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な~んだ。ゼロのヘタレ!

娘の次は両親へと。

 とりあえず、俺の部屋に全員集まり、明日からの予定を話した。


「とりあえず、明日はティアの両親に会いに行く予定。」

「ありがとう、ゼロ君。」

「その後は、冒険者ギルドに行って、ティアとルシアを正式に俺達のパーティーに加える。」

「分かったわ。」

「分かりました。」

「んで、そうなると、リュミをどうするかだな。」

「私、何でもしますから、捨てたり、奴隷商に売らないでください。」

「いや。捨てたり売ったりしないよ。買った意味無いじゃん。」

「……そうでした。」

「まあ、当てがあるから心配するな。」

「……はい。」

「正直に言うと、知り合った大聖女様か聖女様に押し付……お願いしようと思っている。」

「あー、ゼロ君。押し付けって言おうとした!」

「まあまあ。所で、俺はやっぱり、何処かで、リュミを見たんだよな。」

「……はぁ。」

「話せる部分だけで良いから、奴隷になる前までの人生を教えて欲しい。」

「はい。」


 それで聞いたら、やっぱり接点が有った!

 どうやら、聖女をしていた頃に、故郷のウィンザードに来ていたらしい。

 その時に会ったんだろうな。

 曖昧な記憶は言葉を交わすとかの具体的な接点が無かったから、だな。

 いやー、スッキリしたー。


 スッキリした所で、リン、キサラ、リュミには退場をして貰ったが、部屋から出る時に、キサラから、「あまり大きな声は外に漏れるわよ。」と言われたが、最初に気付いたのは、ティアだった。

 ティアは真っ赤な顔をして否定していたが、顔は笑っていた。

 いや、大人な理由で部屋には遮音魔法は使わないぞ。


 キサラが余計な事を言ったから変に緊張する。


「そ、それで、ゼ、ゼロ君は、何故、私達なの?」

「あ、ああ。純粋に、一緒に居られなかった時間を埋めたいと思ったから。」

「……ゼロ君。」

「……ゼロ兄さん。」


 こうして、3人で話し明かした。

 後、念の為、部屋には遮音魔法を掛けた。


 翌日


 俺は目が覚めると、身体が暖かくて柔らかい何かに包まれていた。

 顔だけ動かすと、右側にはティアが、左側にはルシアが居た。

 思わず、起き上がったら、両手にとても柔らかい何かが収まっていた。


「あん。ゼロ君の大胆……」

「……なっ!?」

「……だから、痛くしないでね?」

「ゼロ兄さん。エッチぃです。」


 ルシア!

 ソレ、別の意味で放送禁止用語だ!


 ……ほっ。良かった。

 3人共、服を来ている。

 アレの証も布団に付いていないな。


「ゼロ、おはっよう! ナニをしてないよね?」

「キサラ……」

「な~んだ。ゼロのヘタレ!」


 俺は寝ているティアとルシアが起きない様にベッドから降りると、無言でキサラに近付く。


「ど、どうしたの、ゼロ。そんな無表情な顔して?」


 そして、こういう時に振るわれる伝家の宝刀を抜いた。


「痛い! 痛い痛い痛い! 鼻から出ちゃあいけないナニかが出りゅぅ。」


 俺はキサラに伝家の宝刀「アイアンクロー」をキサラに対して使った。

 因みに、鼻から出ると言っているが、「右」と「左」のどっちから?


「あれ、赤い薔薇を背景に立つゼロ君は?」

「あれ、変形する私の髪が無い?」


 だから、ルシア!

 その辺りは、放送禁止用語なんだってば!


 ちょっとした危険なワードが出たが、その後は普通に始まり、朝食を済ませ、ティアとルシアは、貴族側の服、ではなく、冒険者側の服と装備品を身に付けた。

 装備品は、一度、ルシアをファラスのギールカ商会に連れて行き、素材提供した上でティアとルシアの装備品の製作を依頼した。

 だから、普段用や決戦用の装備品に俺達やティア達に差はない。


 さて、俺達は普段用の装備品を身に付けて、レギンさん達が居る公爵家の屋敷に到着した。

 後、俺、例の銀仮面をまた着けています。


「俺達は、公爵様に会いに来た者です。」

「その銀仮面、確かに話し……」

「シンティアお嬢様!?」

「久しぶりね。でも、今は、仕事中よ。」

「……は、はい。直ぐに確認して来ます!」


 少し待つと、渋いおじ様が歩いて来た。


「……シンティアお嬢様!?」

「久しぶりですね、ブラガ。」

「……はい。シンティアお嬢様。」

「さあ、そろそろ案内をしてくださるかしら。」

「はっ! 承知しました。皆さんにも失礼しました。これから、ご案内させて頂きます。」 


 案内された応接室は、流石は公爵家と言える調度品が飾られていた。


 暫く、紅茶とお菓子を楽しんでいると、レギンさんと、レイシアさんが入って来た。


「……シンティア!?」

「お父様! お母様!」

「シンティア、何か酷い事をされてないかい?」

「大丈夫よ。それよりも……」

「はっ! そうだったね。君には感謝しているよ。」

「そうね。また、こうしてシンティアと暮らせる日が来るなんて。」

「本当だよ。付き合いで嫌々参加したオークションにシンティアが出ているなんて、悪夢でしかないよ。」

「お父様、お母様。何を言っているの? 私は既に貴族籍を抜けているし、今は、私は奴隷なのよ!」

「え? 何を言っているんだい? 今日来たのは、シンティアが私達の(もと)に帰ってくるんだろ?」

「違うわよ。あの時に、そんな事を言って無いでしょう!」

「……私達を騙す様なら、公爵家の力を使う事も視野に入れる事になるから覚悟をするんだね。」

「そうよ。それに昨日もそうでしたが、何故、喋らないのかしら?」

「……ゼロ君。もう良いんじゃないかな?」

「シンティア、何故、笑っているんだ?」

「だって……」


 俺は銀仮面を外す。


「久しぶりです。レギンさん。レイシアさん。」

「……え!? ヒイロ……君!?」

「……ヒイロ君!?」



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