ワイバーン
読んでいただきありがとうございます。
ルイお兄様が帰ってから数日.
朝早くミラばあさまの家にワイバーンが3頭やってきた。
「あー。登場の仕方が目立つんだよ。静かに来れないのかね」
「わー。すごい。ワイバーン大きい」
大きさはルークより一回り大きく一頭は濃い紫色、他の二頭は黒。
眼はみんな金色でキラキラしている。
「レーア。紫色のワイバーンが俺の相棒のラキ。気に入ってくれるといいな」
「ラキさん。初めまして、私はレイラと言います。よろしくね」
私がラキに手を伸ばすと、ラキは私の頭にごしごし頬ずりした。
「わあ」
転びそうになってアロに抱えられる。
「ラキ。うれしいのはわかるけど、強すぎだよ」
「ぎゃ」
小さくワイバーンが鳴いた。
「アロイス様」
黒い騎士服を着た背の高い青年がラキから降りてきた。
「カイル、ラキを連れてきてくれてありがとう
レーア、うちの専属騎士団長、カイルだ。」
「お初にお目にかかります、ベーグ伯爵家のカイルと申します」
「レイラです。よろしくお願いします」
「おい!家主に挨拶は無いのかい」
ラミばあさまが杖でカイルさんの頭をこつんと叩く。
「いた! 申しわけありません」
「まあいい。ワイバーン達を少し休ませてやりな、お前達にもお茶くらい出してやるよ」
「助かります」
カイルさんが深々と頭を下げた。
「アロイス様、家令のジョセフさんよりこれを預かっています」
蓋の付いた小さな小箱をアロに手渡した。
アロが小箱の蓋を開くと蓋の内側に人が現れた。
(アロイス様!戻られないとはどういうことですか!だいたい魔塔長のお仕事はどうされ//
ばたんと話の途中で、アロが蓋を閉めた。
小箱は、メッセージを映せる魔道具で
魔道具に現れたのはリファン公爵家で家令をしているジョセフさん。
アロが戻らない事で、困ってるみたいだけど。
「カイル。ジョセフに魔塔の仕事は副長のガブリエルに任せてあると伝えてくれ、当分の間、家に戻る事もない」
「大丈夫?」
私がアロを見上げるとラキと同じくらい強く頭を撫でられた。
「ガブルエルはすごく優秀なんだよ心配いらない、それよりレーア!
ラキに乗りたくない?」
「わーい。乗りたい」
「そういう事だから、カイル。
気を付けて帰ってね」
「や。アロイス様、ジェダイドさんへの返事は先ほどの事だけでいいのですか?」
「いいよ。じゃあね」
アロが手をかざすと、カイルさん達と二頭のワイバーンは、ラミばあさまの張る結界の外に出された。
「いいの?」
「いいよ。それよりラキに乗ろう」
「ぎゃー」
ラキも楽しそうに鳴いた。
「ラキさん。私を乗せてくれますか?」
ラキが乗りやすいように頭を下げる。
「いいみたいだね。ラキはレーアのこと気に入ってるみたいだ」
アロとラキにまたがり、空に舞い上がった。
「わー。ルークより高い」
「風が強くないかい?大丈夫?」
「大丈夫~♪ 村があんなに小さく見える」
しばらくアロとラキと空のお散歩を楽しんだ。
ルークとラキが仲良くできるか少し心配だったけど、なんだかとても仲良しだ。
アロが言うには、もともと私とアロの魔力波状が似てるから、相棒の二頭も仲良しになれるのだそうだ。
お散歩を楽しんだ次の日、一週間後に城に来てほしいとの連絡がきた。
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