獣器の存在
2話目やっとできました。
街に着いた少年はこの世界の仕組みを知ることになります。
少年の行動に注目ですね。
街にいる人の脇には動物が控えていた。
「まさかあの横にいる動物が獣器と関係あるのか?」少年が聞くと、「勘が鋭いにゃ!」猫少女は少し驚いたような仕草を見せた。
‥これもまた何というか‥可愛かった。少年がそんなことを考えているのを気にすることもなく猫少女は続ける。「あれは正真正銘の獣器なのにゃ」なぜか得意げに胸を張って断言された。
「そして自分も種族タイプ・キャットの武装タイプ・ナックルの獣器なのにゃ」
…よくも軽く言ってくれるな…
と少年は思ったが言うと説明が長引きそうなのでスルーした。
「それでその獣器とやらは何のためにあるんだ?」少年の質問は愚問だった。
「そりゃ、戦うために決まってるにゃ」
……ですよね。
「じゃあ、記憶の結晶ってのは何なの?」すると猫少女が説明もせずに目をつむって近づいてきた。
「な‥な!何をするつもりだ!会ったばかりでいきなりそんなキ‥キスをしようというのか!」少年が叫び勢いよく起き上がった。
「な!?何を考えているのにゃ。ただ分からないって言うからやってみたほうが早いと思っただけなのにゃ」「そんな驚かなくてもいきなりそんなことするほどビッチじゃないのにゃ…」少し涙目で顔を赤らめて言う猫少女。
「じゃあ、何をするのか説明してからやってくれよ」少年も少し赤面していた。「記憶の結晶をを見えるようにするにはこうしたほうが手っ取り早いんだにゃ」というと、続きをやり始めた。
猫少女が少年の胸元に顔を近づけると何かをくわえて少年の前に差し出した。
それは面によって色の異なったクリスタルだった。
「それが記憶の結晶だにゃ」
「記憶の結晶は七色に輝いたとき一つ願いが叶えられるという代物なのにゃ…」
と説明を聞くと、少年はふ~んといった様子で走ってとりあえず近くにいたローブを着た人に後ろから殴ろうとした。
「とりあえず七つの光を集めればいいんだろ、なら片っ端から倒せば帰れるだろ」「ちょっと!?ちゃんと人の話を最後まで聞くにゃ!」
「っていうか、そんないきなり背後から殴ったら死んじゃうにゃ!?」
そう言った瞬間、猫少女はぞっとした。
少年は気づいていないだろうが確かにその人物の横顔は微笑んでいた。
「避けるにゃ!なにかわからないけどとにかくその人はやばいのにゃ!」
無視して突っ込んでいった少年のパンチは紙一重でひらりと避けられ腹に一発もらってしまった。
「く…くそ、完璧に不意を突いたのになぜかわされた…」
少年が腹を抱えて悶えているとさっきのローブ姿の人物が近づいてきて手を差し伸べた。
「大丈夫ですか?」その声は透き通っているきれいな女の声だった。
「いきなり攻撃してくるなんて、びっくりしました」
フードを取ると紅眼の美少女だった。
その子が特に注意するまでも心配そう見下ろしていた。警戒すること動作は無くただびっくりしている様子だ。その少女の肩を見るとフクロウが乗っていた。
「こいつ、いきなり攻撃してくるなんて礼儀を知らない奴だやっちまうか」
フクロウがしゃべった。
「いや、見たことのない顔です」
「きっと新人さんなのでしょう」
大丈夫ですか…と手を差し伸べてきたので少年は少女の手を取り立ち上がった。「そのフクロウってまさか‥」
「お察しの通りこの子は種族タイプ・オウルの獣器です」
…このフクロウはどんな武装タイプなんだ?さっきこの子が手足に武装しているのがみえなかったような…。
「少年、我がどんな武装か気になるか?」
「え…?は、はい」
なぜ声に出していないのにわかったんだ?少年は思った。
「そんなに気になるなら勝負をしよう。」
「そうすればすぐわかるだろうよこの俺様の素晴らしさがな」辺りは夕焼け色に染められもうすぐ夜が訪れそうな時間帯だ。
だから少年は「もうすぐ夜が来る今日はこれまでにして明日にしないか」と言う。
「それは無理だ。フクロウは夜中ではないと力が出せない。夜まで休息をやるからここに来い」
「やってやろうじゃないか!」少年は流れで言ってしまった。
どうでしたか?
改善点は感想欄にお願いします。
次の3話から戦闘を入れていきますのでこうご期待




