や、やっと観念したか。
すみません。
昨日は投稿出来ませんでした。
白金貨600枚、日本円にして、約600億円。
「ふ、ふざけるな!」×5
「あ、ごめん。最低額が白金貨600枚だ。」
「なお、悪いわー!」×5
完全に馬鹿にされたと判断した5人組は全員が武器を抜いて襲い掛かって来た。
15分後
「それでは、武器や装備品と奴隷売買の代金を合わせて大銀貨1枚と銀貨2枚よ。」
「どうも。」
「それで個人的な質問なんだけど、本当はどうなの?」
「どっちだと思う? ご想像にお任せするよ。」
「あははは。まさか、ね。」
まあ、受付嬢さんにはティア達が奴隷だという事も分かっているから尚更、「まさか、ね。」だろうな。
やっと冒険者ギルドを出れた俺達に、次のイベントが待っていた。
「待てー!」
「逃げるなー!」
「ちょこまかと動きやがって!」
野郎6人に追い掛けられている1人の女性という構図だが、その女性に見覚えがある。
……確か、チリルだったかな。
無謀にも夜に、自衛も出来ないのに町の外に出た馬鹿。
向こうも気付いた様で、俺達に向かって来た。
逃げようとすると、鬼の形相で「逃げるなー!」と言いながら追い付かれてしまい、やっぱり言うだろうと思った一言が女性の口から出た。
「助けて!」
そして、野郎6人も追い付いた。
「や、やっと観念したか。」
「ゼイゼイ。」
「全くだ。……ウプッ。」
かなり無理して追い掛けたみたいでまだ息が整っていないので……
「この女性に助けを求められたが、話の内容に因ってはこの女性を差し出すから、落ち着いたら正直に話してくれ。」
「ちょっ……」
「分かった。」
話の内容に因っては正義の味方をしないと言うと女性は抗議の声を出すが、野郎の1人が被せる様に返事をした。
因みに、その時にリンとルシアがチリルを拘束した。
「助かったぜ。」
「正直に話せよ。嘘だったらそれなりの対応取るからな。」
「あ、ああ。分かった。」
ちょっとだけ殺気を飛ばすと野郎6人は青ざめた顔で返事をした。
「それで、其方の立場は?」
「ああ。オレ達は、この町の『ネリブ』って商会の者だ。」
「オレ達が自慢する事じゃないが、この町1位の商会で、オレ達はその商会の荒事を担当するのが仕事だ。」
「まあ、普段は護衛とかをやっている。」
「それと、たまに今回みたいな商会の者にはキツくて冒険者に依頼するまでもない様な事に対してはオレ達が担当をしている。
一応、冒険者ランクで言うとオレはCランクで他の5人はDランクに相当する。」
「分かった。それで、追い掛けた理由は?」
「簡単に言えば、借金が期限を超えても返せていないからだ。」
「こいつの親父が賭博で作った借金の返済が昨日までで、今日行ったら、こいつの親父が雲隠れして、こいつが荷物を整理して脱走の準備中だった。」
「そして、逃げられて追い掛けた、と。」
「そうだ。」
「何で逃げようとしたんだ?」
「それは……」
話の内容は、深夜に俺と会った時も、受付嬢に頼みに頼み込んで教えて貰った穴場が、深夜という時間に咲く花で、この花が冒険者ギルドではかなりの高額で買い取る品みたいで、運良く採取出来たが、モンスターの襲撃の際に、モンスターの血で変質してしまい、満額の支払いはなく、その損失分が期限まで補填出来ず、お決まりの「奴隷」しか道が無く、それで脱走したらしい。
「なるほどな。」
「ねぇ、助けてよ。私は悪くないでしょう。」
「あのなぁ。オレ達が悪党みたいな扱いしているけどな、昨日の内に商会に来て、きちんと説明すれば『待つ』という考えも出来るが、謝罪にも来ない上に脱走されたんじゃあ、慈悲を掛けようが無いだろう。」
「因みに残りの借金は?」
「金貨5枚だ。」
「そりゃあ、無理だし、脱走するわ。」
「分かってくれたのね。それなら……」
「諦めて奴隷になれば。」
「そんなぁ~。」
俺が答えを出すと、追っ手から預かった縄でリンとルシアがチリルを縛った。
「ちょっと~。此処は貴方が金貨5枚を立て替える所でしょう?」
「はあ!? 払う訳無いだろ。残りが銀貨の1枚や2枚なら払ってやっても良いが、金貨5枚だろ。無理だな。」
「ちょっと助けてよー! 何でもするから~!」
「悪いが、俺は女性には不自由してないからな。」
「何よ~!」
こうして、何かのフラグが立ったかもしれないが、チリルは向こうに渡した。
別に俺は聖人君子でもなければ、異世界に召喚され、更に別の異世界に召喚された落とし穴に落ちたヘタレ勇者とは違う。
……アニメ第1期では出番を削除されて、第2期から出番が有ったけど、予想以上に小柄な「おうじょさま」だったな。
腹心の侍女がいつの間にか、主人公の事を「マイロード」と言って一悶着有ったのは面白かったな。
「ゼロ君、助けないの?」
「この場で助ける事は出来ないよ。彼女を助ける事は、行く先々でスラム街の浮浪者を全て助ける様なものだ。」
「……そうだね。ごめん。」
「とは、言っても、彼らは知らなくて上の連中が嘘を教えられた可能性があるから確かめてみよう。」
「やっぱり、ゼロ君は私の知っているゼロ君だ。」
ティアの泣く5秒前の顔は反則だな。
勝てなかったよ。
「それじゃあ、ネリブ商会に行ってみようか。」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




