マグナス殿下の 憂鬱
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マグナス 視点
「おーい。レイラ!」
祭りから数日後、俺は、直ぐにレイラに会いたくなって、シリン村を訪ねた。
レイラが住むはずの、森の小さな小屋には、何度行こうとしても辿り着けず…………。
丘の上で途方に暮れていると、グリフィンに乗るレイラを見つけ、大きな声で名前を呼んだ。
気がついた彼女は、グリフィンで滑空し降りてくる。
「わあ。マグナス、今日はどうしたの?」
レイラの笑顔に、俺の顔も思わずほころんだ。
「会いに来るっていったろ。元気にしてたか?」
「うん。マグナスは?」
「まあまあかな。それより、レイラグリフィンに乗れるんだな」
「そうなの。ルークって言うのよ、かっこいいでしょ」
レイラは、ルークの首のあたりを撫でる。
「俺も、触っていかな?」
「ルーク。マグナスは、私のお友達なの。撫でても大丈夫よね」
「ぎゅるー」
低めの小さな声で、ルークが鳴いた。
そっと同じように、首元を撫でるが、嫌そうにルークが鳴いた。
「ぎゅる。」
「はーまだ俺には、あまり撫でられたくないみたいだな~。慣れてきたら、レイラと一緒に、俺のこと乗せて欲しいな」
「ぎゅ」
どんどんルークの声が、低くなる。
「そういえば、隣のゾール王国では、ペガサスがいるんだよ!仕事で行ったときに見たんだ」
「わーすごい。私見たことない!ええ~どんな色なの?本当に馬に羽が生えているの?空を飛べるの?飛んでるところ見たことある?」
次々に繰り出される、レイラの質問に思わず、声を出して笑う。
「あはは。見たことあるよ、色は栗色や白、黒もいたな、背中に大きな羽があって、飛び立つんんだ!今度一緒に乗せてあげるよ」
「すごい、マグナス乗った事あるの?」
キラキラした瞳で、見上げるレイラに、思わず本当のことを話してしまいそうになる。
「やや。ゾール王国に、ペガサスに乗れる友達が居るんだ。向こうで騎士をしてるから!頼めば乗せてくれると思う」
「すごーいい。楽しみ」
あぁ~。あの日レイラの笑顔は、キラキラ輝いていた。
レイラを喜ばせたい。
ペガサスに一緒に乗りたい。
そしたら…………。レイラのあのふわふわした髪に、触れられるのかもしれない♪
✿ ✿ ✿
それから数日後、またレイラに会いに行こうとすると、なぜだか村にも入れなくなっていた。
調べるとゾール王国側に結界が張られたらしい。
誰だ!邪魔してる奴!
さらに、レイラの調査も、なかなかうまく進まない。
15年前に姿を消したか、市位に下った貴族が居ないか、いろいろ調べているが、レイラと思われる人物は見当たらない。
唯一、王家の末娘が病弱で、今まで一度も社交界に顔を出していない。
末娘にはいろいろ噂があるが…………。
16歳で、デビュタントを迎えるとすれば、あと半年ほどで顔が拝めるか…………。
それにしても、レイラに会いたい~。
ぐぅ~。
こうなれば正々堂々、正面から乗り込むか!俺は、決意を拳に握り込んだ。
マグナスの夢がかなうといいですが((+_+))
誤字脱字などありがとうございます。




