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誤魔化すしか無いな。

恋愛系のあるあるです。

「……ゼロ様。」

「……ゼロ。」

「……ああ。彼女達だ。」

「どうされました?」

「少し、席を外しても良いか?」

「……ええ。どうぞ。」


 俺達は不思議がるシーナ達から充分に離れると、どうするか話し合った。


「さて、どうするか。先ず、間違いなく、顔を見られたらバレるな。」

「……そうですよね。」

「別にバレても良いんじゃない?」

「そういう訳にはいかないだろ。何時、侯爵級以上の悪魔が来るか分からないんだからな。」

「ゼロ様……」

「襲撃されても護りきる自信は有るが、万が一を考えると一緒に居る事が出来ないからな。」


(どうする、()婚約者。)

(ライオス~。)

(結局は3択だ。逃げるか誤魔化すか明かすか、のな。)

(そうだな。明かすは無いから、逃げるか誤魔化すだが。)

(この商人から逃げるのは得策では無いな。)

(そうだな。誤魔化すの1択だな。)


「誤魔化すしか無いな。」

「ゼロ様、どうやって?」

「……まさか、こんな形で使う事になるとはな。」

「どうするの?」

「コレを使う。」


 俺達はシーナ達の所に戻った。


「お話は済みました……!?」

「ゼロさん。その顔を全て隠した仮面は!?」

「……実は、以前、翼の追求者にかなり怒られていた事が有って……」

「一応は、偶然が重なった事故だったのよ。」

「……はぁ。」

「そして、彼女達は、自分達が定めた評価で一定以下の者に対して、厳しい対応をする冒険者としても有名なんですよ。」

「……はあ。そうなのですか。」

「だから、このまま会うと場合に因っては、不利益が貴方達に降りかかるかもしれないので。」

「……分かりました。それで、その仮面をどう言い訳に使うのですか?」

「少し前にモンスターとの戦闘で怪我を負い、今、治療中という事に。」

「それだと、彼女達の善意で治療しますと言われたら?」

「シーナ。その場合は、この怪我が自分の油断から受けた傷だから、戒めを込めて、自然治癒で治しているという事で。」

「分かったわ。」

「よろしいでしょうか?」

「分かったよ。恩人のお願いだ。そういう事にしておこう。」

「まあ、1番安全なのは、このまま、立ち去る事なんですが……」

「それは駄目だ!」

「そういう訳なんで、ご協力をお願いしますね?」

「分かった。お前達も良いな?」

「ええ。分かったわ。」

「分かったよ、ゼロ。」

「「畏まりました。」」


 因みに、シーナの家、正確には規模で言うと屋敷に向かう途中に聞いたんだが、彼女達「翼の追求者」は、シーナ捜索の依頼を受けに来たらしいが、流石に実力が有っても2人だけでは不安な為に、もう1組か2組、揃うまで待っていたらしい。


 バレませんように!


「お帰りなさいませ、旦那様。奥様、サハシーナお嬢様。」

「娘の恩人も連れて来た。歓迎の準備を。」

「畏まりました。」


 俺達は部屋に案内されて待っていると、メイドが歓迎会の準備が整いましたと言って来たから向かった。


 少し広めの応接室に通されて、周りを見ると軽食を軽めに設置してあるだけの気楽な歓迎会みたいにしてあるな。


「待っていたよ、ゼロさん。」

「少し待って欲しい。そちらの3人は見覚えが有るのですが?」

「私達は、ちょっと前に学園都市に居たからね。」

「やはり。次に何故、そちらの方は仮面で顔を隠すのです?」

「ゼロはちょっとした油断で顔に傷を負ったからよ。」

「もし、よろしければ、有料ですが治しましょうか?」

「悪いけど、自身の油断から負った傷だから、戒め代わりに自然治癒で治す事にしたのよ。」

「質問は以上かな?」


 俺達やティア達も頷く事でカヌアールさんは、お互いの自己紹介を促して、俺達は自己紹介をした。


 普通なら、俺は歓談を始めるのだが、喋ればバレる。

 バレたら、絶対にティアやルシアは泣くだろうし、俺はそれを止める方法が思い付かない。

 だから、バレたらいけない。


(まあ、惚れた女の涙に弱いのはどんな世界だろうが、どんな種族だろうが同じだからな。)

(そうそう。)


 ライオスと念話していると、思い詰めた様な表情をしたティアが俺に近付いた。


「失礼。ゼロに聞きたいのだけど、貴方とは学園都市以外で会った事が無いでしょうか?」


 俺は痛む心を無視して、首を横に振った。


「……そうですか。」


 ティアは心から、気落ちした表情で俺に背を向けた。

 俺は思わず、左手が動きそうになったのを踏みとどまった。


「ティア?」

「気の所為(せい)だったわ。」

「……そうですか。」


 歓迎会が終わる時に、カヌアールさんはティア達に依頼の報酬を支払った。

 それを見たティアは何か言いたそうにカヌアールさんに顔を向けたがカヌアールさんは首を横に振った事でティアは報酬を受け取った。

 多分、実際には働いていないから受け取らないと言おうとしたか、予定の報酬よりも多いからだろう。

 冒険者になった以上は清廉なだけでは生きていけないのは、貴族の世界でも同じだけどな。


 その後、ティア達は解放されて、俺達は装備品を新調すべく店にシーナと一緒に行った。


「どうですか?」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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