついでに見かけたら掃除してもらい、そのほかに数日に一回程度の清掃作業で十分対応できそうだと意見が一致した。

 回収した馬糞は肥料にもなる。

 街道には、両端に通行料などを徴収したり、街道の説明、乗合馬車の運行などを行う管理事務所を設置することになっている。

 しかし、今回の移住では護衛を連れていないグループも散見された。

 森に来るまでの間でも、野盗だって出るし、運が悪ければ魔物に遭遇することだってある、他の移住者の護衛に便乗してっていう思惑があったとしても、そう言ったケースも想定した方がいいかもしれない。

 彼らが街道専用の護衛を入口で雇えるように調整した方がいいだろう、といった意見もでるなど、有意義な検証の旅となった。

 (なるほどな、森に入るまでは節約したいって人も出てくるだろう。

 村の収入源にもなる、街道専属護衛は早めに準備した方が良いな。)

 費用をケチって重症者や死者が出ると、安全を謳う街道の信頼性にも関わる。

 途中、馬車の故障や疲労で体調を崩すものが出るというトラブルはあったものの、大きな問題も発生せずに済んだ。

 20Km毎に警備隊の駐屯所を作り、警備巡回や、有償で故障した馬車などのメンテナンス、怪我や体調を崩した者に簡単な診療などができるように準備を進めよう。

 終盤に入ってそのような案も出た。

 どちらにせよまだまだ人手不足だし、携わる者への教育もいるので即実行はできないのだが。 

 本格開通はまだ先、開通しても当分の間はヒトの出入りも多くないだろうから何とかなるだろう。

 サンサテから5日間に及ぶ大移動。

 始めてサンサテから出る、という人もいる中、大きなトラブルも無く順調に村に到着できた。

 その後が大変だったけど。

 

    **

 

 「ようこそ”みどり村”へ。

 私が代表を務めさせていただいています、ソンチョーです。」

 未開発の空き地に集合した移住者たちを前に、歓迎のあいさつをするソンチョー。

 「お疲れでしょうが、もう少し頑張ってください。」

 まず、移住者の名簿作り。

 一人ひとり確認を取って、用意しておいた表に記入していく。

 戸籍の第一歩だ。

 次に、村でのルールの説明。

 すでにサンサテを出る前に済ませているけど、勘違いとかは後々面倒なので再度告知したうえで、一応書面でも手渡す。

 書面でもルール周知を徹底したかったので、初回の移住は個人、もしくは家族、集団に最低一人以上文字読み書きができる人がいること、という条件を付けていた。

 そして、先売りで住宅を購入済み(大半がそうだったけど)の移住者は、それぞれの家の確認と引っ越し作業。

 購入していない移住者は畑の予定地に案内してテント生活をしてもらうことになる。

 実は住宅には少し空きがあったし、この場で買えないかとの問い合わせもあったのだけれど、先行で購入した人との差別化はしっかりとしておかないと、せっかく先行で購入したのに、といった不満になるだろうからキッチリ断った。

 購入希望者には、受け入れ後の整理もあるので一週間ほどしてから抽選で販売しますと伝えた。

 夕方には一度引っ越しの手を止めてもらって、畜産用地、今はただの広い更地で歓迎会。

 手もかからず大人数で、ということでBBQ。

 大量の肉と野菜、マスター特製のタレに、ミード酒、子供にはアルコールを飛ばしたものを用意、もちろんすべて魔素抜きだ。

 深夜遅くまでにぎやかに騒いだ歓迎会となった。

 うまくやっていける。

 そんな実感を持たせてくれた。

 (ここにシンさんもいてくれたらな。)

 ソンチョーは、突然光に包まれて消えてしまったというシンが無事であることを祈るしかできない自分に歯がゆさを感じながら、賑やかに食事を楽しむ人々を見ていた。

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