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翼の追求者。

あの彼女達が登場。


作者的な誤字が有りましたので修正しました。

「それは?」

「1つ目が、この都市の王立学園を3年間掛けて学ぶ内容を7ヶ月程で終了させて卒業した上位貴族の令嬢が居るのです。」

「その上位貴族の令嬢が何なの?」

「その令嬢が数々の縁談を全て断って冒険者になったんです。」

「それの何処に注意事項が?」

「その令嬢が何時からか、自分で定めた基準を満たしていない男性に対してはかなり厳しい態度を取る様になったのです。一応は、判断するまでは柔らかい人当たりの良い対応をするのですが、基準を下回ると……」

「なるほど。その令嬢に謂わば不合格を貰うと大変厳しい対応を取られると。」

「はい。」

「それはギルドとしてはどうなの?」

「彼女は既にDランクで年内にはCランク確実と言われているので、ギルドが定めた問題を起こしていない以上は……」

「そうか。」

「しかも、彼女は槍の名手で、次代の槍聖と言われています。」

「そうなのか。」

「後、彼女には学園に通ってた時の侍女がそのままパーティーメンバーなのですが、かなり高位の回復魔法を使えます。」


 まあ、理由は分からないけど、上位貴族なのに縁談を全て断る代わりに貴族としての優遇を破棄して冒険者に成ったって事かな。

 単純な男嫌いか深い理由が有るのか分からんが貴族の令嬢、しかも上位なのにようやる。

 どういう基準かは分からないけど、君子危うきに近寄らず、だな。


「それじゃあ、そのお嬢さん達の名前は?」

「すみません。本人から不特定多数に教えない様にと言われておりまして。」

「そりゃあまた。……まあ、確かに名前が分かれば、良くも悪くも噂とか広がり易いよな。特に悪い方で。」

「そういう訳です。」

「じゃあ、パーティー名は?」

「はい。『翼の追求者』です。」

「ふ~ん。『翼の追求者』か。それで、もう1つは?」

「はい。もう1つですが、これも『翼の追求者』に関係有りまして。」


 この質問に対しての受付嬢の返答は、もの凄く疲れた様な表情をしながら話し始めた。


「どういう事?」

「このギルド所属でCランク上位のパーティーですが、そのリーダーが問題なのです。」

「何処が?」

「パーティーメンバーもですが、それ以上にそのリーダーが彼女に心酔してまして、彼女に嫌われた者、彼女の悪口を言った者に対してはかなり苛烈な対応を取るのです。」

「その彼女って?」

「はい。翼の追求者のリーダーです。」

「はぁ。そのパーティーの名前は?」

「元『野生の(かいな)』で、現在『女神の露払い』です。」

「うん。ギルドも大変なんだな。」

「分かって貰えて嬉しいです。」

「そういう訳で、仮にも王立の学園が有る都市の冒険者ギルドなので、注意が必要な事柄は以上ですね。」

「注意事項、どうも。」

「いえ。また何でも良いので知りたい事等が有りましたら聞いてください。」


 受付嬢に感謝の言葉を伝えて、俺達は依頼掲示板を見る。

 ……特に美味しい依頼は無いな。

 ギルドを後にして、リンとキサラは日用品の補充の為に買い出しに行き、俺は宿屋に向かった。



 ゼロ達がギルドを去った直後に……


「お帰りなさい。どうでしたか?」

「思ってたよりも簡単に済んだわ。」

「何処が簡単に済んだわ、ですか! また、わざと追い詰められてからの反撃を始めたのですよ。お嬢様は!」

「駄目でしょう。もう私は貴族の令嬢じゃないのだから、お嬢様は止めて。」

「……はい。分かりました。」

「それではギルドカードと討伐証明の部位をお願いします。……はい。処理が終了しました。ギルドカードをお返しします。それと、討伐報酬の銀貨2枚です。」

「ありがとう。……。」

「どうしましたか?」

「先程、ギルドから出た少年を何処かで見た様な気がして。」

「珍しいですね。」

「……まあ、良いわ。気の所為(せい)でしょう。」

「そうですか。それでは、またのお越しをお待ちしております。『シンティア』様。『ルシア』様。」



 俺は宿屋に戻ってのんびりしていると、ライオスが話し掛けてきた。


(しかし、人族にも怖い奴が居るもんだな。)

「まあ、そんなのは何処の世界も一緒だろ。」

(まあな。)

「魔界にも、強烈な奴等(・・)が居るだろ。」

(そうだな。特にあの7人の中の奴等(・・)がな。)

「そういう事だから、遭遇しなければ問題無いのだから気にするだけ無駄だな。」


 ライオスと雑談していると、リンとキサラが帰って来た。


「只今、帰りました。ゼロ様。」

「ゼロ、ただいま~。」

「2人共、お帰り。」

「ゼロ様。今回の上がりで、銀貨18枚です。」

「ん。」


 別にリンとキサラが悪事を働いた訳じゃない。

 単に美少女、美女のリンとキサラにナンパして、返り討ちにした後、迷惑料として全所持金を貰っているだけだ。


「はい。」


 銀貨8枚ずつをリンとキサラに渡す。

 ここで何故、銀貨2枚を懐に入れているかというと、リンもキサラも全額は受け取らないからだよ。

 後、序でに言うと、リンは元が奴隷だからという部分が残っているし、本人は努力しているのだが、ある意味では頭の固いリンには難しいみたいで、最近になって、やっと奴隷から従者くらいには成れたみたいだ。

 その所為(せい)で後から仲間になったキサラに対して、良く言えば義姉の様に接している。

 悪く言えば、「厳格な指導員」として接している部分がある。

 キサラ曰く、「あんな根っこの部分を狩り取られる様な恐怖を味わった事が無い!」だってさ。

 勿論、戦闘力は圧倒的にキサラが上だけどね。

 だから、キサラは仲間に入って直ぐに上下関係を理解して立場を刷り込められた訳だ。

 その結果、彼女達は、手に入れた物やそれ以外も一旦、俺に渡して来る様になった。

 とりあえず、今日はのんびりして、明日から動く事にしよう。


「貴方は何者ですか!」



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