第20話(^ω^)ついに開園するようです
そりゃ3週間もあればリゾートランドも完成するよ。
20 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/10/07(火) 21:00:00.00 ID:1399336
■ マカイノリゾート─入場ゲート前 ■
「……テステス。マイクチェック、マイクチェック」(・∀・)
「ワンツーワンツー、ツェー、ツェー、ハッ、ハッ!」(・∀・)
「えー、皆様。本日はお忙しい中、遠路はるばる
魔王城までお越し頂き、心より感謝を申し上げます」(・∀・)
「『マカイノリゾート』開園式。不肖ながら司会進行を務めさ
せて頂きます、側近です。どうぞ、よろしくお願い致します」(・∀・)
「まずは魔王様よりご挨拶を頂きます。それでは、魔王様お願いします」(・∀・)
「うむ。皆様、本日は……」('A`)
(^ω^)「……あれ?なにこれ?デジャヴュ?」
(*゜A゜)「何言っとんの。ようやくレジャーランドの開発が終わって、
今日は開園式って何日も前から言っとったやろ」
(;^ω^)「あれ?そうだっけ?なんかここ2週間くらいの記憶がないんだが」
(*゜A゜)「なに寝ぼけたことを……おっちゃんまだ夢見とんのか?」
(*゜A゜)「でも、まぁ、しゃあないわな。ここんところ皆バタバタしとったし、
バーの方も忙しかったやろ?そういう時は時間の感覚がなくなんねん」
(^ω^)「そーいうもんかねぇ……」
(*゜A゜)「後は、歳取ると時間が過ぎるの早うなるっていうやな」
(;^ω^)「俺はまだピッチピチのナウなヤングやで!」
(;*゜A゜)「……今日び爺さんでもそんな言葉使わんで」
(;^ω^)「……ちょっとふざけただけだよ」
「それでは、魔王様。テープカットをお願いします!」(・∀・)
「うむ!」('A`)
「それではこちらがハサミです」(・∀・)
「いや……要らぬ!」('A`)
そう言うと、魔王の右手が白く光る!
「……え?」(・∀・)
「魔王必殺四十八手の三!"紐切り”!」('A`)
風を切り裂く音!目にも留まらぬ早さで振り下ろされた魔王の手刀は、おめでたい紅白のテープを一刀両断!
「キャオラァッ!」('A`)
<おおーッ!
群衆から歓声が上がるッ!
滅多に見られぬ魔王の必殺技は魔界の至宝と言っても過言ではないのだッ!
(^ω^)「いや、必殺技でテープカットすんなよ。
側近さんが持ってるハサミ使えや」
(*゜A゜)「おとんは目立ちたがって、すぐあーいうことするからな」
20 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/10/07(火) 21:00:00.00 ID:1399336
■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■
■ 第20話 開園ッ! ■
20 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/10/07(火) 21:00:00.00 ID:1399336
■ マカイノリゾート─入場ゲート前 ■
('A`)「つーわけで『マカイノリゾート』の完成だ!どうだ、のー!」
(*゜A゜)「とっても嬉しいですわ!お父様!」
(*'A`)「はっはっは!そうかそうか!それは何よりだ!」
(*゜-゜)「なかなか面白そうな所ね」
(*'A`)「そりゃあもう!お前たちの為に造ったようなもんだからな!」
(*'A`)「それじゃ、早速遊びに行こうか!」
(*゜-゜)「良かったわね。のー」
(*゜A゜)「ありがとうございますわ!お父様!お母様!」
( ^ω^)「それじゃ、最初どこ行く!?俺、アトラクションに並ぶのあんまり好
きじゃないからや、テキパキいこうぜ!」
('A`)「おい」
( ^ω^)「あ?なに?」
('A`)「帰れ」
( ^ω^)「なんで?俺の冒険はまだ始まってないんだぜ?」
('A`)「いや、空気読めよ。こっちは久しぶりの親子水入らずなんだぞ」
( ^ω^)「それでも一緒に周る人は多いほうが楽しくない?」
