はい。お着替えしましょうね。
筆が進みました。
1時間後に、おかわりがあります。
本編完結まで、後3話。
「……ん~と、……有ったわ。何か訳分からない事を言われて握手した! チクッとした!」
「あ~、その時に、血を取られたな。エレナ、心配するな。呪いは解いたし、その呪いも掛けた奴、多分、その男爵令嬢に返したから。倍返しでな。」
「ゼロ君。その、ね。」
「人呪わば穴2つ。」
「何それ、ゼロ君。」
「人を呪うというのは自分にもその呪いが掛かるから、呪う事自体を止めましょう、という言葉だ。」
「そ、そうなんだ。怖いね。」
「さて。これでエレナは魔力が使える様になったし、その魔力量なら宮廷魔術師とかも狙えるぞ。」
「ううん。私はゼロと、皆と一緒に居たい。」
「本当に良いのか?」
「うん。」
「分かった。ルシア。」
「御意。」
「エレナにクリス。外で待っている。」
「え? え?」
「何?」
「はい。お着替えしましょうね。」
キ~、バタン。
17分後。
「こ、これが公爵家令嬢の専属侍女の実力。」
「故郷の王宮の侍女に負けていないわね。」
「どうした、エレナ。口調が固いぞ。」
「ああ。コレは化粧をしたからよ。」
「こびりついて離れないか。」
「そういう事よ。」
「それなら、外では、『ゼロお兄様』だな。」
「畏まりました、ゼロお兄様。」
「……ぷ。」
「……ふふ。」
「エレナ。ゼロ君は私のなんだからね。」
「分かっていますわ。」
「そして、問題はクリスだな。」
「ええ。そうですわね。」
「な、何よ。」
「呼び捨て、君付け、様付け、兄さん、お兄様。後は何が有るかな?」
10分後
「……ちょっと距離感があるが、『さん』付けで。」
「助かった。ルシア、ありがとう。」
「次は、エレナ。」
「はい、ゼロお兄様。」
「エレナは、『魔法使い』系で良いんだよな。」
「はい。ゼロお兄様。」
「分かった。さて、最後は『アレ』だな。」
「ゼロ君。結局、買った理由は?」
「俺が悪魔だった頃のペット。」
「ペット?」
「ああ。」
あいつを檻から出して、檻は異空間収納な仕舞う。
先ずは、寝ているこいつを起こそう。
たっぷりと殺気を込めて。
「起きろ。」
「キャン!」
(主、おはようー。)
(魔力、たっぷり入れるから、いい加減に覚醒しろ!)
(は~い……って、いきなり!)
こいつの大きさが子犬から大型犬に変貌する。
そして、軍用犬の様にビシッとお座りしている。
「ウォン!」
「こいつ、『シリウス』は、魔力が枯渇すると、小さくなって、思考もお子様になるんだ。大方、魔界から地上に出る時に魔力が大量に削れたんだろうな。」
「ウォン!」
「シリウス。確かに魔界じゃあ、俺のペットだったが、この中では最下位だからな。分かったか?」
「ウォン!」
(分かりました。)
(後、ライオスの事は秘密だ。)
(ライオスの魂の気配がしたと思っていましたが『右腕』ですか。)
(ああ。)
「それでゼロ君。シリウスのお父さんは誰なの?」
「先ずは、伝説の魔獣フェンリルが伝説なのは、その生涯の殆どを魔界で暮らしているかだ。」
「そうだったの!」
「つまり、フェンリルは魔界の魔獣だという事だ。」
「そうだったのね。」
「そして、シリウスの父親は、『デーモンウルフ』という種族で、全身真っ黒で、瞳は赤く光り、大人になると、炎の様な赤い意匠が身体に出る。そして、誇り高い。」
「それで、何故、悪魔時代のゼロ君のペットになったの?」
「拾った。」
「ゼロ様、簡潔過ぎます。」
「いや、事実で。あの時、侯爵級のくそガキを絞めた帰りに見つけて拾った。」
「……侯爵級。」
「あ! 魔界じゃあ、侯爵級ってだけじゃあ、脅威にならない。真に脅威なのは、戦闘の訓練を受けた『兵士』だよ。」
「あ、ゼロ君。学園で見たアレ?」
「ああ、そうだ。言っとくけど、あいつ、かなり力を封印されてから地上に来ていたからな。」
「え、アレで?」
「ああ。まあ、俺もかなり力を抑えていたけどな。」
「流石、ゼロ君。」
「ゼロ様。そろそろ行かないと。」
「おっと。そうだな。」
この後、下で少し遅めの昼食を食べて、冒険者ギルドでシリウスを従魔登録をした。
その後は、クリスとエレナの装備品を整え、2人の日用品を揃えた。
宿屋に帰ろうとすると、俺に向かって突っ込んで来る集団が!
……そういえば、あの存在を忘れていたな。
街中だと、色々とヤバいから、敢えて街外に誘導しよう。
「聖術、聖牢!」
「大人しく待っていろよー。」
俺だけ、光の檻に囲まれた!
そして、あたかも抵抗した結果かの様に街外に吹き飛んでいく檻の中の俺。
「逃がしません!」
聖女と神殿騎士6人が俺を追い掛けて来ているな。
それと、2人くらいティア達の所に居るみたいだな。
ティアを苛めていたら、拷問だな、うん。
吹き飛んで街から充分に離れたし、これなら大丈夫だな。
「遂に見つけましたよ、悪魔。上手く擬態していたようですが、私達には無駄です! 死んでいった彼らと犠牲になった人達の為にも、今! 此処で! 滅殺します!」
「ちょっと待ってくれ。俺達はこの街に来たばかりで……」
「問答無用! 悪魔に時間は与えません!」
「ちょっ……」
「騎士達よ、三の陣!」
「はっ!」
俺を中心に正三角形に位置を取り、お互いの位置を変えながら攻撃を仕掛けて来る。
「だから、俺は……」
「私達を騙そうとしています! 聞く必要はありません!」
「はっ!」
「騎士達よ、五の陣!」
「はっ!」
騎士1人を残して、5人が休む間もなく攻撃を繰り返してくる。
そして……
「聖術、聖炎虚牢!」
「今です、聖女様!」
攻撃していた、5人が俺を中心に五芒星の位置に立ち、聖女に一撃を促した。
「聖術、聖王炎葬!」
なるほど。
炎の牢屋で、五感を奪い、その隙に、聖女が大技を放つ。
この聖術、伯爵級の中位までいけるぞ!
「……ハアハア。これで……」
「……そんな。」
「……信じられない。」
「……アレを食らって。」
「この街で何が有ったか知らないが、幾らなんでも、問答無用は良くないな。貴女達が真剣に対応しているのは理解するが。」
「……馬鹿な!」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
ルシアが助けなければ、キサラの案で、クリスがゼロを呼ぶ場合、「ゼロにゃん」になる所でした。




