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プギィーーー!

20歳以上も年が離れた男性貴族の後妻や、三流の三男以下の男性貴族に嫁ぐのは嫌だと思う貴族令嬢は多いです。

 カーラ達は、俺のアドバイスで、落とし穴を作った。

 最初は、カーラ達は反対した。

 俺を入れてもオーク3匹の討伐は不可能だと。

 しかし、俺はとりあえず、1匹と想定して落とし穴を作る様に勧めた。

 それと、作戦も考えるように伝えた。


「ゼロ、出来たわよ。」

「分かった。準備は良いな?」

「え、ええ。」

雷撃針(ライトニングニードル)。」

「ギッ……」

「ガッ……」

「あ!」

「え!?」

「い?」

「お!?」

「うっしゃー! 残り1匹だ!」

「え!? なに、今の?」

「それよりも、オークが俺達に気付いたぞ。良いのか?」

「それは、ゼロの声が大きかったからでしょう!」


 カーラが怒りながら、指示を飛ばす。


「残ったオークを誘導するわよ。しっかり距離を保ちながら行くわよ!」

「「「はい!」」」


 俺は、素早く護衛が出来る様にしつつ、木の陰に隠れた。

 カーラ達は必死になって落とし穴にオークを誘導しているが、別の意味でも必死になっている。

 だって、オークと美少女だよ。

 どうやら、その恐怖もある様で、作戦の筈なのに顔は、北○マヤ顔負けだ。

 ……だから、たまに足止め用の「土ぽこ」を出して、オークとの距離を作っている。


「ちくしょう! 本当に助けに来ねぇ!」

「た、助けて、ほ、欲しいよね。」

「グダグダ言わず、走りなさいよ!」

「カーラ、私、隠れても良い?」

「「「ダメ!」」」


 カーラ達は頑張って、オークを誘導して落とし穴に落とす事が出来た。


「プギィーーー!」


 まあ、下半身が串刺しになっただけだから、オークはまだ生きている。

 生命力や自然治癒も高い方だしね。


「さて。此処に落ちた時の拍子で武器のこん棒を手離して無抵抗に近いオークが居ます。」

「ゼロ。本当に助けなかったな?」

「当たり前だろ。契約内容にも入ってないだろ?」

「そうだけどよ……」

「一応は、ゼロは私達を助けてくれてたわよ。オークとの距離が縮まりそうになったら、小さい土魔法で妨害していたわ。」

「……そうなのか。」

「まあな。オークが頑張っている所なんか見たくないしな。」

「ゼロ! それを言ったら台無しよ!」

「そうよ。そういう時は、『お前達を守りたかった。』でしょ!」

「あ、あのぅ……」

「何?」

「ゼ、ゼロは、オ、オークをどうするのですか?」

「そうだな。全員がオークに致命傷になる攻撃をして貰う。」

「ゼロ、何故だ?」

「オークを殺せない冒険者は遠からず引退かモンスターに殺されるからだ。」

「……そうね。まだ、本当の意味ではオークを殺せる実力は無いけど、オークを殺した経験は良い事だわ。」

「そういう事。俺からは何も言わない。カーラ達のタイミングでどうぞ。」

「ありがとう、ゼロ。」


 大体20分後に、落とし穴に落ちたオークの断末魔が響き渡った。

 最初に仕留めたオークは、カーラ達が葛藤中に、素早く行って確保しました。

 因みに、カーラ達は最初の攻撃では致命傷にはなっても止めを刺す事が出来なかった為、そう言った意味でもう一度攻撃して、本当の止めを刺したのは、バーナだった。

 理由は、折角、トップクラスの実力を持っているのに、その臆病な性格の所為(せい)で、(くすぶ)っているから、少しでも自信を付けさせる為だってさ。


 オークを解体して軽い食事を提案したが、やはり、まだ籠の中の鳥であるカーラ達には無理だった様だ。

 血抜きは、オークの巨体ではカーラ達には無理だったから、俺がした後、借り物か持参かは分からないが、カーラがマジックバッグに収納した。


 この後、流石に大物ではあるが、オーク1匹だけではダメだろうと言う事で移動を開始したが、本来のカーラ達の獲物になる対象は、誰の所為かは言わないが絶賛逃走中だ。


「カーラ。」

「何、マーサ。」

「そう言えば、聞いた事が有るわ。この森の中には綺麗な湖があるけど、リザードマンの群れが居たって。」

「カーラ!」

「そうね。」

「決まりだな。」

「ねぇ、イール?」

「何だ、バーナ?」

「もしかして……」

「勿論、その湖を目指すんだ!」

「やっぱり~。」


 カーラ達3人は、バーナの僅かな変化を喜びながら、その湖を目指す事になった。


 湖に到着したけど、確かに居たよ、リザードマンの群れが。

 ……11匹かな。


 これは作戦が必要かなって思っていたら、何処かの冒険者パーティーがリザードマンの群れの討伐を始めた。

 そして、その内の3匹が此方に向かって来ている。


「ちょうど良い。アレ、俺達が貰おう。」

「そりゃあ良い!」

「頑張る。」

「そうね。貰っちゃいましょう。」

「良いのかしら?」

「大丈夫よ。いざとなったら、マーサ、お願いね。」

「……またぁ。こういう時だけ、私に頼るぅ。」

「頼りにしているわよ、マーサ。」

「分かったわよぅ。」

「それじゃあ、頑張ってな。」


 こうして、カーラ達には少々荷が重い討伐をする事になった訳だ。

 しかし、此処でカーラ達が望んでいた事が起こった!

 何と、カーラの危機にバーナが覚醒して、リザードマン3匹をバーナ1人が仕止めた。


「やったな、バーナ!」

「おめでとう、バーナ!」

「良かったわね、バーナ!」

「ありがとう!」

「これで、バーナは立派な剣士だな。」

「はい!」


 そんな感動シーンに、水を差す馬鹿が来た。


「そのリザードマンはオレ達の獲物だ。返して貰おうか。」


暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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