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【完結】聖女級の治癒力でも、魔族だとバレるのはよくないようです ~その聖女、魔族で魔王の嫁につき~  作者: 稲山 裕


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第二章  六十一



〈異常な魔力量を検知。警戒を厳に。最大出力の魔法障壁を展開します〉


 魔導戦艦に備えた自動音声は、戦艦そのものが状況の変化を的確に読み取り、艦長であるレモンドの指示よりも先に行動した事を伝えた。


「空が……布をひっぺがすみてぇに……」

 レモンドだけではなく、それは艦橋に居たクルー全員が目にし、そして同じように驚愕して思考が止まっていた。

 自動音声に促されるように計器類を見たが、その情報もすぐには頭に入ってこない。



〈左舷王軍の降伏を確認。魔王はロスト中〉


 その言葉の意味するものは、この戦闘を継続すべきなのかどうか、専用の軍事訓練を行ったわけではないレモンド達には、瞬時に理解できなかった。


 そこに、艦橋窓を貫く何かが、レモンドはじめ、クルー全員が目にした。

 真横から一閃、黒い光がひと筋だけ、一秒ほどの時間をかけて。

 まるで黒いレーザーだった。

 一瞬の出来事に、誰にも、何が起きたのか分からずに、ただそれを見送った。



〈障壁を貫通されました! 艦橋窓破損! クルーに負傷者無し!〉


 落ち着いた音声だったはずが、これにはけたたましく注意喚起している様子だった。

 お陰で、皆は緊張を取り戻した。が、同時に動揺を生んだ。


「ま、魔王か!」

 レモンドがようやく状況を理解し、それが魔王によってもたらされた結果であると思考した。


「ま……前に魔王です!」

 クルーの誰かが叫んだ。

 数十メートルという高さにある艦橋の、その前に魔王の姿があると。


「お、おおおおお!」

 この巨大戦艦において、ここまで懐に入られた時の対処など無い。

 様々な攻撃兵器の仕様を制限している、とはいえ、防御に関しては最大限使っている。

 にも拘らず、魔王に懐まで入り込まれてしまったのだ。


「ぐ……一体、どうやってここまで……」

 レモンドは、搭載している装備全てを脳内シュミレーションしても、対処可能なものがひとつも無い事に悔しさを滲ませた。



「この勝負、俺の勝ちでいいな?」

 そしてその声は、レモンドの隣から聞こえた。

 先程まで艦橋の外に居たはずの魔王が、転移で中に入り込んだのだ。


「お、おおおぉ……」

 完全に敗北だった。


 単に、隙をついて転移だけしてきたのではない。

 魔王の魔法攻撃に耐え得る設計であると、そのはずの障壁を容易く貫通された上で、艦橋の中に入り込まれたのだ。


「なかなか面白いものを造るんだな。俺も欲しくなった」

 魔王はニヤリと笑んだように見えた。

 しかしそう言い残すと、また姿を消した。




「おもしろい!」「続きが気になる、読みたい!」「今後どうなるの!」

  

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 何卒よろしくお願い致します。  作者: 稲山 裕



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