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かみさまスコップ ~神器で始める開拓農業ライフ~  作者: かわち乃梵天丸
第八章 おっさんと始める無人島生活
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ケインの茎の使い道

 僕はユグに残りのケインの茎の使い道を聞いてみた。

 たしか、細かく刻んで畑に植えると、種のように使えてケインを増やせると言っていたな。


「親指サイズに切って、水を張ったバケツに一晩漬けてから畑に植えると、株分けが出来るのです」


 なるほど、なるほど。

 種も植える前に水に漬けておいた方が芽が出やすいっていうしな。

 なんの種の話か忘れたけど、前に隣に住んでるおばちゃんが言っていた気がする。


 ケインの茎をざく切りにして、水を張ったバケツに付けた。

 ミーニャとユグが毎度の如く顔を近づけてくるので、短い茎を一本ずつ渡す。

 二人とも顔をほころばした。

 

「甘いのです!」

「おいしいのです!」


 それを見て、不思議な顔をするラビィ。


「そんな硬そうな茎が美味しいのか? ぴょん」

「お前も食ってみるか?」


 ラビィが茎を口に放り込むと顔をほころばした。


「なんなんだ? これは! すごく甘いぴょん! もっと寄越すぴょん!」

「育てて増えたらな」

「増えるまでなんて、そんなに待てないぴょん」

「明日の夕方には増えてるから、それぐらい待てるだろう」

「今植えたばっかりなのに、そんなに早いびょん?」

「神の泉の水で育ててるからな。この島の作物は育つのが速いんだ」

「それなら待てるぴょん!」


 僕はケインを入れたバケツを小屋の床下にしまって置いた。

 明日植えるのが楽しみだ。


 *


 ラビィが無事戻って来たので、今日はちょっとしたうたげだ。

 宴と言っても酒なんてものは出さない。

 シナトベさまにお願いして、ポイントと交換でパンを10袋ほど用意して貰った。

 僕とラビィで一袋。

 ミーニャとユグで一袋。

 あとはスライムさんで分けてもらった。

 みんな大喜びだ。

 ラビィはパンが気に入ったらしく、袋のほとんどを取られてしまった。

 僕は一枚しか食べれなかったので、お腹がキューキュー鳴っている。


 *


 食後、日没までの時間を使って、ラビィは村を見て回っている。

 物を見るたびに、感嘆の声をあげている。


「この村もずいぶんと大きくなったね。ぴょん」

「すごいだろ?」

「びっくりぴょん! 小屋は出来てるし、女の子は増えてるし、大きな木も生えてるし、すごいぴょん!」


 あっ。

 ユグの紹介を忘れていたな。

 僕はユグを紹介する。


「この子は僕とミーニャの娘のユグだ。よろしくな」

「ユグです。よろしくお願いします」


 ユグが挨拶を済ませると、ラビィの顔が真っ青になっていた。


「じ、ジーン、お前、いつの間にかミーニャとエッチしてたのか!ぴょん」


 足がガクガクと震えまくっている。


「あっという間に子供を作るとは、どんだけ仲がいいぴょん!」

「エッチなんてしてないからっ! したいけど、これっぽっちもしてないからっ!」


 第一、エッチした途端に子供が産まれるわけもない。


「じゃあ、どうやって子供を作ったぴょん? エッチしないで、子供が出来るわけないぴょん!」

「僕のダンジョンから生まれたんだ。血は繋がってないけど、れっきとした僕らの子供だ」

「そうか。じゃあ、まだ正妻争いは継続中って事でいいんだな?ぴょん」


 その夜、やたらラビィが夜のお勤めを誘ってきた。

 鬱陶しいのでロープで縛って小屋に閉じ込める。

「ごめんなさい! ぴょん! 二度としませんぴょん!」と一晩中叫び続けてたが気にしない。

 かみさまポイント

 ――――――――――

 繰り越し 180ポイント

 ―――――

 支出

 -100ポイント パンx10袋

 ―――――

 収入

 なし

 ――――――――――

 合計 80ポイント


 *


『クラスごと集団転移しましたが、一番強い俺は最弱の商人に偽装中です。 ②』が12月28日に双葉社様より発売です。1巻ともどもよろしくお願いします。

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