覚醒する元悪魔。
ネタを思い付いたので書いてみました。
次の話は、1時間後になります。
「あれ? 此処は何処だ? 周りが真っ暗で何も見えないぞ。」
呼び掛けても叫んでも何も返って来ない中、暫く経つと種類までは分からないが多分、花の良い匂いが広がった。
そして、明るくなると、ギリシャを連想させる神殿の中に居た。
「え!?」
「遅くなってすまないな。」
そこには、銀髪ポニーテールの金眼で、スタイル抜群の古代ギリシャ系衣装の超が付く美女が居た!
眼福だー!
……あれ?
一瞬で衣装が体型隠しの聖母風に変わった!
「……と。確か、俺は教会でお祈りしてた筈だけど、此処は何処だ?」
「女神の神域だな。もっと砕けた言い方だと、自宅だ。」
「自宅!? 女神様、寝室は何処ですか?」
「聞いてどうする? まさか!?」
「違いますよ。ガサ入れで狙うのは『ポエム』ですよ。」
「……!?」
「あれ? どうしました?」
「そ、そん、そんな物は無いっ!」
あら!
寒いギャグのつもりだったのに、……有るんだ。
「え~と。……ドンマイ!」
「……え~い。本題だ!」
あ、話を逸らした。
勿論、OKです。
これ以上やったら、心証が悪くなるしな。
「分かっているのなら、最初からしない事だな。」
「あ、やっぱり心の声が聞こえてました。」
「当然だ。それでは、本題に入るぞ。」
「はい。」
だから、登場した時に、魅惑のギリシャ風から体型隠しの聖母風に変わったのか。
残念だよなぁ、とても似合っていたし、魅力的で魅惑に溢れた完璧で調和の取れた姿だったのに。
あら、顔が少し赤いな。
まあ、思った事がバレても問題無いだろうし、事実だしな。
「……先程の事があるから言いたくないが、前世ではすまなかった。」
「やっぱり、アレは神様側のミスだったのか! 可笑しいと思ったんだよ。1周目は『特記事項が特に無い凡人』な人生だったのに、2周目が前世の記憶付きで、血で血を洗う修羅道の魔界で闘争に明け暮れる毎日ですからね。
まあ、諦めて、漫画やアニメやラノベに出てくるチート魔法とかを編み出して、はっちっけヒャッハーしましたけどね。今となっては良い思い出だよ。」
「……まあ、すまん。それで、所謂3周目の今世では、それ相応の待遇をする事に決まった訳なのだが、何か希望は有るか?」
「武闘系、魔法系は可能な限りの高待遇。後、時間停止とリスト付きの異空間系無限収納に、全状態異常耐性。」
前世と今世が別と思った方が良い。
闘争に明け暮れる毎日だったとはいえ、あれだけ魔法を使いまくったから、今世も使いたいからな。
「あ、前世の魔界はこの世界の魔界だぞ。」
「……はい!?」
「だから、お前は地産地消の転生だ。まあ、悪魔から人族の転生はこの世界始まって以来の珍事だがな。
後、私から言うべき事では無いと自覚しているが、出来ればそれ以上は勘弁して貰いたい。これ以上だと、私の通帳の貯蓄が……」
「何を言っているんですか。慰謝料で貯蓄が泡になるのは普通ですよ。」
「……うわぁ。」
「最後に、武器創造。素材は自前持ち込みで足らない素材は俺の魔力を代償に補填。俺の思い描く武器が創造出来て、知識と能力的な部分の不足は神の奇跡で補填。
……以上が希望だな。」
「前世が前世なだけに、平和的なモノが無い!」
「いやぁ~。前世は本当に、はっちっけヒャッハーだったんで、あの時の快感が忘れられないんだよなぁ。」
「……早まったか?」
「大丈夫ですよ。1周目が日本人の社畜なんで。現に今世は大人しく自重していたでしょう?」
「……た、確かに。」
「それと、5才のお祈りのスキルは回復系をお願いします。」
「あれだけの無双系の希望内容を言っていたのにか?」
「スキルが回復系だと、周りが勝手に勘違いするでしょう。神様から頂くスキルだから、『この人は本当は優しい人なんだ。』と勘違いして寄ってくれれば、ラッキー!
特に女性に!!」
「何処が『特記事項が特に無い凡人』なんだ!」
「何を言っているんですか! 実に人間的だよ。清濁併せ呑む、間で揺れる人間らしいでしょう?」
「……まあ、そうだな。しかし、希望を全て叶えると『足』が出るな。」
「その辺りは、武闘系の神様とか、魔法系の神様とかを巻き込んだら?」
「そうか! その手が有ったな! これで私の通帳の貯蓄を多少は助ける事が出来るわ!」
「それは良かったな。」
女神様は、何処かの虚空を見ながら、ぶつぶつと誰かと話してそこには居ない誰かに頭を下げている、何度も!
「……さあ! 希望のスキルを付与するわ! ……はい。付与、完了よ。」
「ありがとうございます。」
「あら、きちんとお礼を言えるのね。」
「当然です。そこら辺は弁えています。」
「まあ、良いわ。3周目を楽しむと良いわ。」
「はい。」
……此処は教会だよな?
「長いお祈りでしたね。」
「はい。今までの感謝と、これからの誓いをしていました。」
「それは良い心掛けですね。さて、お祈りは終わったら、今度は此方の透明な珠に手を置いてください。そうすれば、この羊皮紙に君のステータスが写しだされます。」
「はい。」
ステータス。
隠蔽、隠蔽、と。
偽装、偽装、と。
準備OKだな。
「これですね。」
「そうです。」
「神よ、この者に進むべき道を。」
俺は教会の司祭から、ステータスが印刷された羊皮紙を確認する。
うん。大丈夫だ。隠蔽と偽装が出来ている。
「此処でするべき事は終わりました。ご両親の所に帰りなさい。」
「はい。それでは失礼します。」
俺はお行儀良く、挨拶をして、両親の下に帰る。
貨幣について
銅貨10枚=大銅貨1枚
大銅貨10枚=銀貨1枚
銀貨10枚=大銀貨1枚
大銀貨10枚=金貨1枚
金貨10枚=大金貨1枚
大金貨10枚=白金貨1枚
白金貨10枚=黒金貨1枚
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
追伸
女神様の口調が途中から変わったのは、責任からの解放が見えたからです。




