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クラス発表

ブクマ100件になりました。

ありがとうございます(o^^o)

 入学式の後にクラス発表が行われた。

 受験番号が大量に書かれた大きな用紙が、張り出され

 、自分で確認するシステムだ。


 クラスは、A、B、C、D、Eとなっており、各クラス200名もいる。

 特に、クラスで優劣はつけていないそうだ。

 クラス別や学年別の対抗戦も行われているらしい。


 因みにこの学校は、15歳から19歳までが入学試験を受ける参加条件であり、入学すると3年間のカリキュラムになっている。


「えっと、俺の番号はっと? おっ! あったあった。」

 俺はAクラスと書かれていた。


「私達もサクラと同じクラスよ。」

 アイリスが横から声を掛けて来た。


「離れなくて良かったわ。」

 カトレアも皆んな同じクラスになれてホッとしていた。


「二人が一緒でよかったよ。」

 俺は二人に笑顔で答えた。


「サクラッチ! オイラもAクラスだったッス! これからよろしくッス!」

 リンドウが俺の肩に手を乗せ、声を掛けて来た。


「おお? リンドウも一緒か!? よろしくな!」

 そう言えば、男は歳上ばかりしか知り合いが居なかったので、やっと同年代?の知り合いが出来た。


「私達もAクラスだったアルよ!」

「……よろしくお願いします。」

 ボタンとウメの二人も同じだったのか? こんなに知り合った人達が同じクラスになるもんなのか?


「二人ともよろしくね。」

 俺は二人に答えた。


「この後、各クラスで担任からの挨拶なんかがあるみたいだから、そろそろ移動しましょうか?」

 アイリスに言われ、みんな揃ってクラスへの移動を開始した。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 クラスへ行くと、既に人がいっぱいだった。

 まぁ、1クラス200人もいたらこうなるよな。

 各々好きな席に座っていたようなので、俺達も空いている席に固まって座ることにした。


「お〜し。みんな集まっているな?」

 担任らしき男性と、女性がクラスに入って来た。


「静かにしろ!俺は、このクラスの担任の春紫苑だ。」

 担任のハルジオンと名乗った40歳くらいの男性は、黄色い短髪に、紫の瞳のがっちり体型だ。


「副担任のネモフィラです。よろしくね。」

 副担任のネモフィラは、20歳代の美人な女性で、綺麗な青白い髪に、青い瞳をしている。


「今後について説明する。この世界冒険者騎士養成(WAKT)学校では、3年間全員寮生活となる。座学も多少はあるが、メインは実戦だ! 当然試験も実戦で行う。明日は個々の実力を知るための模擬戦を行う。そのうち10人1班での、班ごとのチーム戦も行うので、クラスの仲間としっかりコミュニケーションを図るように!」

 ハルジオンの説明を、クラスのメンバーは黙って聞いていた。


「一人一人自己紹介してもらってもいいんだが、200人もやってたら、キリがないし、覚えられないだろうからやらないからな! この後はおまえらを寮に連れていくので、寮母さんの言い付けを守るように……守らないとボコボコにされるぞ!」

 確かに、200人も自己紹介されたら、覚えられなそうだ。

 ……そんなに怖い寮母さんが居るのか?


「女性は、私が案内するので付いて来て下さい!」

 ネモフィラ先生の誘導で女性達は部屋から出て行った。


「サクラまたね。」

 アイリスは俺に手を振って来たため、手を振り返した。


「寂しくても泣いちゃだめよ。」

 カトレアが笑いながらからかって来た。


「誰が泣くか!」

 カトレアを手で、シッシと追い返してやった。

 ……確かに、アイリスとカトレアとは、ずっと一緒だったな。


「オイラが付いてるッスよ。サクラッチ!」

 リンドウが俺の肩に手を置いて、笑顔を浮かべていた。


「……ああ。リンドウよろしくな。」

 俺はリンドウに答え、ハルジオン先生の先導で寮へ向かった。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ちっ! なんであんな田舎者が合格しているんだ。」

 最初に、リンドウに絡んでいた目付きの悪い青年も、サクラの達と同じAクラスに居たのだった。

次は、寮母さんの登場になる予定です。

ハルジオン→花言葉は、追想の愛

ネモフィラ→花言葉は、可憐、どこでも成功

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