一輪のタンポポと、巡る季節のありがたさと、この星の未来と
今日は暖かな小春日和
一輪のタンポポが
この晩秋にも咲いている
暑すぎる夏にも耐え
ドカ雪の降る冬にも耐え
花が咲き、綿毛となって散り
いつの間にか次代の命に変わってゆく
人々の予測を聞けば
ますますの酷暑と、多すぎるドカ雪と、自然災害とが
頻発するだろうという悲観的な見方が
いくつもいくつも上がってくる
さてどうすれば
悲劇的な未来を、優しい未来へと変えることができるのか?
地球は、人が、生命が無くなっても地球
だけども、生命の秘密を人に明かして
優しい地球になるように、願いを込めて
人々の命を紡いでいるように思える
タンポポが、寒さに耐えて花を咲かせたように
人々も、20世紀でめちゃくちゃにしてしまった自然を
再び穏やかなものとできるように
すこしづつ、すこしづつ動いている
ゴミだらけの地球を浄化するのも
戦争を過去の愚行として決別するのも
人の行いからしか出てこない
インターネットが普及して
真実の情報が人をまとめるかと思えば
電脳空間に広まるフェイクニュースが
人々を分断する始末
だけども、このままでは良くない
その直感は誰しもの心に宿る
未来は、このままではバラ色にはならない
だとすれば、私たちが変えなければ
命多き、豊かな自然と手を取り合って
人々も、地球も
長く長く、笑顔で暮らしていける
そんな未来を
私はまだ
諦めていない




