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第34話(^ω^)この支配からの脱獄

34 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/15 (日) 21:00:00.00 ID:1399336





(*゜-゜)「さて、脱獄するわよ」



                      「え?そんな急に?」(・ω・ )




34 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/15 (日) 21:00:00.00 ID:1399336




 ■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■



        ■ 第34話 この支配からの脱獄 ■





34 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/15 (日) 21:00:00.00 ID:1399336





■ 聖域─牢獄 ■



(*゜-゜)「いつまでもこんな牢獄にいても暇じゃない」



    「アナタまだここに来て一晩しか経ってないじゃないですか」(・ω・;)



(*゜-゜)「どうせ脱獄するんなら早いほうが良いわ」



          「いや……でもどうやって脱獄するんですか?」(・ω・;)



(*゜-゜)「カンタンよ」



(*゜-゜)「あ、丁度、そろそろ看守が来るわね……ちょっと見てなさい」



 彼女は、足音から警備巡回の看守が自分たちの檻の前を通り過ぎることを察すると、妖しい笑みを浮かべた。





(●ω●`)「あ~あ、看守の仕事もラクじゃねぇなぁ。今日で15連勤だよ」



(●ω●`)「囚人は怖いし、先輩はパワハラしてくるし、牢獄は辛気臭いし、メシはまずい、残業代は出ないし……なんで俺、こんな仕事してるんだろ……」



(●ω●`)「寝てるだけで金が入ってくる仕事とか無いかなぁ」



 現れたのはひどく疲れた様子の看守だった。頬はこけ、不衛生に無精髭を伸ばし、目が充血している、平均的日本の労働者の様相だ。



 妃は彼に狙いを定めると、淫魔(サキュバス)の得意魔法を詠唱する。



                  「ハァイ!ソコノオニーサン!」(゜-゜*)



(´●ω●)「え、誰?僕っスか?」



(;´●ω●)「……って、なんだ囚人か。なんだ?メシの時間はまだ先だぞ」



                   「アタシトイイコトシナイ?」(゜-゜*)



(´●ω●)「ケッ!囚人が何フザけたこと言ってるんだ」



 看守は彼女を横目に見ながら、鼻を鳴らした。確かに見た目だけはいいが、こんな牢獄に収監されているような奴だ。ロクでもない女に決まっている。おおかた、何らかの見返りを求める色仕掛けだろう。そんな軽薄な取引に応じるほど彼は愚かではなかった。



 彼は背後の女囚が放ったたわ言をさっさと切り捨てると、警備に戻ろうと歩き始めた。しかし、その時、彼の頭に脈を打つような痛みが走り、身体のバランスを崩してしまった。。



(;´●ω●)「なんだ……頭が……ッ?」



                    「アタシトイイコトシナイ?」( - *)



 頭の中で女囚の言葉が反芻される。意識が回転を始め、四肢の感覚が鈍重になっていく。



                    「アタシトイイコトシナイ?」( - *)



(;´●ω●)「いや、誰。が、ァンタな。ンか……ぁひん!」



 紫色の靄が思考を遮り、視界がふらつく。呼吸が荒くなり、彼はついに膝を地面についた。



(´●ω●)「……」



( ●ω●)「……」



 数秒の後、彼は打って変わって仏のように安らかな面持ちになり、踵を返して妃が収容されている檻の前に返ってきた。



 そして、彼はまるで長年仕えてきた騎士のような忠誠と献身を彼女に示すかの如く、妃の前に跪き、凛とした声で彼女の命令を乞うた。



(`●ω●)「何がご所望でしょうか。女王様」



 看守のその姿に妃は満足そうな笑みを浮かべると、檻の近くへ寄るよう命じた。彼がそれに従うと、彼女は彼の耳元で甘い声で囁いた。



                        「鍵、開けて頂戴」(゜-゜*)



 彼は蕩けたように何度も頷くと、懐から鍵を取り出し、なんの迷いもなく檻を開けた。



 (゜-゜*)「ありがと。じゃ、もう寝てていいわよ」



 妃が看守に礼を言い、彼の頬を思いっきりビンタすると、(`●ω●)「ありがとうございますッ!」看守はそう叫び、意識を失った。




(*゜-゜)「ほらね?さぁ。さっさとここから出るわよ」



                    「えぇ……?なにこれ?」(・ω・;)





34 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/15 (日) 21:00:00.00 ID:1399336



