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人知れず、夜泣き。  作者: 中め
5/8

流れる。







 ------価値観が違う。


 桜と別れて、新しい彼女が出来た。


 イヤ、厳密に言うと被ってた。


 新しい彼女のことは好きだった。でも、桜と別れようとも思っていなかった。


 セックスレスではあったけれど、桜といるのは心地良かったから。


 そんな甘い考えがまかり通るはずもなく、事実を知った桜に別れを言い渡された。


 俺には若くて可愛い彼女がいる。


 だから、桜と別れるのは淋しかったけど、そこまで悲しいものでもなかった。


 でも、新しい彼女は、やっぱり桜とは違う。


 ご飯を食べに行けば、『ごちそうさまです』と言われ、当然の様に俺が全額払う。


 桜だったら、会計が終わった後に当たり前の様に半額を渡してくれていた。


 デートで行く場所に困っていると『どこでもいいよ』としか言わない彼女。


 桜はいつもネットで調べてくれて、3コくらいピックアップしては『悟はどこがいい?』と聞いてくれていた。


 彼女は料理が得意ではないのか、バリエーションが少ないけれど、桜は冷蔵庫の余りものでもさっさっと作れる様な人で。


 それに彼女は男友達が多い。その事を口に出せば『年上なのに心が狭い』と言われる始末。


 桜は、男友達と遊び回ったりしない。


 桜は……。桜だったら……。

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