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魔女のいない世界で  作者: 海乃果
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散って

 「アノ女コロス」


 このみは鬼の形相で呟くとバスルームから出て少女の後を追いかけて走っていく。


 最上隊長と瞬も離されないように走る。




 3人が3階に上がると数人の敵がいる。


 このみが怒りに任せてハチキュウを構えるより速く相手の散弾銃がこのみの腹部を貫く。


 床に転げまわりながら涙を流すこのみ。


 最上隊長がおとりとなって飛び出る。


 ジグザグに動く最上に弾丸は当たらない。


 そのうちに瞬がこのみの肩を持って階段のほうまで引きずる。



 瞬が階段の影に隠れたのを見て最上も合流する。


 その間に1人の敵を撃ち殺していた。


 まさか銃を使うとは。


 それまで原始的な方法で攻撃をしてきた相手が銃を使えるとは思っていなかった。


 地下通路や地下にいた連中より高度な知能を持っているのかもしれない。


 このみの呼吸が荒くなる。


 腹部から大量の出血。


 顔面も蒼白になっている。


 最上隊長は時折廊下の奥を見てけん制している。


 瞬がこのみの様子を観察している間にも1人敵を倒しているようだった。


 手の施しようがない。


 瞬は脂汗の出ているこのみの額を拭ってあげるくらいしかできなかった。


 このみは優しく瞬の髪の毛をなでると立ち上がった。


 ひん死のはずなのに優しいお姉さんのような笑顔。


 

 最上隊長が敵に照準を定めている横をこのみがふらっと飛び出す。


 敵の視線と銃口が一気にこのみに集まる。


 4人いたようだった、持っている散弾銃でこのみに狙いを定める。


 このみは避ける素振りも見せない。


 チャンスだった。


 敵の視線がこのみに集まっている間に最上隊長が1人ずつ狙撃していく。


 3人まで狙撃したところで敵の散弾銃が火を噴きこのみの心臓を捉えた。


 一瞬遅れて瞬のハチキュウの弾丸がその敵の顔面を吹き飛ばす。


 血まみれの廊下に息絶えたこのみが倒れ込んでいた。


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