捌き ①
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ロングカーデガンを着た私達は、ルイお兄様とルイス団長に、お泊り会での話を説明した。
ルイお兄様は 頷きながら聞き終えると、ピクリと左の眉を吊り上げてから、胸元のポケットから通信機を取り出して、アロに連絡をとる。
通信機がつながったまま、アロは一瞬で、私の隣に現れた。
「レーア。どうしたの?泣いたの?」
アロは私の返事を待たず、魔法で目の張れを直してくれる。
もう。私のバカバカ!あんなにアロの気持ちを、不安に思ってたのに、アロの顔を見たら…………こんに嬉しい。
思わず微笑んだ私の頬に、触れようとするアロを、ルイお兄様とローラとソフィアが引きはがす。
「「アロイス兄さま!誰のせいで、ルシアが泣いたと思ってるの!!」」
二人の叫びと共に、ルイお兄様のゲンコツが、アロにお見舞いされる。
「なんだよ、俺が何をした!」
「「ちゃんと伝えないから、ルシアが不安になるんでしょう!!」」
ローラとソフィアの言葉を聞いて、私を見つめるダークパープルの瞳が揺れる。
「レーア…………。不安にさせて、ごめん…………。ごめん」
アロはみんなを押しのけて、私をぎゅうぎゅうに抱きしめる。
「俺は、レーアが大好きだ。一緒に居られないなら、この命など無くしてしまっても、かまわないほどに」
私はアロの背中に両手を回す。
「俺は、レーアに初めて見た、あの5歳の夜から、ずっとずっとレーアに引かれていた。レーアが大好きだ。シリン村で、初めて言葉を交わした日、初めて他人から、自分に向けられる感情が気になった。キラキラした薄紫色の瞳で、俺を見上げる少女に、俺を好きになって欲しいと思った。一緒に居るためにリファン公爵家を継ぐ決心もした」
私も、アロをぎゅうぎゅうに抱きしめ返す。
「あの沼の中で、レーアが叫んだ言葉を聞いて、俺は直ぐにレーアと一緒になりたかった。学院にもいかせたくなかった。閉じ込めてしまいたかった…………。直ぐにプロポーズし、婚約したかったが、父上の言葉に反論できなかった。俺の準備不足が、レーアを不安にさせた。プロポーズでなくても、言葉はつむげたはずなのに…………泣かせてごめん」
アロの体が、小さく震える。
「アロ。ありがとう。私もアロが大好きみたい、ずっと一緒にいてください」
アロの腕の力が緩み、近距離でアロと眼があった。
ふふ。アロ、かわいい。
アロから視線を外して、周りを見ると、ローラとソフィアが泣いている。
「わあ。二人ともどうしたの?」
眼をこすりながら、ローラが近づいて来る。
「もー。ルシア~。こんな激重のアロイス兄さまでいいの?」
「うん。いいみたい」
ソフィアも、ハンカチで涙を拭いながらやってくる。
「アロイス兄さま、今度ルシアを泣かせたら、背中にゴキブリ1000匹の刑ですからね」
「もう泣かせない」
アロがまたぎゅうぎゅうと私を抱きしめる。
「はあ~」
ルイお兄様が、大きなため息をついた。
「兄としては、いろいろ思うことがあるが…………ルシアが幸せだと思うなら応援しよう。とりあえず、両陛下とリファン公爵夫妻を呼んでくる」
「はいはい!」
ローラが、勢いよく手を上げた。
「どうした?ローラ嬢」
「王太子殿下、グラント侯爵夫人とレイモンドもお願いします」
ルイお兄様は、ルイス団長に目を向ける。
「ルイス団長、夫人とご子息を連れてきてくれ」
「畏まりました」
「よーし、一気に解決させるわよ!みんなが集まる前に、私達は一度着替えましょうか」
(´艸`*)




