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第十一話

スキル:【スタンショット】【認識阻害】【混乱付与】【ポイズンショット】【鈍足】


黒魔術師のスキルだ。

前衛からすれば相手にかけてくれるだけで大分助かるのだが、この世界の基準でいうとどれが掛かっても効果時間が短く役に立たないそうだ。


対人戦などでは命取りになるが黒魔術師で1対1をする人がそもそもいなそうだ。


装備を入れ替えてスキルを試しているとCALLが鳴った。


「お、アヤさんだ。もしもし?」


まだ‘‘始業式中‘‘のはずなので学園にいくには早いはずだが。


「もしもしアキミチさん!始業式始まってますよ!」


「え?まだ始業式でしょ?学園が始まる頃にいくよ。」


「なんでアキミチさんの中で始業式は学園が始まってないことになってるんですか!」


声を抑えながら怒鳴るという器用な芸当に関心していると、電話の向こうでアヤさんが先生に見つかって怒られている声が聞こえてきた。


電話が切れたので一度寮に戻りシャワーを浴びてから学園に向かうことにする。


寮から学園に向かう途中制服を着た赤髪の女の子が前を歩いているのが見えた。

すると、女の子が振り返ったので俺は嫌な予感がして咄嗟に隠れた。


目があったけど。


しばらく物陰で隠れて、様子を伺って見ると。


「きゃあ!」


ちょうど目の前に女の子が現れた!


ビックリした女の子は尻もちをつき涙目でこっちを睨んできた。


「だ、大丈夫?」


とりあえず優しさを見せてみる。


「ちょっとあんた!いきなり出てきて私をびっくりさせてからかってるつもり!」


いや、進行方向が同じだからあわよくば先に行ってくれないかと期待しただけだが。

そんな本心を言ったらなんか怒りそうというか現在進行形で怒っていりのであまり刺激したくない。


「い、いや。可愛い女の子が前を歩いていたからさ、いきなり目があって照れて思わず隠れちゃっただけだよ。」


「嘘!あんた前ギルドで逃げた冒険者でしょ!」


「な、なんのことかな?」


とりあえずしらばっくれる。


「なにしらばっくれようとしてんの!」


いや、そもそも突っかかってきたから逃げただけだし。俺悪くない!


「まあまあそれで俺に何か用?」


「それで誤魔化したつもり?まあいいわ。あんた!私の師匠になりなさい!」


なんか上から目線で上の立場になりなさいと言われた。


「なんで?」


「なんでもよ!」


「いや、断る!」


「なっ!さっき私のこと可愛いって言ったじゃない!可愛い女の子を指導できるのよ!」


「断る!すでに僕には教えている生徒がいるからねそもそもそんな時間がないよ。」


そういうと女の子はおもむろに剣を抜いてこちらに向けてきた。


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