隠しクエストとセクハラ「2」
「エイデンさん、俺は就職したいだけど、どこに行くべき?」
「村には君に指導できる人はいない、レオン村から出ったら道を沿えて北に行け、オルティアのオンなら君の師匠になれるだろう」
オルティアか、次の居場所としては悪くない名前だな。間もなくこの村もさようならだから、ずっとレベラゲに熱心であんまり村のことを見えなかった。一応回ってみよう。
俺はエイデンと別れ、村に散歩する。夜になった村が日頃の村と違って静かな美しさを持ていた、空から注いで月光と点滅しているライト光、身も心も穏やかになる。
やっぱりいいなレドリーム、部屋、木の葉、月、行動しているNPC、一つ一つが繊細で心込めて作られた。こうして自分の足でゲーム世界に歩くの俺は再びブルーボックスの偉大さを感じた。
そういえばCMの中村に白い礼拝堂があるはずだが、どこだっけ。
村を一周まわしたあと俺は疑問が浮かんだ。
カメラの映り順によって大概はこの方向のはずだが、こちらに向くと切り立った断崖しかない。なんでだろう、ブルーボックスならとある建物を忘れたっというミスを犯す可能性がないのはず。
そうしたら……もしかして、隠しクエスト?
俺の胸がだんだんはやく跳ねていく。
隠しクエストとは、町に誰でも受けられるクエストと違い、特定のNPCから特定の条件を満たさない以上受けられないクエストだ。
例えば、町でうろうろしていた変人が、毎日変な言葉を呟いていた。彼の言葉のヒントに従って調査を進めると、牢獄に囚われている騎士を見つかったりとか。あるいは誰でも足を運ばないところに、ずっとプレイヤーを待っているNPCが重要なクエストを持ってるとか。
隠しクエストからもらったアイテムも、一般的なよりよほどレアになるから、プレイヤーにとっては絶対に見逃し行かない選択肢だ!
と……跳ぶ?唾を呑んで、切り立った断崖の前にいる俺はいざよっている。落下ダメージはあると思ったけど、こんな厚い木の葉がいるのでなかなか高さが見えない。もしかしてジャンプしたら下はあんまり高くないかも、あるいは川と湖とかあるかもしれない。うんうん絶対そうだ、こんなデザインはきっと行く道があるのはず。
そうと思った自分はジャンプと決まり、跳ぼうと思ったんけど、やはり怖いという気持ちが俺の足を縛って勢いで跳べるじゃなく、ただ断崖の前に足が滑ったような落とし方で落下した。
「ああああああああああ!」
叫び声が夜の静かを破り、森に寝ていた鳥も何匹が驚かされて鳴いて飛んだ。
「690」
いたたたたた、690の落下ダメージで怖えな、もし装備が一つなかったら俺が死ぬぞ。
尻を揉みながら立ていて、自分の居場所を確かめる。
どうやら自分はとある白いマーブルのプラットホームにいて、目の前は高くて鋭いものがあって……なるほど!ここは礼拝堂の屋根だ!
そうと気づき、この鋭い立派ものを見て俺は急に冷え汗が湧いて寒気が股間から襲てくる。
もし、先、自分はちゃんと前に跳んだら多分あれに刺されたんだろう。
ゲーム世界だからそこまで痛くないと思うけど、ただ男性である俺は本能的にこれを怖がっている。
幸い屋上から地面まであんまり高くないため、それに足が踏まれるスロープがあって、俺はこのまま地面に戻った。




