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ハアハア、どうです?

どうなるゼロ達!

「待ってください。ゼロ様はその様な方では決してありません!」

「そうよ。ゼロは無駄な血を流す事を嫌うわ!」


 聖女や神殿騎士が飛び掛かろうとした時、リンとキサラが俺との間に入る。


「貴女達、そこを退きなさい!」

「いいえ。退きません。」

「私も退く気はないわね。」

「貴女達はいずれ、その邪悪な悪魔に利用されて命を失います。だから、そこから離れなさい!」

「いいえ。ゼロ様は、私の命を救ってくださいました。

 だから、この命はゼロ様の為にあります。」

「私も、ゼロの所有物よ。だから、相手が誰であろうが敵対するのなら、『斬る』わ。」

「本気なのですか?」

「当然です。」

「勿論よ。」


 2人共、魔力を高め戦闘態勢に入った。

 リンもキサラも真剣な表情となり、一触即発な状態だ。

 ……俺は動けないな。

 俺が動けば、それが切っ掛けになり聖女も含めて向こうの全滅する可能性すら有るからな。

 そういう訳で、俺は聖女に視線を送り続けている。


「大聖女様……」

「それならば、私の聖術を受ける覚悟はありますか?」

「聖術?」

「はい。貴方達に放つ聖術は、魔法や魔道具での『魅了』や『洗脳』状態であろうとも、解除して無効にし、その身に付けていれば破壊します。それでも受けますか?」


(どう思う、ライオス?)

(多分としかいえないが、俺達には効かないな。)

(それでも、リンやキサラには何もしていないから、少なくともこの2人は信用されそうだな。)

(とりあえず、この2人だけでも安全を確保しよう。)

(そうだな、ライオス。)


「俺達は受ける!」

「ゼロ様。」

「ゼロ。」

「お前達には、洗脳や魅了を受けていないからな。」

「お前達には、とはどういう意味です?」

「複数回放てるのなら、先に2人に使ってくれ。」

「……良いでしょう。」


 リンもキサラもとりあえず、俺が受けると言ったからか、素直に向こう側に従っている。


「では、いきます。聖術『浄化結界』!」


 リンとキサラの周りに魔法陣が発生し、白い光に2人は包まれた。

 そして、終了した。


「それでは、貴女達2人にお尋ねします。そこの男はどんな存在ですか?」

「私が生涯仕えるご主人様です。」

「私は、ゼロの所有物よ。」

「「そして、大切な人。」」


 ……いや。

 最初の言い方もアレだが、最後の言葉は単純に恥ずかしいのだが。


(愛されているな、ゼロ。)

(うるせぇ。)


「私の聖術『浄化結界』を使っても態度や考えが変わらないという事は、奴隷ではあるかもしれませんが、そこには魅了や洗脳が介入していない証拠。」

「……大聖女様。つまりは?」

「貴女達2人は、悪魔とは無関係な存在です。」

「それは良かった。」

「しかし、貴方は別です!」

「あら?」

「あれ程の邪悪な魔力を放っていたのですから、私の聖術『浄化結界』をまともに受ければ、悪魔であれば滅殺します。それでも受けますか?」

「どうぞ。放ってください。」

「良いでしょう。『浄化結界』!」


 ちゃっかり、神殿騎士が俺の周りを囲み、聖術の効果を上昇させる様な配置に立っている。

 俺は知らないよ、聖女が使う聖術の事なんか。

 でも、いざ使う際に俺の時だけ、定位置が決まっているかの様に立てば分かるって。


(ライオス、どうだ?)

(確かに効果は上昇しているが、正直、子爵級には充分効くが、伯爵級の底辺ぐらいならギリギリだろうな。)

(俺もそう思う。)

(まあ。地上に、伯爵級が来る事は無いだろうがな。)

(そうだよな。)


「ハアハア、どうです?」

「大聖女様……大丈夫ですか……!? そんな!」

「え!?」

「俺は滅びていない。つまりは俺は悪魔では無いと証明された訳だ。」

「……そんな。」

「まあ。多分、聖女様はコレに反応したんじゃないか?」


 俺は右腕に巻いていた包帯をほどき、右腕の紋様を見せる。


「それは!?」

「この紋様は男爵級の悪魔を滅ぼした時に受けた『呪印(じゅいん)』だ。」

「男爵級の悪魔を滅ぼした!?」

「ああ。」

「信じられません。」

「しかし、聖女様や神殿騎士がそれ相応の対応を取り、にも関わらず聖女様の聖術『浄化結界』の効果が現れ無かったのが証拠では?」

「……確かに。」


 俺は右腕の紋様を隠す為に包帯を巻く。


「良いでしょう。貴方を信じましょう。」

「疑いが晴れて良かったよ。」

「しかし、何故、その様な『呪印』を?」

呪印(コレ)は、リンやキサラと出会う前の事だ。」


 まあ、真実と虚偽を混ぜれば、事実に聞こえるを実践して話した。

 親を知らない孤児で元貴族の神父に読み書きや、知識や教養を学び、冒険者に成って、とある森に入った所で妙な気配がしたから行ってみる。

 すると、おぞましい気配を出す化け物と遭遇してしまい、戦う事になり、命からがらやっと討伐したら、死の間際に一瞬の油断を突かれ、この呪印を付けられた。

 後にアレが悪魔だと分かったが、あの時に、この呪印を付けられ呪いの言葉を残した。

 それが……


「この呪印が、有る限り、悪魔はお前を狙い続ける。」


「……と、そういう訳だ。」

「……あ」

「リン、キサラ。どうする? リンやキサラが望むのなら、解放するが。」

「いいえ。ゼロ様、私は解放を望んでいません。これからどの様な未来が待とうとも、私はゼロ様に付いて行きます。」

「私もよ、ゼロ。それにそんな奴らが来るのなら、それこそ、私の出番よね。」

「リン、キサラ。ありがとう。」

「……こほん。私が聞きたい答えをリンさんも、キサラさんも答えてしまったので私からは何もありません。そして、一般の方に刃を向けた償いをしたいのですが。」

「それなら……」




暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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