修羅場(手紙編)
テーブルで従姉妹を待たせている間、俺と桃瀬さんでお皿を片付ける
梅町「おい、まだか?」
緑峰「なにか?」
たまにあやかちゃんから小言を言われるが俺がギロリとキッチンから睨むと態度が萎縮していた
梅町「も、もう少しゆっくりで、いいぞー…」
AM11:00
言い争いから30分経っていた
そ家事を終わらせて俺たちは席につく
彼女達は対峙しても尚睨み合っていた
緑峰「桃瀬さん、こちらが俺の従姉妹の梅町あやかちゃん」
桃瀬「…どうも」
緑峰「あやかちゃん、こちらがクラスメイトの桃瀬まつりさん」
梅町「…」
桃瀬さんがあいさつにしたのに対して、あやかちゃんはそっぽを向いている全く仲良くする気がないらしい
緑峰「あ・や・か・さ・ん〜?」
梅町「…よろしく」
俺は睨む攻撃は叔母から何かされると思ったので、不気味な笑顔で圧をかけることにした、あやかちゃんは不満げに挨拶をする
緑峰「桃瀬さんとあやかちゃんは同い年なんだから、仲良くしろよ?」
桃瀬「え、同年代!? この子が?」
梅町「なんだ、喧嘩なら買うぞ?」
緑峰「うしっ、これで終わり! で、なんでお前がいるんだよ?」
このまま放置するとまた喧嘩が始まりそうになるから、俺は一度手のひらを叩いてずっと気になっていたことについてあやかちゃんに聞くことにした
梅町「パパとママから何も聞いてないのか?」
緑峰「いや、携帯の履歴には何も…」
俺は携帯確認して見ると、父、母、叔父、叔母からそれぞれ一軒ずつ連絡が入っていた
父『翔太へ、
突然ですまないが明日お前のところにあやかちゃんがくる、急だったから俺も一度は断ったのだが、詳しく聞くと夫婦共に仕事関係で断りきれなかった、不甲斐ない父で申し訳ない
後のことはよろしく頼んだ
追伸、可愛い弟の頼みに断れきれなかった…テヘペロ』
テヘペロじゃないんだよ、父親がテヘペロメッセージを使った文は読みたくねえわ!
いつもの威厳を見せてくれよ!
金か? 金だろ! 金で了承したんだろ!
母『明日、あんたのところにあやかちゃんが来るから、大変だとは思うけどしっかり面倒見るんだよ
あと、かわいい従姉妹だからって欲情するんじゃないよ』
母さんはどちらかと言うと巻き込まれた側だな、欲情って書かれる意味がわからんが…
叔父『翔太君へ、
突然の連絡になってしまって申し訳ない、仕事の都合で妻と一緒にアメリカに旅立つことになってしまった
あやかちゃんも一人よりお兄ちゃんのところがいいって駄々をこねられてしまってね
しばらくの間だけど寂しがり屋のあやかちゃんのことだから、面倒をよろしくお願いするよ』
叔父さんのことだから、社長が急にアメリカに行きたい気持ちになって仕方なく一緒に飛び立つことになったんだろうな…
問題なのは叔母さんだな…
叔母『翔太へ、
我々の問題にいつも迷惑をかけてしまって申し訳ない
朝起きたらアメリカに行きたくなってしまってな、気がついた時にはチケットを3枚買ってしまった
あやかも連れて行くつもりだったのだが、アメリカは20歳になったら行きたいと言われてな、娘の意志を尊重して君のところに預けることにしたよ
いろいろ大変だとは思うが娘をキズモノにしたら⚫︎す』
叔母さんは母親としてとても素晴らしい人なのだが、人に頼み事をする態度じゃないんだよな…
つーか、俺って周りから見たら下品な人認定なのかな?
緑峰「ごめんなさい、いろいろツッコミたい所があって」
梅町「ママの気まぐれには私もついていけん」
君も大概だけどね…
緑峰「ちなみになんだが、二人から見て俺ってやばいやつに見える? 例えばエロい目で見ているとか…」
桃瀬・北町「いいえ、全く」
緑峰「セクハラとか感じてたりとかは…」
桃瀬・梅町「そもそもそんな人間じゃないでしょ?」
彼女達の中の俺は比較的安全であると確認が取れたことに心の中で安心する
梅町「というかどんな連絡が来たんだ?」
緑峰「あ、はい…」
俺はあやかちゃんにスマホを渡す
内容を見た彼女は肩を震わせ顔を真っ赤にしていた
梅町「…二人とも、今度日本に帰ってきたら覚えていろ」
緑峰「というか3枚あったんだよな、なんでついて行かなかったんだよ?」
梅町「それは兄ちゃんのところにいたかったから…」
緑峰「というか、最後の一枚はどうしたんだよ?」
梅町「部下兼友達の花園にあげたんだって」
そうですか…
多分、叔母さんのことだからチケット代もなしであげたんだろうな




