308話 洞窟内での合流。
更新遅くなりました。また今回は短めです。すみません。
以降は一月に一度の更新予定とさせていただきます。
「……お。戻って来たのか。助かった」
そう言いながら剣士の若い男性を先頭に4人の冒険者たちが姿を現した。どうやら先頭の剣士がリーダーのケリーさんで後は槍使いと魔法使いと僧侶の構成だった。
彼らがきっとCランクパーティの『青い翼』だろう。
「例の魔物はどうなっていますか?」
見習いのひとりがケリーさんに話しかけた。するとケリーさんは洞窟の奥に向かって指を指す。
「……更に奥の方に行った。なので外に出ていることはないだろう」
どうやら異変は起きていないようだ。
そうなるとエリーゼが発言する。
「えーと。……あなたたちが『青い翼』で間違いないかしら?」
「……そうだが。あんたは?」
ケリーさんが疑問を含んだ視線でエリーゼを見る。
「私たちは冒険者組合から依頼を受けて、あなたたちを捜索しているBランクパーティの『ひとつの足跡』で、私がリーダーのエリーゼです」
「……俺たちの捜索依頼? ……どういうことだ?」
ケリーさんは仲間たちを顔を見合わせる。しかし、しばらく理解できない様子だったのだが、ようやくなにかに気がついたようで納得の顔になる。
「……そうか。俺たちダンジョンの滞在期間を過ぎていたんだ……」
話を聞くと、どうやら『青い翼』一行は冒険者組合にダンジョン入場の期間の延長申請を提出し忘れていたようだ。
一見、ありがちなミスとも思えるがこれは意外と厳しい処分がされることがある。
「……まいったな。これはお小言だけじゃすまなそうだな」
そう言ってケリーさんたちは青い顔になる。
冒険者にとって組合への連絡はかなり重要なのだ。今回の件も『青い翼』が延長申請を出していなかったことで、僕たちに捜索依頼が出されてしまったのだ。
そのことを考慮すると一定期間の活動停止処分なども考えられるだろう。
「……まあ、兎にも角にも『青い翼』が無事で良かったわ」
エリーゼがため息混じりにそう口にするのであった。
「そのことは後に回せますよね? では本題に入りたいのですが」
魔女のケールさんがそう提案してきた。
そうなのだ。
僕たちは『青い翼』の無事を確認するだけのために、この洞窟に来たのではない。この中にいる魔力が高い者も追っているのだ。
「正体不明で高い魔力を持つ者は1体だけです。身体の構造や大きさからして人間に思えます。ただ……不用意に近づくと危険なため遠くからしか確認していませんが……」
ケリーさんが今持っている情報のすべてを提示してくれた。
「魔力が高い者。……魔女の可能性はあるのですか?」
エリーゼがケールさんに問いかけた。するとケールさんは目を閉じた。なにか考えているのだろうか。それとも気配を探っているのだろうか……。
「……確かにこの洞窟の奥に高い魔力を感じます。ですが魔女ではないようです。魔女の魔力ならば容易にわかりますので」
なるほど。
どうやら魔女同士だと互いの存在はわかるようだ。
……だとすると何者なのだろうか。
「兎にも角にも見える距離まで接近する必要がありますねっ」
フララランが具体的な提案をしてきた。
高い魔力を持つ者は危険だが、確かにこの場所であれこれ推測していても始まらない。
その証拠に全員がフララランを見て同意の首肯を示すのであった。
「わかりました。とにかく奥へと進みましょう」
「了解です。では私たちも行きましょう」
ケールさんとエリーゼがそう宣言したことで、ケールさん、見習い魔女2人、『ひとつの足跡』、『青い翼』の総勢12名は洞窟の奥へと足を進めることになったのだ。
『青い翼』と合流したのです。(`・ω・´)∩
よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。




