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駄女神に信託を受けた俺、世界最強の流派で異世界を無双する!  作者: 雪月花
神が創りし至高のケモ耳
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第76話 神狼の森 Ⅱ

すみません…またやらかしました…


今日の夜にこの話を加筆投稿します…




「なんか俺たちって最近森の中にいる事多すぎないか?」


「あー、確かにペリドットも森の中の国でしたもんね…でも、この森はペリドットと違って何というか…嫌な感じしかしないですね」


「そうね…木々が瘴気に汚染し始めてるわね。あなた、コレは結構まずい状況よ…」


「まぁ、なんとかなるんじゃないか?」


「なんとかなるさ〜♪」


妖精の姿に戻ったルビーを頭に乗せて、禍々しい森を進む。だが不思議な事に魔物の気配は一切感じなかった。


索敵スキルが壊れてるわけでもなく…この森には生命反応そのものが感じられない。


「何かあるなこりゃ…一番瘴気の濃い所に向かって見るから、皆んな警戒を怠らないように」


「了解です!」


「ちゃっちゃと終わらせて、この嫌な森から早く抜け出しましょう」


俺たちは一度頷き合い重い足取りで森を進み始める。


絶対に何かあるなこれ。


冒険者ギルドにいる時は興味本位でしかなかったが、そんなお気楽な事を言ってられなくなったな…





しばらく森を進んでいると可愛らしいくぅ〜という音が頭の上から聞こえてきた。


「おー、パパ〜?お腹空いたよ〜」


「もうそんな時間か…丁度開けた所だしここで昼にしようか…っと、その前に結界魔法でここら辺だけ外の空間と遮断しとくわ…」


「そうしてもらえると嬉しいわね…こんな中で食べても折角のあなたの料理が不味くなってしまうからね…」


「流石にこの瘴気の中でご飯は食べたくないですね…」


「だろ?サンクチュアリーフィールド発動っと…コレで大丈夫だろ」


「え、しれっと使いましたけどその魔法は聖属性魔法の失伝した魔法では!?」


「ん?そうなのか?この前マリアさんに呼ばれた時に教えてもらったんだけど…」


「えぇ…そんな友達に会ってきたみたいな感じで、女神様に呼び出されないでください!しかも魔法まで教えてもらって…羨ましいです!」


「そういえばマリア様ってどんな方なのかしら?ペリドットではマリア様が主神になってたけど…実際にどんな方なのか知らないわね…まぁ、最近主神が変わったんだけどね…」


「あれ?そうなの?そういえばマリアさんが私はペリドットの管轄から外れてしまったので、ユウキさんだけの女神になります…とかやばい事言ってたな…スルーしといたけど…」


「えぇ…そんな感じのお方なの…?ヤバイわね…」


(そんな事どうでもいいから早く私を元の姿に戻すのですマスター!ご飯食べたいのです!!)


「あっ、すまんミスティ…ほいっと」


「ふぅ〜、よかったのです…私だけお昼抜きなのかと思ったのです…」


「あ、あはは…んなわけないだろ〜?ほれ、コレも食べていいぞ?」


「やったー!なのです!!」


「むぅーパパ?ルビーも欲しいよー?」


「はいはい、ルビーにもあげるよ」


「わーい♪パパありがとうー♪」


「「幼女に甘い…」」


「いや、2人にもあげるから…」


そんなにこの唐揚げが欲しいのか…あまり食べすぎると太るぞ…?とは口が裂けても言えないが…



その後俺たちはデザートまで堪能して食休みがてらこの森に入って気づいた事を話し合っていた。



「この森…魔物だけじゃなく鳥や虫ですら居ないのは、瘴気のせいなのか?」


「んー、難しい所ですね…私の知ってる知識の中では、瘴気を浴びすぎた動物が魔物に変貌することはあっても、その地域から消えてしまう…といったことはなかった筈です」


「そうね…ペリドットでもたまに瘴気を浴びて魔物化した生き物が現れて討伐していたけど、自然発生したものだった…そしてこの森は…」


ローズが止めた言葉を俺が引き継ぎ俺の見解を伝える事にする。


「…人為的だよなやっぱ…はぁ、また魔神族か?めんどくさいなあいつら…」


「最近行く先々で魔神族が居るのです…早く平和になって欲しいのです…」


「まぁまぁ、まだ決まった訳ではないじゃないですか!普通に瘴気が溜まってるだけかもしれないですし…」


「そうねぇ、楽観視も良くないけど…それでもあまり奴らが関わってると思いたくないわね」


「そうだよな…まぁ、進んでけば全てがわかるか!そろそろ行くぞ!」



こうして俺たちは森の奥へと徐々に進んで行った。流石に深追いはできないので、瘴気の濃さが一段階上昇する手前の所で結界を貼り、そこで一夜を過ごすことにし、次の日に瘴気溜まりの中心部へと行く事にしたのであった。





翌朝…生き物の音が聞こえない森で目が覚めた俺は、散歩がてら結界の外で何か異変が起きていないか歩き回っていた。


「んー、相変わらず生体反応は無い…か…」


この森は謎が多すぎる…ペリドットは魔神族が居てもここまで異常な様子はしていなかったし…


「あなた、これ見て…何かの足跡じゃ無いかしら?」


「ん?どれどれ…あー、確かにそうっぽい…これは…犬?」


基本的に早起きなローズが俺が結界を抜け出すタイミングで起きてきた為に、共に行動する事にしていた。


そして、ローズが発見してくれた何者かの痕跡らしき物を俺は見落としていたので、付いてきてもらって正解だったな


「犬…よりも大きいわね…この森は確か、狼が群れで生活してると聞いたし…狼じゃないかしら?」


「確かにこの大きさで犬とは考えづらいか…狼…ペットにしたいな…」


「…あなた?」


「いえ!なんでもないです!はい!」


「それならいいのだけど…それよりもこの足跡の方向…完全に私達のいた結界を偵察に来て引き返して行ったように見えるのだけど…気のせいかしら?」


「いや、気のせいではないね。寧ろその通りなんじゃないかな?でも、やっぱ索敵スキルには反応無いんだよなぁ…」


「また調子悪いのね…最近ほとんど機能してないけど大丈夫なの?」


「うぐっ…大丈夫だと思いたい…まぁ、瘴気溜まりのせいだと思うから、問題解決したら浄化して元の森に戻すし…その時に直らなかったら考えよう!」


「はぁ…そしたらそろそろあの子達も起き出したと思うし…戻りましょう?」


「そうだね…収穫はあったし戻るとしようか」


こうして俺たちは結界の内部に戻り、起きてきていたリリア達に説明をする為、とりあえず朝食の準備を始めるのであった。





明日の投稿は、少し遅めの15時頃になります!



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