女子寮
亜香里が寮の個室に入るとしばらくして部屋がノックされた。
「空いてますよ、どうぞ」亜香里がそう言うと白いドアが空き同期の真鍋ことりが入ってきた。
「亜香里、近藤さんと一緒だったでしょ??」入ってくるなりことりが亜香里に詰め寄る。
「え?何?まあ、一緒だったけど」
「近藤さんて言えば陸海警備でもエリートでしょ?たしか空手の全国大会にも出ているよね?」
「え?そうだったっけ?ことりは詳しいなあ」
「詳しいなあじゃないわよ、で、どこまで行ったの?」
「麻布の居酒屋だよ、2人きりじゃなくて山田先輩も一緒に」
「えー、山田先輩も??山田先輩もすごい人だよね、たしか陸自からの出向かなにかで来ていて、この後自衛隊に戻ったら幹部になる人らしいよ」
「あー、それはなんか聞いたかも」
「もう、さすが首席は違うんだね、そんな人たちと遊びに行けるなんて」
「別に遊んでいるわけじゃ」
「打合せとか言うんでしょ?でも、亜香里はフェロモン出てるからなー」
「え?そんなことないわよ」
「ありますー、研修所でも優秀で空手ももう三段だし、今回の任務にも選ばれているし、身長も低くないし、顔立ちは整っているし、完璧すぎだよ」
「そうかなあ?ことりみたいな背の低い女の子好きな男の人もたくさんいると思うけど」
「それはただのロリコンだよー」
「はは、そうかな?」
「そうです、って、うちのことはどうでもよくて、近藤さんから何か言われたんじゃないの?」
「あー」
「ほら、なんか言われたんでしょ?」
「うん・・・ちょっと」
「どうするの??」
「うーん、とりあえず保留かな」
「もったいないー!!うちならすぐに付き合っちゃうのにな」
「はは、今はそれどころじゃなくて、明日も早いから寝るよ」
「はーい、お邪魔しちゃったかな?おやすみなさい、亜香里」
「はい、おやすみなさい」




