第11話 05.1 お似合いですよ
パドスは頭を抱えた
「なぁ、なんかヒラヒラしすぎてないか?」
オルフィドはちょっと腑に落ちない表情でこちらを見る
頭に大きく水色のリボン、桜色のシャツに白いカーディガン、黒い生地に白いフリルのついたスカートに白いソックスにピンクのリボンのついた赤い靴・・・と、まるで少女としか思えない服装をしているオルフィドがそこにいた。
「お嬢さん、よくお似合いですよ。」
店主が自信ありげにそう言う。
・・・いや、確かに・・・似合ってはいるが・・・
大きくため息をついた
服装の事はよくわからないので用意できる金額を述べ、コーディネートを店主のおばさんに任したわけだが、迷わず女の子の姿にされたのだ
「可愛い小悪魔のようなお嬢ちゃんだったから私も気合入ったわよ。」
魔族も顧客にいるらしく、角と黒い羽根、
尻尾は軽くスルーされ、それは良かったのだが、採寸とかもしたはずなので、単純に性別を間違えているとは思えなくなった。
「ああ、まだ育ちざかりみたいだから、胸は少し余裕があるものにしたよ。」
ああ、やっぱりあの時は見間違いではなかったのだな・・・パドスはそう思った
「これは動きやすいが、これがめくれ上がるとうまく戦えないぞ!」
オルフィドが服装を評価し始めた。「これ」とはスカートの事である。
この姿で甲高い女の子の声でそう言われると、まるで姪っ子にでもダメ出しされているような気分になり、パドスは更に目眩を感じ、疲れた表情で店主に向かい
「もうちょっと中性的な服装でお願いしたい・・・」
そう述べるのがやっとだった。




