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魔女のいない世界で  作者: 海乃果
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最後の部屋

3階には右手と左手に部屋が1つずつあるようだ。


 まずは右手の部屋を確認してみる。


 部屋に入るとナイフを持った女性が襲い掛かってきたので最上隊長が反射的に撃ち殺していた。


 その部屋は赤ん坊のための部屋だった。


 7人くらいいるのだろうか。


 0歳児から3歳児くらいまでの赤ん坊が泣きもせずにこちらを見ていた。


 射殺した女性はベビーシッターだったのだろうか。


 そして、侵入者は我々で敵と思っていた人々は正当防衛として我々を排除していたということなのか?


 最上隊長と瞬はそれ以上考えずに残りの部屋に向かう。


 おそらく、そこに凛がいる。



 ひときわ大きな扉の前で立ち止まり、瞬が扉を開くと同時に最上隊長が銃を構えて様子を見る。


 部屋の中には男性が3人、近藤を殺した少女、老女、そして凛がいた。


 凛は後ろ手に縄で縛られていたようだったが乱暴されたような様子はなかった。


 「瞬!!!」


 「凛!!」


 瞬が凛の所に走っていく。


 最上隊長のけん制があるからなのかなにも妨害はない。


 サバイバルナイフで縄を切ると凛は泣きながらしがみついてきた。



 「お前は誰だ?」瞬が老女に話しかける。


 「あのお方に使える者」


 「夕凪ゆうなぎしずか、か」


 老女は黙ってうなずいた。


 「夕凪はどこにいるんだ?」


 「さあ」


 「その女の子が夕凪の子どもなのか?」


 「まさか、この子は違います」


 「何が目的だ?」瞬のハチキュウが老女を狙っていた。


 3人の男と最上隊長もお互いをけん制しあっている。


 「あの方によるこの国の統治」


 「バカな、そんなことができるものか」


 「何も知らないのは君のほうだ、この国の歴史の半分はあの方が統治されている、歴史の教科書なぞ捏造ねつぞうされたものに過ぎない」


 「こんな少人数で日本を支配することができるとでも?」


 「ここは本拠地でもなんでもない、ただの拠点」


 それまで大人しく話を聞いていた少女が小刀を手に斬りかかってくる。


 それを合図にしたように銃撃戦が始まった。


 最上隊長が左手を負傷しながら2人の男を倒す。


 残りの1人はソファーの後ろに隠れた。


 瞬は少女を撃つがかわされる。


 速い。


 上段から斬りつけてくる小刀をハチキュウの銃身で受け流す。


 凛はドアの方に逃げさせた。


 近藤さんのかたき


 そう思うとあどけない表情の少女にも殺意を覚えた。


 ただ、少女の動きが速く反撃に移れない。


 銃身で受け流すのが精一杯で、そのうちに肩や脇腹に何回か刀身をもらってしまった。


 重傷とまではいかないものの流血が止まらない。



 最上隊長の相手は司令官クラスなのか動きが全く違った。


 お互いに障害物を使いながら撃ち合うが決定打がない。


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