('A`)「そーいうのじゃないから。家庭持ったこと無いから分からない
と思うけど、そーじゃねぇから」
( ^ω^)「えー……でもぉ↑」
(;*゜A゜)「……おっちゃん」
( ^ω^)「……はッ!」
(^ω^)は、自分の半分もない齢の少女の、その気まずそうな瞳を見て瞬時に察した。
彼らは"家族"……しかし、自分は部外者。いつもは感じられない"壁"が、そこにはあった。
──ここは自分が要るべき場所ではない。
(;^ω^)「すんません。ちょっとボケちゃいました。家族で楽しんで下さい」
仮にも彼は接客業、引き際は心得ている。「だったら最初からするな」とか言ってはいけない、彼は独り身なのだ。
('A`)「?今日は引き際がいいな。まぁ、分かってくれればいいんだよ」
(;^ω^)「ウス。お土産待ってます」
('A`)「自分から言うなよ……まぁ、それくらいならいいか。何がいいんだ?」
( ^ω^)「じゃあ。缶詰に入ったチョコクランチの奴で」
('A`)「コスパめっちゃいい奴じゃん」
20 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/10/07(火) 21:00:00.00 ID:1399336
■ マカイノリゾート─入場ゲート前 ■
( ^ω^)「あーあ……魔王行っちゃったよ。四天王や側近さんも今日は運営側
だって言ってたからな……帰ろっかな……でもな~城に誰もいないし、
帰っても孤独だしな~」
[あっ] (・∀・;)
( ^ω^)「ん?……えっと、アナタは……片原さん?」
[すいません。腹空です] (・∀・;)
(;^ω^)「あ、いえ。すいません、なかなか覚えられなくて」
[いえ。仕方のないことですので……今日はお一人ですか?] (・∀・;)
(;^ω^)「あ、はい。そうなんですよ」
[珍しいですね。いつもは魔王殿や
側近さんと一緒に居るイメージでしたが] (・∀・ )
( ^ω^)「側近さんは施設運営の仕事が立て込んでいるらしくて……
魔王には親子水入らずの邪魔をするなと言われましてね」
[なるほど。そういう事情でしたか。魔王殿らしい] (・∀・;)
( ^ω^)「そちらも、今日は片原さん居ないんですね」
[片原さんは業務都合で地獄に戻っているんですよ] (・∀・ )
( ^ω^)「あら、こんな日に残念ですね」
[まぁ、彼はこういう俗な行事にはあまり興味がないらしいので] (・∀・ )
( ^ω^)「へぇ~。今時珍しいですね」
[ですよねぇ……] (・∀・ )
( ^ω^)「……」
[……] (・∀・ )
(;^ω^)「……」
[……] (・∀・;)
(;^ω^)「……あの」
[あ……は、はい?] (・∀・;)
(;^ω^)「腹空さんも……こういう俗な事には、あまり……?」
[あ、いえ……] (・∀・;)
(;^ω^)「……」
[……まぁ、もし、興味がなかったら……] (・∀・;)
[入場ゲート前には来ていませんよ……ね?] (・∀・;)
(;^ω^)「……確かに」
20 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/10/07(火) 21:00:00.00 ID:1399336
■ マカイノリゾート─中央広場 ■
( ^ω^)「いや~良かった良かった。腹空さんが居なかったら
一人寂しく城に帰るところでしたよ」
( ・∀・)[いえいえ。こちらこそ。私は魔界には知り合いもいませんし、
独りで回るよりずっと心強いです]
( ^ω^)「こういうリゾート地で独りっていうのはアウェイ感がありますしね」
( ・∀・)[そうですよね~。まぁ、男二人っていうのもアレですけど……]
( ^ω^)「それは言うな!」
(;・∀・)[え?あ、すんません]
( ^ω^)「……まぁいいや。さて、どこから回ります?
と言っても地図とかないしなぁ……腹空さん知ってます?」
( ・∀・)[いや、私も知らな……あ!あそこに案内用アンドロイドが居ますよ!]
案内用アンドロイド→[^∀^]
( ^ω^)「……アンドロイド?『ペっパー』的な?」
( ・∀・)[アンドロイドさん、この遊園地を案内してもらえます?]
