前へ目次 次へ 69/160 初夏がやって来た 新緑が美しく茂るこの時期に 金色の穂風(ほかぜ)をなびかせていた麦たちが 収穫の時期を迎え まるで実りの季節のよう 麦秋(ばくしゅう)という季語は 初夏の言葉なのだと 母から聞いた 確かに、刈り取られた麦のあとが残る畑は 一足早く、秋がやって来たかのよう それでも 近くの田に稲が青々と育ち カエルが嬉しそうに鳴いているので ああ、初夏なんだと思い直す 真昼は30度超えが珍しくなくなってきた 朝の涼しいうちに動かないと 昼間の移動は、こまめな水分補給が欠かせない