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第19話(^ω^)それでも僕らは有象無象

19 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/09/11(金) 00:10:00.00 ID:1399336



■ 魔王城─地下牢(バーボンハウス) ■



           『私の名前は片原有蔵(かたはらうぞう)

               地獄から来ました。どうぞよしなに』(・∀・ )



( ^ω^)「ああ、アナタが片原さん。どうもどうも」



         [そして私が腹空無臓(はらからむぞう)です。

           片原さんの部下です。よろしくお願いします] (・∀・;)



(;^ω^)「名前が個性的すぎません?」



                        「僕は側近です」(・∀・;)



( ^ω^)「知ってるけど分からん。何君たち?三つ子なの?」



      『いえ!我々は生まれも育ちも好きな女子のタイプも!

        何もかもが異なる、全く以て真っ赤な他人ですよ!』(・∀・ )



                『まぁ、思想は同じですけどね!』(・∀・ )



( ^ω^)「はぁ……」



                   『ここ、笑うところですよ』(・∀・)



( ^ω^)「政治と宗教は酒の席のネタには適さないと思いますが」



       『ならば問題ありません。これは哲学の話ですからね』(・∀・ )



  ('A`)「どっちにしろ酒飲んでする会話では無いな」



( ^ω^)「面倒臭いんで、とりま君らはドッペルゲンガーってことでいい?」



          「[見たら死ぬ奴じゃないですか!]」(・∀・;)(・∀・;)



 『ふむ。それでは誰が『本人』ということになるのでしょうかね?

      ここはやはり年功序列で私が『本人』ということで……』(・∀・ )



(;^ω^)「ああ、くっそ!ややこしいなお前ら!さっきから!」





19 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/09/11(金) 00:10:00.00 ID:1399336





 ■ 異世界転生したけど外出自粛で魔王城の外には出られないようです ■


       ■ 第19話 それでも僕らは有象無象  ■     





19 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/09/11(金) 00:10:00.00 ID:1399336




    『まぁ、我々が何であろうと、実際どうでも良い話なのです。

        我々の存在など、取るに足らないものなのですから』(・∀・ )



           『それよりも!今日、私達がここに来たのは、

              他でもないアナタが目的なのですよ!』(・∀・ )



( ^ω^)「あ、え?俺?」



  ('A`)「言っただろ?片原さん達は地獄よりの使者なんだよ」



( ^ω^)「……あ!ということは、まさか……!?



               『その、まさかですよ。転生者さん』(・∀・ )



(;^ω^)「……」



(;^ω^)「俺を、連れ戻しに来たってこと……だよな?」



                     『?いや、違いますが』(・∀・ )



(#^ω^)(;'A`)「違うんかいッ!!」



    『転生者を地獄に連れ戻すのは現場の邏卒の仕事ですからね。

      我々、管理部の獄卒と彼らは指示系統が異なりますので。

      下手をすると越権行為で戒告処分となり次のボーナスが

      減りますので、アナタを連れ戻したりなんかしませんよ』(・∀・ )



(;^ω^)「OH……縦割り行政……」



  (;'A`)「えっと……じゃあ、片原さん達は魔王城で何を?」



   『魔王殿がきっちり転生者を管理しているかどうかの監視です』(・∀・ )



  (;'A`)「い"っ?」



( ^ω^)「ん?どういうこと?」



        [転生者という存在は、決められたルールに則って、

           確保・収容し、監視する必要があるんですよ](・∀・ )



( ^ω^)「へぇ~どっかの財団みたい」



        『地獄ではこれを"Secure", "Contain", "Observe"

        それぞれの頭文字を取ってSCOと呼んでおります』(・∀・ )



( ^ω^)「惜しいなぁ。後一文字だったのに」



[まず"確保"。これは問題なく運用できていると考えています。

地獄が把握している転生者数と、魔界の統計は一致しておりますので](・∀・ )



  ('A`)「ま、それくらいはね?」



        『まぁ収容と監視は全く出来ていないんですがね。

         我々はこの二つの改善をしにやってきた次第です』(・∀・ )



  (;'A`)「ま、まぁ、それくらいは……」



        [というわけで、何故ココまで魔王城の管理体制が

         ずさんなのか、まずは調査を行おうと思いまして](・∀・ )



( ^ω^)「魔王殿ボロクソ言われててウケる」



  (;'A`)「うるせぇッ!」



            『というわけで転生者さん。魔王城の

             収容状況についてお聞かせ願いますか?』(・∀・ )



( ^ω^)「いや、まぁ……全然構わないけど……」



 そのようなわけで(^ω^)は片原さんに魔王城に来てからのあれこれを細かに話した。転生初日に叩き込まれた地下牢を改造してバーを開いたこと。朝食バイキングは最初こそ物珍しさから色々取って食べるが、一週間もするとメニューが固定化されてくること。そして、やっぱりジンジャーエールは美味しいこと。



                            [……](・∀・;)