「Ladies and Gentleman, and so on.」[^∀^]
( ^ω^)「『その他』ってなんだよ。要らねぇだろ」
(;・∀・)[ほら、今は多様性が大事ですから]
( ^ω^)「だったら『その他』でまとめんなよ多様性をよ」
(;・∀・)[私じゃなくてアンドロイドに言ってくださいよ]
( ^ω^)「アンドロイドに言ってどうなんだよ」
(;・∀・)[ほら、アンドロイドって学習できるらしいじゃないですか]
「『まかいのリゾート』は5つのエリアからなる
次世代型巨大複合レジャーランドです!」[^∀^]
( ^ω^)「駄目だ。こいつは決められた事しか喋らないタイプだ」
( ・∀・)[え?……まぁ、それなら仕方ないですね]
( ^ω^)「ところで『次世代型』って何が次世代なんだろうな?」
( ・∀・)[少なくともこのアンドロイドは旧世代型ですね]
「入場ゲートより西に歩くと『遊園地エリア:マジックランド』!
お子様からお年寄りまで楽しめるアトラクションを揃えております!」[^∀^]
( ^ω^)「遊園地かぁ~多分魔王はそこ居るのかな」
( ・∀・)[ご家族も一緒ですしね]
「遊園地エリアから南西に向かうと『大自然エリア:アドベンチャーランド』!
樹海や砂漠、火山、氷河の中でのアスレチックや宝探しゲームは体験する
価値あり!水棲型魔族のお客様専用のホテルもこちらです!」[^∀^]
( ^ω^)「過酷すぎるだろ大自然。いや、過酷なんだけどね。実際」
( ・∀・)[忘れがちですけど、ここって魔界ですもんね]
「入場ゲートより南に歩くと『牧場エリア:マカイノ牧場』!
動物・小型モンスターとのふれあい体験や料理体験!
最後はやっぱりBBQ!是非ご家族でご一緒にお楽しみ下さい!」[^∀^]
( ^ω^)「動物とふれあった後にバーベキューを勧めるな。サイコかお前は」
( ・∀・)[いや、どこの牧場もだいたいそんなもんでしょ]
「入場ゲートより南東に聳えるは『科学エリア:知識の館』!
魔界最大級の科学館に、古今東西の美術品を集めた美術博物館!
常日頃、脳を全く使っていない魔族よ!今こそINT値アップだ!」[^∀^]
( ^ω^)「レジャーランドに博物館とかって要るか?」
( ・∀・)[どうでしょうね。でも、私今まで聞いた中で一番行きたいです]
( ^ω^)「奇遇だな。俺もだ」
( ・∀・)[年取ったってことですかね]
( ^ω^)「いや、男二人で居ても違和感なさそうだなって」
( ・∀・)[なるほど。賢いですね]
「そして入場ゲートから東へすぐ行くと見えますのが、
史上最大のショッピングモール!『バベルの塔』!」[^∀^]
( ^ω^)「すぐ潰れそう」
( ・∀・)[シッ!]
「塔内部には約10万店舗のショップ!これは一日では回りきれない!」[^∀^]
( ^ω^)「絶対10万もお店要らないだろ」
( ・∀・)[携帯の代理店で100店舗くらいありそう]
「魔界最大!15,000ヘクタールの『マカイノリゾート』!
是非、最後までお楽しみ下さい!」[^∀^]
( ^ω^)「デ●●●ーワールドよりでけぇ。一日で回るの無理だろ」
( ・∀・)[そこはリゾートなので、何泊もする想定なんですよ。
ほら、近くにホテルもありますし]
「Good Luck!」[^∀^]
( ^ω^)「幸運を祈られても困るんだが」
( ・∀・)[とりあえず、このアンドロイドの開発者は相当ポンコツみたいですね]
( ^ω^)「……で、どうします?」
( ・∀・)[科学エリア行きます?]
( ^ω^)「う~ん。正直あんまり興味はないんだよな~」
( ・∀・)[じゃあ、どこか行きたい場所ってあるんですか?]
( ^ω^)「う~ん……」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「……帰って酒でも飲む?」
(#・∀・)[却下]
→つづく
ウダウダ抜かす(^ω^)に対し、
痺れを切らした腹空の独断で科学エリア行きが決定!
しかし、腹空はまだ知らない!(^ω^)が実は最初こそ乗り気ではないものの、最終的に一番楽しそうに遊ぶタイプの人間だということを!
次回、(^ω^)「とある魔界の科学館」




