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第十八話
材料を買って、それを二人の真ん中に袋が来るように、取っ手を俺と深谷で一つずつ持って動く。
重いからとか何とか言っていたけど、何か深谷も考えがあるのだろう。
「それで、次はどうするんだ」
「どうしよっか。ちょっと行きたいところはあるんだけどね」
深谷が行きたいところ、それは路地の奥にある、隠れた名店というたたずまいをしているケーキ屋だった。
「ここ、実は知る人ぞ知るっていう感じの名店なんだ」
鼻歌でも歌いだしそうな、そんなうれしそうな深谷に対して、俺は結局荷物を持つ羽目になっていた。
それは予想の範囲内だったからいいものの、こういう店に来るのは、少し予想外だ。




