見習い盗賊「1」
今日の一話!
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礼拝堂の隅々まで探していたけれど、やはりアンナはどこでもいない、隠し出口とかもないし、ゲームじゃなかったら霊異事件かと思う。
どうしよう、こんなことをしちゃって、俺の良心が不安だ。あやまりたいという気持ちと先のことを知りたいという心境が混じりこんで心を焼く。
アンナのすがた見つからない以上何にできない、ここは撤退しかなかった。
そういえば彼女からもらった聖水は何?バッグにして、聖水の属性を見る。
「聖水×5:神の力に祝福された水、飲んだら病気、呪いを解消する、そしてHPがわずかに回復する」
これは強いな、ボス戦の時、強い相手にデバフをかかれるのは避けられないことだし、こんなものがすごく役に立ちそう。
彼女にあんなことをしたし、こんないいものをもらっちゃって、自分の良心はますます不安になった。
今焦っても仕方がない、とりあえずありがたく受け取って、俺はオルティアに足を運ぶ。
エイデン教えた方向に歩いて約五分、オルティアの城壁が見える。レオン村と違って、深夜になってもいくつの店が騒いて賑やかそうだ。
酒場に入り込んで、隅のテーブルにあるぢぢいがもぐもぐとビールを飲みながらエロい視線で女の店員さんの尻に追っている。
「中級盗賊 オン」
彼の頭の上に浮いている名前から確かめたことはこのエロじじいが俺の師匠だ。
「オンさん、俺は盗賊に就職したい、スキルを教えてください」
「盗賊は歩きやすい道ではないぞ、お前本気になりたい?」
「はい!」
彼は手を空振って、俺の名前が変換した。
「砂糖が甘くておいしい(見習い盗賊)」
そして俺が学べるスキルが目のまえに現れた。
「ステルス:身をだんだんダークに隠し、1秒後完全に見えなくなる、ダメージを受けたらステルス状態から離す。発動条件:15秒でダメージ受けていない」
「ダークストライク:陰からの一撃、ダメージが1.5倍になる。もし背後から打つ場合、ダメージが3倍になる。発動条件:ステルス状態」
盗賊のクラシックスキル、どれも強いよなあ。一つ学ぶのは銅貨十枚必要で、クエストとモンスターからもらった金使ったことがないので、もう銀貨一枚を貯まった。
躊躇なし学ぼう。
そして酒場の隣の冒険者ギルドに通い、クエストを受ける。
深夜なのにギルドにプレイヤーが結構いる、明日土曜日のため、皆徹夜ゲームするつもりだそうだ。
クエストを受け、オルティアの外にスキルをテストする。
オルティア近くの森に、LV15の強盗が暇そうに立っている。働かざるもの食うべからず、お前みたいな怠惰者が我の剣で斬られ屍骸となれ!
心の中で中二病のセリフを言ってみた、気持ちよすぎる、満足満足。
ステルス、発動!
身体のすがたがだんだん薄くなり、一秒後まるで消しゴムに消されたように完全に消えてしまう。
こっそりと強盗の後ろにつき、ダークストライク発動。
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強い!ただ一撃でLV15の強盗HP三分の一を消した、さっさと相手を片付け、経験値と銅貨を手に入る。
この調子でステルス、そしてダークストライク、ずっとオルティアの近くにレベラゲしてて、いつの間に空が明るくになった。
「夜明けを迎え日が昇り。レドリームの冒険者よ、目覚めよう、新しい一日はもう始まった。朝の冒険は三文の徳、この世界はあなたのことを待っている」
軽快な鐘の音が響きが、俺を機械みたいな作業から呼び起こす。
もう朝七時のか、自分はもうはや24時間寝ていないので、さすがにこれ以上遊ぶわけがないんだ。
俺は肩を握ってマッサージしながら、剣をバッグに収める。
肩も腰もすごくだるくて、こうして揉むと効果があるのか分からない。だってだるいのはゲーム身体か現実の身体か見分けられないから、こうするのはただのしきたり。
手を空振って、自分のプロフィールが目のまえに現れた。
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名前:砂糖が甘くておいしい(見習い盗賊)
種族:人間
職業:盗賊
LV 15
HP 950
攻撃力 59 ― 63
防御力 40
知力 0
クリティカルヒット率 0.5%
命中率 0.4%
回避率 0%
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うむうむ、悪くない。一晩の苦労はそれなりの価値がある。
金もだいぶ増やすし、今俺の貯金が銀貨3枚と銅貨80枚になった。
自分が使わない装備を揃ってトレードサイトに売る、ほぼコモン品質のガラクタなので、多分高く売れない。




