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秋の小詩二編 その二
「虫たちの秋」
黄色い蝶々、ひいらひら
日々寒くなる、このときに
伴侶を見つけて、卵を産むのか
あちらこちらに、ひいらひら
かまきり、かまきり、どしりと立って
勝てそうもない、大きな相手に
ちいさな鎌を、振り上げて
チャレンジするよ、かまきりの鎌
ありんこ、ゆっくり歩いてゆくよ
まだ暖かいお昼どき、
冬を眠って越すために、
えさをさがして、ちょこちょこと
ありんこ、ゆっくり歩いてゆくよ
「桜の紅葉」
さく、さく、さく
桜の葉っぱが真っ赤になって
道路の上に落ちている
ひとつひとつの、葉は芸術品
どれひとつとして、同じものが無い
拾い上げて、匂いをかげば
桜のほのかな良い香り




