第0話 ~勇者阿部透 女神との邂逅~
サブタイトルは第0話とプロローグと迷いました。
私は女神ギーニャこの世界シムリーを支配する神々の一神、また一人信者を送る時期になってきた。今は魔族の独走状態でありおもしろくない。他の神より同盟の話が来ているがどうするべきか。
そうこう悩んでいるうちに私の神の間に死者の魂が現れた。私は悩んでいたこともあり魂の内を覗くことをしなかった。魂の内を覗くのには信仰を消費するし、どれも同じような人間をいちいち見る必要も感じないからである。
「ここは……」
死者の魂が意識を取り戻したようだ、とりあえず魂を鑑定することにする。
「おお!しんでしまうとはなさけな、んんっ。嘆かわしい。阿部透よ今の状況はわかりますか?」
「しんだ?あなたは……なんてうつくしい、女神だ」
阿部はどうやら私の美しさに見とれているようだ。しかたのないことだがさっさと話しを進めさせてもらおう。
「その通りです、私は女神ギーニャ。あなたに私の世界シムリーを救ってほしくてここに呼ばせてもらいました」
「女神様……僕は……あれっ思い出せない、それに体がない。女神さま僕はどうして死んでしまったのですか!」
魂の内を見なかったので阿部の人生など私は知らないし興味もない。鑑定を見る限り人間にしてもステータスが低いので頭でもぶつけて死んだんだろう。人間はすぐ死ぬからな。
「嘆かわしい、悲惨な死でしたので記憶が混濁しているのでしょう」
さて、どうやってシムリーに送ろうか。
「いや大丈夫です。直前のことが思い出せないですけどこれって、異世界転生ですよね!その異世界はどんな感じなんですか!」
名前からして阿部は日本人だし異世界転生を知っているなら話は早いな。
「あなたが思い描いた世界ですよ」
「本当ですか!というか僕の心を読んだんですか!すごいな~、これは期待できる。では魔王討伐クエストですか、それで僕は勇者として女神様の加護で魔法無双とかできるんですか!それなら僕は相手の力を奪える強奪系のスキルと魔法の才をください。あっ!あと状態異常は怖いんで状態異常や即死無効で貴族の勇者でお願いします」
早い、熱い、うざい。
魂だけの存在の癖にこの勢いはすごいが阿部のステータスは低いし、魂の輝きも感じないから阿部のランクはノーマルかコモンね。今回は信仰の使用を節約しよう。
「阿部透よ落ち着くのです。残念ながら今わたしの信仰は弱っており十全な加護をあなたに与えられないのです。まずは信仰を集めるためセレ」
「なるほどわかりました!魔物をを討伐しながらレベルを上げればいいんですね。そしてゆくゆくは魔王を倒し異世界シムリーを平和にすればいいん」
スーッスーッスーッ
「では阿部徹よ、加護を授けたので私の世界シムリーを頼みますよ」
「はい!僕にまかせっ」
よしっ!阿部透の魂は転生した!はしたなくもついガッツポーズをとってしまった。
相手の力を奪うスキルなんて知らないから、スティールをつけて全部で3つスキルを与えたから十分ね。
あらっ?魔法の才と状態異常無効はかなりいいスキルなのに信仰があまり減ってないわ。
「信仰履歴」
私は信仰履歴を呼び出し確認する。あららっ、どうやら状態異常無効は魔力がない特異体質になるみたいね。これで魔法の才が死にスキルになって信仰の消費が減っているのね。
こんな裏技に気づくなんてまたひとつ賢くなったわ。これから智の女神と名乗りましょう。
「阿部透よ。智の女神ギーニャはここからあなたの活躍をみまもっ、んんっ。あなたの活躍を祈っていますよ」
さて今回はあきらめて神頼みすることにしましょう。どうせなら引きこもりとナルシストな神達にも声をかけて同盟を組もう。
次回はURかLRがくるといいなぁ。
魂にランクなどないが、女神ギーニャは自分の役に立たない信者をノーマル・コモンと評します。




