第5話 ~勇者アルベルト 盗賊遭遇~
雨に打たれながヘンリーさんとダベリ、簡単に採取をしながら進んでると前の方がざわつき始めた。
「どうしたんでしょう?オレ見てきましょうか?」
「やめとけ。アルを下げて他の奴が前に出てるから盗賊だろう」
え?
「それなら、なおさら加勢しに行ったほうが」
「大丈夫だろう。それよりもっと堂々としとけ。伏兵がいたら付け込まれるぞ。お前は見目好いから堂々としときゃ平気さ。アルを見ろ、あいつは今は生意気なガキに見えるが堂々としているだろ。もう少し歳とって防具を一新したら護衛向きの冒険者になるだろう。盗賊も冒険者もお互い怪我したくねぇから戦力が拮抗してたら荷物を少し渡して終わらせることがままあるんだが、でかい声で偉そうにしとくとお忍び貴族一行と間違えて盗賊が逃げることがあるんだ。貴族を襲うと討伐されるからな」
確かにアルベルトは声も態度もでかい。
だがあいつの目標は魔物を退治する勇者である。
馬車から先行していた冒険者とアルベルトの前に男達が現れ何かを話しているのが遠目に見える。
アルベルトは興奮しているのかカチャカチャと剣を抜こうとして抜けないように見える。
ヘンリーさんが後ろと横を確認しながら話を続ける。
「あいつは剣の腕はキングタウンのガキより数段劣るが」
あ‼︎
あの剣は昔勇者アルベルトが民家から盗んできてオレに装飾させた中古のどうのつるぎだ!
バシュ
バキィッ
!!!
「貴様等!抜いたな!」
アルベルトの声が轟く。
誰も剣は抜いていない、抜いたのはやつだけだ。
アルベルトが誰もいない所に射られた矢を真っ二つにした。恐らく牽制の矢だろう。冒険者も盗賊もみな驚いている。
「貴様等の生き血を!この!聖剣エクスカリバーの糧にしてくれる!」
生き血を糧にするなど魔剣である。
「者共ゆけー!!!」
「「「うぉぉーーー」」」
アルベルトの声に応え冒険者達が怒声をあげて突撃する。
アルベルトはその場で剣を高らかにかかげ声を上げている。
おのれはいかんのかい。
本作は年齢制限なしのため、危険な戦闘描写はあまり書かない(書けない)で進めていこうと思う。




