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煮える女編④
「神のみ心に従いなさい」から煮える女編④
「それにね、自分が奉仕一途なところの何処が憎くなるのか分かりませんね。男女関係をモチーフに汚らわしい!とか、俺が洗ってやろうとか、汚らわしいことを言うキチガイが居るので、殺して遣りたい!死ぬ前に。」
「○○○」(電話の相手が相づち)
「私があの女を許すことが出来ると思いますか?アノ嘘つき女を、それを真に受けて私を追い出しにかかる二人が言いふらす、あの下衆な連中を裁判に訴えること出来ますか?いつ何処で何を聞いたか立証するので。煮え煮え!」
西太后は今日も煮えたぎっていたが、最後は決まって「ごめんなさい」で終わるはずだ。
「ごめんなさい、聞いてくれてありがとう」(西太后)
本当はごめんなさいと思っていない。心の底から言えればこれ程問題をこじらせる事もなかった筈だが、猫の私にはなすすべが無い。