第一話 僕たちの始まり
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「ん~、やっと終わった」
「......そうか、わかなは今、女子会行ってるんだった」
「.........久々にアルバム見返そうかな」
俺は引き出しから古ぼけたアルバムを取り出した
「昔からなんも変わってないな.....俺」
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俺の過去を知りたいか?
そうなら、少し思い出すとしようかな
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最初は俺とわかなの出会いからかな
出会ったのは5歳の時
俺の両親とわかなの両親が友人同士なのは知ってるかもしれない
両家ともに仲良くするため、もともと俺とわかなを許嫁にする予定だった
まあ、結局そうなったわけだが
だがいろいろと問題があったわけだ
もともと許嫁は双方の親が当人の合意なく決めるもの
俺たちに迷惑かもしれない、ということで、とりあえず会わせてみることにしたわけ
わかなとはその時に出会った
俺からしたら、だいぶ運命的な出会いだった
「あの頃はこんな未来になるなんて、思ってなかったな」
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天音「おじゃましまーす」
京谷「ライトー来たぜー」
月「よく来たな、まあとりあえず上がってくれ」
百「竜ちゃん、ほら、挨拶」
「えっと、初めまして、竜也といいます」
京谷「初めまして、竜也君、礼儀正しいね君」
天音「ほら、わかな、あなたも挨拶しなさい」
わかな「...........」
俺はその時始めてわかなの顔を見た
わかなは天音さんの陰に隠れながら、顔だけ出していた
見た時の印象は....ただ、可愛かった
なぜかわかなの顔を見れば頭の中が可愛いで埋め尽くされる気がした
今になってわかることだったが、あの時俺はわかなに........一目惚れしたんだと思う
「.........初めまして?」
わかな「...........//」
天音「やっぱり駄目かな.....」
「?」
天音「あ、ごめんね、わかな極度の人見知りなのよ、あなたのことが嫌いで話しかけれないんじゃないから」
百「だってさ、竜ちゃん気にしないでね」
「..........」
「じゃあ、僕、毎日話しかけてみるよ!」
月「いいんじゃないか?」
百「竜ちゃん、頑張ってみて」
俺はその日から時間があればわかなの家に行きわかなに話しかけた
休みの日には家に来てくれることもあった
一緒に公園へ行ったり
自分で作った折り紙を渡したこともあった
そうしているうちにわかなに初めて会ってから一ヶ月が経った
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京谷「今日も竜也君来てくれたけど.....いつになったら喋るんだ?わかな」
天音「あんなに毎日話しかけてくれてるのに.....」
わかな「.......話したい...けど.....竜也君を...前にすると....何もしゃべれなくなっちゃう」
天音「.....そういう時は深呼吸をしなさい....落ち着くから」
わかな「そうして...みる....」
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「おはようです。おじゃまします」
天音「竜也君、毎日来てくれるね」
「わかなと話したいって決めたから」
天音「ちょっと待ててね......わかな~?竜也君来たよ~」
二階から物音がし、わかなが一階に降りてきた
わかな「.........//」
「おはよう」
今日も返事は帰ってこないんだろうな....そう思っていた
わかな「スウ...ハア... スウ...ハア」
「?」
わかな「お....おは....よう....../////」
「!?」
天音「wow、わかなが家族以外の人に話しかけた」
驚いた
めちゃくちゃ驚いた
今まで何も返事を返してくれていなかったわかなが返事を返してくれたことに
「うう.......」
天音「泣いちゃったよ....」
わかな「////////」
わかなはそのまま赤面していた
けどなぜか、嫌じゃなかった
初めて聞いたわかなの声は、とても小さかった
けど、俺には世界で一番、可愛い声だった