■ 聖域──獄舎のどこか ■



 牢から抜け出した二人は、他の看守に見つからないように薄暗い獄舎を移動していた。



(・ω・ )「『蠱惑』……ですか?」



 先程の看守から衣服を剥ぎ、看守に扮した転生者は注意に気を向けながら、先程の特異な事象にについて妃に訊ねた。



(゜-゜*)「そう。サキュバスが持つ能力の一つよ。異性を惑わし、身体を意のままに操る事ができるの」



(・ω・ )「そんな強力な魔法があるなら、なんでむざむざと牢獄に入れられちゃったんですか?」



(・ω・ )「アナタを連れてきた(ФωФ)とか、(=゜ω゜)とかを操っていれば、こんなことにはならなかったのでは?」



(゜-゜*)「……サキュバスは意識の深層に眠る性欲を刺激することで、異性を操るの」



(゜-゜*)「だから、性欲が弱かったり、性欲に対する自制心が強い人には、あまり効果が無いわ。特に、彼らのように生真面目な老人にはね」



(゜-゜*)「逆に、さっきの看守のように悩み事があったり、欲求不満だったりする人間には効果てきめんね。面白いように操れるわ」



(・ω・ )「なるほど。得手不得手な相手ははっきりしてるんですね」



(゜-゜*)「ま、私は魔力が弱すぎて精神的に限界の人間しか操れないんだけど」



(・ω・ )「……?」



 そんな会話をしながら獄舎を歩いていると、あっさりと裏口までたどり着いてしまった。なぜ初めて来た場所でそんなことが分かるのかって?扉の上に大きく「裏口」と書かれているからである。妃は、看守から奪った鍵で扉を開けると、ノブを取りながら、転生者に訊ねた。



(*゜-゜)「ここから外に出られると思うけど、アナタはこれからどうするつもり?」



(・ω・;)「う……僕は……」



 突然の問いに、転生者は言葉に詰まった。聖域には元の世界に帰る方法を持っている人間が居る、彼は今までそれを信じて旅をしてきた。しかし、明確な宛所がある訳ではない。脱獄した後、どこへ向かうのか、どうするのか、彼は妃の質問に答えられなかった。



 すると、彼女から思いがけない一言が返ってきた。



(*゜-゜)「私と一緒に来る?」



(・ω・;)「え?」



(*゜-゜)「アナタ、元の世界に帰る方法を探しているんでしょう?」



(*゜-゜)「私の推測が正しければ、この『聖域』には、魔界と異世界を繋ぐ鍵がある」



(・ω・;)「!それはどういうことですか?」



(゜-゜*)「……どういうことでしょうね。ま、付いて来れば分かるかもしれないわね」



 彼女はいたずらっぽく鼻で笑うと、さっさと外へ出た。転生者は慌てて彼女の後を追った。



(・ω・;)「ちょ、ちょっと待って下さい!」





34 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/11/15 (日) 21:00:00.00 ID:1399336



■ 聖域──??? ■



──所変わって、ここは聖域の最奥。荘厳で霊的な雰囲気の漂う場所。荘重な椅子に腰を下ろした壮年の男がしゃがれた声で言った。



                   「勇者よ……勇者はおるか?」( ω )



(´・ω・)「はっ!私めはここに!」



 彼の言葉が終わると同時に、鉄火の早さで重装備に身を包んだ騎士が現れた。恐らく、彼も"勇者"なのだろう。



                        「首尾はどうだ?」( ω )



(´・ω・)「……万事順調、とは言えません」



 勇者は苦虫を噛み潰したような顔で続けた。



(´・ω・)「魔王城を強襲した部隊・勇者はほぼ全滅状態。魔王の娘の奪取にも失敗」



(´・ω・)「前者は想定の範囲内でしたが、まさか後者が失敗するとは……」



                「失敗の原因は分かっているのか?」( ω )



(´・ω・)「爆弾魔の言によると、先に魔界に潜伏させていた"暗殺者"が裏切ったとのことです」




(´・ω・)「しかし娘の代わりに……魔王妃を人質に取りました」



      「ふむ……魔王妃とやらも確かに魔族と人間の()()だったか」( ω )



(´・ω・)「やはり、魔力的に不十分ですかね」



         「分からぬ……が、混血が多いに越したことはない」( ω )



        「とすれば、やはり魔王の魔力が必要になってくるか」( ω )



(´・ω・)「それに関しては、私めに考えがあります……」



 頬杖をつき、どうしたものかとため息をつく謎の男に勇者は得意げになって提言する。



 彼の隣には、仮死状態となった側近( -∀-)が横たわっていた。読者の方々は全く気にも留めていなかったと思うが、中華料理店が爆破された時、側近はまんじろうに連れ去られていたのだ。ちなみに、(^ω^)(こいつら)も気付いていない。



            「はっはっは!なんと面白い作戦だ!採用!」( ω )



 勇者の話を聞いた男は、手を打って喜びを顕にすると、勇者にそれを実行するように命じた。勇者は胸に手を当て彼の命を受けた。



(´・ω・)「ははぁ!神の仰せのままに!」



 そう言うと、勇者はまたどこかへと消え、部屋には神と呼ばれた男だけが残った。彼は興奮の余韻に浸るように引き笑いをしながら、琥珀色の瞳を鋭く光らせた。



             「ああ、この地に降り立った我らの祖先よ」( ω )



                 「汝らの悲願はあと少しであるぞ」( ω )



→つづく



 よく分からない意味深な単語が出てきた時、作者もまたよく分かっていないのである。(1724-1804,普,イマヌエル・カント)



次回、(^ω^)「図書館大戦争(仮)」



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