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そんなのはごめんだね。

ゼロ達は、一気にお金持ちに。

「買取り金額は、白金貨1枚と大金貨5枚と金貨8枚です。端数はサービスです。」

「……結構な大金になったな。」

「私共としても初めてです。……しかし、何故、コレ等を冒険者ギルドに売らないのですか?」

「俺はまだDランク冒険者だからな。」

「あっ!?」

「キサラが居るから、まだ、オークやオーガなら大丈夫だが、それ以上だと騒ぎになるからな。」

「……そうですな。」

「ああ。冒険者ギルドに持って行けば、受付嬢が先ずは騒いで、次に周りの冒険者が騒ぎ、ギルドマスターが収めて、実力を図る為とか言って無理難題を押し付けられ。

 達成すればしたで、次は領主辺りから呼ばれ、政治的な圧力を受けながら、此所でもややこしさ倍増の無理難題を受ける羽目になる。達成すれば、領主辺りが娘はどうだ、と言われたり、最悪、王都に呼ばれ、国王陛下との謁見が待っている。そして、嫌味な上位貴族に睨まれる。」

「……うわぁ。」

「そんなのはごめんだね。」

「確かに、……そうですな。」

「だから、この事は秘密にして欲しい。その代わりに此所に寄った時は、Bランク以上を売るから。」

「その話、乗った!」

「サハシーナお嬢様……」

「乗らないの?」

「乗るに決まっています! コレを蹴る奴は商人じゃないですよ!」

「出所を聞かれたら、『流れの冒険者』で。」

「そこら辺は弁えているので安心してください。」

「それと、差額分は引いてあるので、全て受け取ってください。」

「分かった。」


 俺は差額分を引いた代金を受け取る。


「所で、仮面は外さないの?」

「ん、ああ。この際だから、仮面を被り、素顔は誰も知らない冒険者で行くつもりだ。」

「ふ~ん。」

「まあ、貴方達には見せるけどな。」


 因みに、この仮面は表面的には銀仮面だが、実はスキル「武器創造」で作った「武器」だ。

 俺の素顔を見せた後は雑談に入り、折角だからと、俺が売ったモンスターを使って武器防具を作ってくれる事になった。

 料金は人件費と補助素材だけとサービスしてくれた。

 完成予定日は2週間後だ。

 カヌアールさんには、家に泊まっていけと、言ってくれたが遠慮した。


 俺達は宿屋に4人部屋で泊まる事にして、暫くは冒険者として稼ぐ事にした。

 ……何故か、3人部屋は何処の宿屋にも無かった。


 その夜にリンが質問をした。


「ゼロ様はどれ程のモンスターを貯めているのですか?」

「そうだな。白金貨7枚分くらいは有るな。」

「……!?」

「ゼロ。何でそんなに持っているのよ?」

「俺の故郷には国内屈指の『魔の森』が有るんだ。」

「ゼロ様。魔の氾濫、スタンピードは起きないのですか?」

「俺の始祖から今日までに、未だにスタンピードは発生していない。多分、魔の森の(ぬし)みたいなのが居て、数を調整していたり、睨みを利かせているのだろうな。」


 翌日


 冒険者ギルドに行って依頼ボードを見ると、既に朝組が美味しい依頼を取った後で大した依頼は無いから、適当に森に行ってモンスターを狩る事にした。

 小耳に挟んだ南側の森には小さな湖が有るらしいから、今日はそこを目標にしよう。


「ゼロ様、もうすぐ湖です。」

「分かった。」


 俺の悪魔の気配で雑魚が居ない森を進み、逃げなかった馬鹿なオークを適当に狩って湖を目指した俺達だが……


「きゃあああーーー!」


 絹を裂くような悲鳴が聞こえた。


「ゼロ、湖の方よ!」

「行こう!」

「はい、ゼロ様!」

「分かったわ、ゼロ。」


 湖に到着すると、水浴び中の少女と、既に重体の護衛らしき女性冒険者4名だった。

 そして、原因はファングタイガーで、メインディッシュに決めていたのか水浴び中の少女に襲い掛かろうとしていた。


「破っ!」


 俺は身体強化を掛けて、ファングタイガーの首を一刀両断した後、異空間収納に仕舞った。


「間に合ったな。」

「……あのぅ、危ない所をありがとうござい……」


 途中で言葉を遮り、少女の目線は自分の胸にいった。


「ん? どうし……」

「きゃあああー、見ないでーーー!」

「ぐふぅ! ……み、見事なボディブロー……」

「そんな事より、この護衛()達はどうするの?」

「金を貰う以上は助ける。それで良いな?」

「……は、はい!」


 俺は4人に回復魔法を掛けて怪我を治療した。


「……あれ! ファングタイガーは?」

「私達、重体だった筈じゃあ?」

「皆、無事?」

「ソニアちゃんは?」

「護衛対象は無事だ。」

「「「「……!?」」」」


 俺は優しく伝えたのに、4人の女性冒険者達は、俺に対して武器を向けた。


「何者なの?」

「仮面を被っているなんて、怪しいわ。」

「それにファングタイガーが居ない!?」

「ソニアちゃんは、私達の後ろに来て!」

「大丈夫です。彼らは私達を助けてくれたのよ。」

「本当ですか?」

「本当よ。一撃だったわ。」

「嘘よ。ファングタイガーはBランク中位のモンスターよ!」

「こんな子供に倒せる訳が無いわ!」

「ほい。」


 俺は偽造用のマジックバッグから出すと見せ掛けて異空間収納からファングタイガーの首級を見せる。


「……信じられないけど、本当みたいね。」

「皆、これで信じた?」

「……はい。」


 お互いに自己紹介を済ませ、落ち着いた所で徴収だ。


「さて、払って貰おうか!」

「何をだ?」

「誰が重体から回復させたと思っているんだ?」

「……ま、まさか!?」

「皆をね、治してくれたのはこの男性(ひと)なの。」

「分かったわ。幾ら?」

「自分達の命の価値を自分達で決めて良いぞ。」

「どういう事だ?」


暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。



ヒイロとシンティアとの再会は古典王道か現代定石にするか悩み中です。

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