3 家の中は異世界の入口
番田が話したことはこうでした。
出勤途中に空き家があるのですが、なぜか今日は二階の窓が開いていて、そこに女の人がいるのを見たというのです。
ですが、その女の人はまるで日本人形みたいに動きがないというのです。
でも番田さんが見ていたら、ふっと消えてしまったというのです。
番田「あそこはずっと空家だったはずです。」
香菜梨「なんか怖いです。ミーさんがいればいいのだけど、そうだユキさんとチュー吉さんに連絡しましょう。」
その日の午後、ユキの学校が終わるのを待って四人は待ち合わせをしました。
ユキ「お待たせえ、ミーがいないけど私たちで調べましょう。私たち~少年少女探偵団♪」
番田「ああ、ミーさんとあんまり変わんない(^^;)」
チュー吉「遅れてすみません。ネズミ浄土の総本山から連絡があって、私はこの町の警備隊長になりました。」
香菜梨、ユキ、番田「おめでとう!」
チュー吉はミーが旅に出ても街に残り、ふたたびあやしの力が戻ってこないように見張ることにしたのです。
四人は空家の前に居ました。大きな門の向こうに家が見えます。
ユキ「ここは、昔大金持ちが住んでいた家って聞いたことがあるわ。」
香菜梨「番田さんが見たという窓はどちらですか?」
番田「あそこです、あそのこの、、、あっ!」
その時窓に人影が映りました。こちらに気がついたのか、すぐに消えました。
ユキ「怖い~、、、。でも人だわ。」
香菜梨「あやしの悪鬼は感じません。むしろ、その、なんでしょうか、悲しい波長です。」
チュー吉「僕も感じます、悲しさとやさしさがまじった、ああなんだろう、すごく惹かれる波長です。でも待って、
なんか助けを求めているみたいです。」
ユキ「見て、扉が開いてる。」
四人はそっと中に入っていきました。
するとどうでしょう。
ユキ「あっ!」
番田「敷地がどんどん広がっていく!」
庭に入った途端、敷地内はどんどん広がり邸宅のようになりました。しかも遠くには山が。
チュー吉「ここは異世界の入口です!