         『ふむふむ……転生者に特に監視役はついて居らず、

          魔王城内を自由に行動できる状況にあるんですね。

          それだけでなく、現転生者は収容室である地下牢

          をバーに改装し、経済活動も行えている……と』(・∀・ )



 片原さんは顎をなでながら、粘着質な笑みを浮かべた。



                         『……魔王殿』(・∀・ )



  (;'A`)「……はい」



                      『アホなんですか?』(・∀・ )



  (;'A`)「いや、アホでは……」



    『それでは多数決を取りましょう。アホだと思う人!ハイ!』(・∀・ )


( ^ω^)「アホに一票!」



           [すいません。こればかりは擁護できません](・∀・;)



                         「アホでーす」(・∀・ )



  (#'A`)「てめぇ側近!お前もこっち側(アホ)だろうが!」



 側近の叛逆に、魔王は眼前の男に掴みかかった!



              [魔王殿!違います!私は腹空です!](・∀・;)



  (;'A`)「ああ!すいません!じゃあ、お前か!?」



                 「違いますよ!私は片原です!」(・∀・;)



  (;'A`)「あ!やべ!!じゃあお前……」



                    『残念。私が真の片原だ』(・∀・ )



  (#'A`)「チクショウ!顔も声も同じだから誰が誰だか分かんねぇよ!」



( ^ω^)「側近さん息を吐くように嘘ついてんな」





19 名前:以下、名無しにかわりまして日曜日夕がお送りします[sage]:2020/09/11(金) 00:10:00.00 ID:1399336





 結局、側近の悪ふざけはすぐに白日の下に曝され、彼は魔王四十八手の一つ、"鬼平(デーモン・スラップ)"を喰らって顔面の半分を持っていかれたのだった。




               「すいませんでした。もうしません」(・∀:;.



         [側近殿。お顔が削れてますよ。大丈夫ですか?](・∀・;)



         「あ、大丈夫です。自分自動修復機能があるんで」(・∀:;.



               [自己修復!?アナタ何者ですか?](・∀・;)



  (#'A`)「……ッたく。魔王をからかうんじゃねぇよ」



 『まぁ、魔王殿が史上稀に見る放任主義であることは分かりました』(・∀・ )



  (;'A`)「いや、ほんとサーセン」



          『しかし、転生者さんも転生者さんで妙ですね』(・∀・ )



( ^ω^)「え?俺?」



    『なんで逃げなかったんですか?もう一人の転生者と一緒に』(・∀・ )



( ^ω^)「え?……うーん……そうだな……」



 (^ω^)は一考する。何故、少年に誘われた時、自分も一緒に逃げなかったのか……簡単なことである。自分のバーには常連客がいるからだ。魔王や妃、それに姫。四天王も訪れる。あとは……あぁ、そうだ。側近もだ。忘れていた。すまん。



( ^ω^)「このバーを楽しんでくれる客がいたから、かな?」



          『……なるほど。有象無象の"転生者"ではなく、

           バーテンダーとして居場所が既にあったので、

           今更、魔王城を逃げ出す動機など無かったと』(・∀・ )



(;^ω^)「え、あ、はい……まぁ」



       『ふむ……それはある一面から見れば善いことですね。

        つまり、魔王城関係者とある程度の親密な繋がりを

        持たせることで、転生者の脱走への抑制効果がある』(・∀・ )



( ^ω^)「まぁ、わざわざ良くしてくれる人から逃げる必要も無いし」



  (;'A`)「と、言うことは、俺の放任主義は一概に悪いとは言えないと……」




       『いえ、善いとも言えません。悪い面も勿論あります』(・∀・ )



  (;'A`)「う……それは?」



 魔王が訊ねると、片原さんは(^ω^)の方を向いた。



                       『……転生者さん』(・∀・ )



( ^ω^)「ん?俺?」



              『アナタは、今すぐと言われた場合、

               元の世界へ"未練なく"還れますか?』(・∀・ )



(;^ω^)「未練なく?」



              『繋がり即ち縁は我を生み、執を生む。

               せっかく人間道での未練から解かれ、

               三途の川までやってきたというのに』(・∀・ )



      『あ、日本では"成仏"と言うんでしたっけ?滑稽ですね。

       たかが死んだ程度で仏になれるはずも無いというのに』(・∀・)



(;^ω^)「あの……それで、未練があるとどうなるの?」



           『……いいですか、心して聞いてくださいね』(・∀・ )



(;^ω^)「……」ゴクリ



        『元の世界に還る時、ちょっと胸が寂しくなります』(・∀・ )



( ^ω^)「いや、まぁ……そうだろうね」




→つづく



 「あ、この人はちょっと苦手なタイプだわ」と直感した(^ω^)!

 

 しかし、片原さんは酒を飲む方のヒト!

 

 この後もちょくちょくバーに襲来するようになるのだった!



次回、(^ω^)「そろそろレジャーランドの開発終わってんだろ」


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