かみさまポイント
朝。
昨日に引き続きヒマワリの種を食べる。
殻を剥いて食べると脂っこくておいしい。
とりあえずの食糧の危機は去った。
この種を植えれば夜にはまた収穫出来る。
ヒマワリの種の半分を食べて、半分を畑に植えることにした。
もちろん小麦も一緒に植える。
小麦はヒマワリと違ってあんまり種が取れないので、今はまだ食べる時期じゃない。
開墾はミーニャと二人でした。
僕が5メトル四方の畑を耕す。
岩だらけの土地だけど、かみさまスコップを使えばサクサク耕せる。
耕した後はフワフワの土になる。
どんな仕掛けかわからないけど、流石神器だ。
ほんと、このスコップには感謝の言葉しかない。
耕したら、ミーニャと一緒に畑を石で囲う。
この強風の中だとすぐに囲わないと、耕したフワフワの土がみんな飛んで行ってしまう。
僕らは大急ぎで畑を岩で囲う作業を進める。
2面目の作業中にミーニャが言った。
「ジーンさま、畑を耕す前に石で囲めばこんなに急がなくてもいいんじゃないでしょうか?」
「そ、そんなやり方もあるね。よし、せっかくミーニャが教えてくれたんだ。その方法でやろう」
やべー。
ミーニャ、マジ賢い。
というか、俺がアホ。
薬草以外のことは、ほんと駄目だな。
もっと勉強しないと。
5メトルの畑が一区画で、10区画の畑を耕した。
小麦1区画に、ヒマワリ9区画。
ヒマワリが全部成長すれば、当面食事で困ることはないだろう。
僕が種を撒き、ミーニャが乳鉢で水を撒く。
どうにか種撒きは終了だ。
広い畑だったので、石で囲う作業はかなり大変だった。
それさえなければ、畑を広げることは簡単なんだけどな。
将来的には防風林を植えてどうにかしたい。
大変だったけど、夕方までにはすべての作業が終わった。
朝早くに昨日の畑に植えたヒマワリは、すでに花が散っていたので収穫。
今日もヒマワリが夕飯だ。
*
陽が落ちる僅かな時間、シナトベさまから貰ったおしながきを読んでみる。
ミーニャもメニューに興味深々みたいで、僕の顔のすぐ横からのぞき込んできた。
そんなに近づかれると、彼女いない歴=人生の僕は落ち着かなので少し距離を取って欲しい。
そんなおろおろしている僕を気にせず、ミーニャはお品書きを指さす。
指さした先はかみさまポイントだ。
「ここの、かみさまポイントが無くなったんですけど、どうやって稼げばいいんでしょうか?」
確かおしながきに書いてあったな。
調べてみるか。
「なになに?」
『祭壇を作り、かみさまに全身全霊でお祈りをささげるのだ。お供え物をすると、なおよしなのだ』
なんじゃこりゃ?
「祭壇なんてないぞ?」
「とりあえず、それっぽい物を作ってみましょう」
ミーニャが石を拾ってきて、小さな祭壇のようなものを作る。
そしてミーニャは、手を合わせてお祈りをした。
「シナトベさま。今日一日無事に過ごせました。ありがとうございます」
『うむ。なのだ』
シナトベさまの声が聞こえた気がする。
おしながきを見ると、ポイントが10増えていた。
ほほー。
お祈りするとポイントが増えるのか。
じゃあ、僕もやっておくかな。
「シナトベさま。ありがとう。ポイントください!」
『たわけ! そんな祈り方があるか!』
ちょっと茶目っ気出して冗談ぽく祈ったら、マジで怒らせてしまった。
口癖の語尾の『なのだ』を忘れるぐらい怒っている。
『もっと真面目に祈らないと、ポイントはやれないのだ』
僕は手を合わせて、大声で祈る。
かなり真剣に祈ってみた。
「シナトベさま! 今日一日ありがとうございます!」
『もっと真面目に祈るのだ』
もっとって……。
これ以上しようがないんだけど?
やけっぱちになった僕は土下座をしてお祈りした。
「シナトベさま、今日一日ありがとうございます!」
『まだ頭が高いのだ! もっと真面目になのだ!』
「シナトベさま、今日一日ありがとうございます!」
『まだまだ頭が高いのだ!』
何度か、繰り返して顔面を全部地面につけてお祈りするとシナトベさまが大笑いする。
『あははは、面白いのだ!』
こ、こいつ……!
許さぬ!
と思ったけど、僕の土下座がシナトベさまの笑いのツボに入ったらしく30ポイントくれたので許した。
かみさまポイント
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繰り越し 0ポイント
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+10ポイント お祈り(ミーニャ)
+30ポイント お祈り(ジーン)
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合計40ポイント




