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昼になりて

 何も私は、道長様を困らせたい訳ではない。何度も言うけれど、私は道長様の事が好きなのである。最初はこんな恋、誰にも見せたくなかった。自分でだって、認めたくなかった。私なんかが学園一の人気者に恋をするだなんて、笑える程に柄にないわ。だから私はどこか、認めたくなかったの。

 自分は特別だって、勝手に思っていたのかも知れないわね。この高校に入学している時点で、頭の悪い人なんて、中々いないでしょう。それに私は、絶対的な学年トップな訳でもない。それなのに私は特別だって思い込んでいたから、他の人は馬鹿だと思っていた。休み時間にふざけ合って、恋に悩んで、時に友情が崩れたりもしちゃって、翌日には仲直りしていて。

 なんでもないような青春の、人間関係での悩みを、私は関係ないものとした。避けられたくない。だから、周りを避けていた。そして自分を守る為に、周りの皆は馬鹿なんだって、言い聞かせた。そんな私だったからこそ、恋に悩むだなんて信じられなかった。清少納言さんとの日々も、私にとっては信じられないもの、だったんだろう。

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