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3人と3人

コレからは、隣国襲来編、新大陸編と進んでいきます!

隣国『バッドエンディア帝国』の10万の軍勢が刻一刻と王都へ迫る中、王宮から緊急の要請を受けた『フレンドゲーターズ』の前に、さらなる世界の不条理が突きつけられた。

メガネのない普通の男子高校生・木下(知力SS・左利き)が、冷や汗を流しながら自らの固有スキル『脳内構成』の術式を全開に展開する。

木下「……みんな、大変なことが分かった。神(謎のおじいさん)のシステムをさらに深くハッキングしたんだけど、この世界の地図には、僕たちの知らない『別の大陸(新大陸)』が突如として生成されている。どうやら神は、この戦争から僕たちが逃げ出すためのルート、あるいは新たな絶望の舞台を最初から用意していたみたいだ」

悠(体力D)「別の大陸……!? 10万の軍勢が来てるってのに、世界が広がったのかよ!」

木下「うん。そして、この状況を打開するシミュレーションを100万通り試したけれど、全員で一箇所に留まるのは悪手だ。ここは、チームを【3人と3人】に完全に二手に分けるべきだという結論に達したよ」

福田(パワーS・体力S)が腕を組み、静かに木下を見据えた。

福田「3人と3人、か。どう分かれる、木下」

木下「まず、迫り来る10万の軍勢を足止めし、王都の滅亡を防ぐ『戦争組』。これは圧倒的なフィジカルを持つ福田くん、前衛として動けるようになった悠くん、そして僕の3人が残る」

悠「俺が、戦争組……!」

木下「そしてもう一方は、その新大陸の調査、および有事の際の退路を確保するための『島(新大陸)遠征組』だ。これには、進化したスキルを持つ瑛人くん、クラフターの青野くん、そしてスナイパーの山田くんの3人に行ってもらいたい」

遠征組に指名された瑛人(ALL E)が、ハッと目を見開いた。

瑛人「待てよ木下! 俺たちのスキルがあれば、戦争のサポートだって……!」

木下「いや、違うんだ瑛人くん。君の『時間制限召喚(タイム・ゲート)』は一般人(ALL E)になったことで、不特定多数の『お試し拉致』が可能になった。青野くんの神速建築、山田くんの神の照準があれば、未知の島でも一瞬で拠点を築き、防衛できる。何より、僕たちの白金貨5000枚(アタッシュケース)を安全な新大陸へ逃がすには、君たちの能力が不可欠なんだ」

青野(知力A)と山田(知力B)は、木下の言葉の重さに静かに頷いた。

青野「……分かった。福田たちが正面から時間を稼いでくれるんだ。俺たちはその間に、新大陸に誰も攻め込めないような最強の要塞(島拠点)をクラフトしてやる」

山田「ああ。遠距離から不意を突かれるリスクは、俺の視界で全部排除する。瑛人、アタッシュケースを持て。俺たちがフレンドゲーターズの財産と、次の希望を守るんだ」

瑛人はアタッシュケースの取っ手を強く握り締め、悠の目を見た。ALL Fのゴミ虫と罵り合っていた頃の面影はもうない。お互いに、この世界で生き残るための覚悟を決めた男の顔をしていた。

瑛人「悠……死ぬなよ。絶対に島で待ってるからな」

悠「お前こそ、新大陸で美味い肉の店、見つけとけよ」

固い握手を交わし、6人の少年たちは二つの運命へと別れた。

アタッシュケースを手に、夜の王都の港から未知なる島(新大陸)へと極秘裏に出航していく、瑛人・青野・山田の3人。

そして、不気味に赤く染まり始めた北の空を見上げ、武器を握り直す悠・福田・木下の3人。

世界の命運を賭けた、二つの戦いが同時に幕を開けようとしていた――。

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