これ以上の
朝霧湖乃華の部屋は、17階の端に位置していた。
建物に備え付けられている水道管の固定器具に、ロープが引っ掛けられていた格好となっていたようだ。
ロープが切れ、我々の傍に落下した。
しかし問題なのはそこではない。
死亡推定時刻が昨日の16時から17時……。
それを聞いた吉野君も、事の重大性を理解したようだった。
「世良さんの死亡時刻と、ほぼ同じ……って事ですか」
そう言う事だ!
怒りに任せ壁を殴り、部屋の警官の注目を浴びた。
離れた建物で、同時に殺人事件が起きた。
我々警察がいた元で。
吉野君に諭され、深呼吸をしてソファに座った。
複数犯の仕業?
だとしたら……全て探したと言う田島の発言が嘘だった?
田島洋はゲーセンの3階にいた。
時計を見ながら、まだ誰もいない空間を見回した。
「2年前の事件の真相は、誰かに話した方が良いのかな? ゲーセン3階、階段の所で待っているよ」
メモ用紙を握り、再度時計を見た。
普段ならホテルで朝の朝礼を行わなければならない時間だった。
しかし、思考は途切れた。
背中からナイフが刺さっている事に気付いた時には、既に倒れた後だった。
アトヒトリ。
警察を掻い潜るのが、こんなに簡単だとは。
事故現場の調査の際に、どこまで包囲網を敷かれるか、見ておいて良かった。
その通りに動く。
だから事故と判断されたのだと。
こみ上げる怒りは、残りの一人に捧げよう。
朝霧さんが首を吊られていた現場を、落下現場から見上げた。
ほぼ同じ時刻に起きた殺人事件。
警察を呼んでまで実行した犯行。
直感だが、殺人を最後まで実行するために。
倉田さんが田島さんと話をするらしいし、他の人はさっき見かけた。
取り敢えずは少しの時間、現場を見ておきたかった。
ロープは地上の木の幹に結び付けられており、死体は17階に吊られていた。
……この違和感。
17階のベランダの手すりにでも結びつければ良いのに、わざわざここに結んだ理由。
そのロープを調べる事にする(勿論警官に許可は貰った)。
首の結びが甘かったのではなく、ロープが切れて落ちたようだ。
擦れた跡。
ロープが新しいのにも関わらず、ロープが切れる程の力が働いたと言う事。
仮にこのロープを使って降りたとしても、下にロープを降ろした状態で降りる筈。
そして擦れたような跡が残るとは考えにくかった。
だとしたら何の為に?
それにそうした所で、プールで同時に事件が起こっているのだ。
何の説明も出来ない。
由佳と楓がやって来た。
少しでも寝れただろうか。
2人は今日もゲーセンの業務に当たる。
「渡瀬さんの事を調べたけれど、事故である事以外、何も分からなかったわ」
被害者と犯人しか知らないような事実。
動機は行き詰った。
「じゃあ、行って来るね」
ああ。
寝不足で倒れるなよと言ったら、由佳の顔が気持ち悪くなった。
アッパーを喰らった。
そんな2人の後姿を見ていた。
……あ。
忘れてた。
田島洋が見当たらない事を、後悔している時間は無かった。
やられた。
犯人だから逃亡……と言う可能性も考えられたが、既に殺されている予感しかなかった。
ホテルの捜索を警官に任せ、ゲーセンへ走った。
吉野君は既にゲーセンに向かっているようだった。
田島洋が昨日、どのような行動を取ったか。
聞かれる前に消しに来た可能性は十分考えられた。
ここまで来てようやく分かった。
あのような異常な状況を作り出した理由。
本当に聞かれてはまずい情報を聞く。
その選択肢を、異様な事件で消すため。
警察を呼んだのもそこに狙いがあると直感した。
兎に角急がなければならなかった。
事件が起こったせいか、お客の数はまばらだった。
そんな中、事件が起こったのにゲーセンで働いていなければならない状況にもやもやしていた。
あたしを呼ぶ声に振り返ると、翔太がいた。
「何か気付いた事があったら教えてくれ」
勿論、そうするつもりだった。
だが、翔太は言い難そうに口を噤んでいた。
どうしたのだろう。
考え事をする時は絶対に両小指を絡める。
「その、一昨日は飯、頼んでくれてありがとな」
そう言って翔太は歩いて行った。
にへら。
バシ。
尻を叩かれた。
振り向くと楓さんがいた。
とびっきりの笑顔だった。
「仕事中よ」
翔太から話し掛けて来たんだからしょうがないでしょ!?
慌てて顔を元に戻し(?)、仕事に戻ろうと歩き始めたら、楓さんがついて来た。
「何とも思ってなかったんじゃないのかしら」
べ、別にただのおせっかいです。
田島さんまで行方不明になった。
美園さんに許可は貰った。
バックヤード、トイレ(女子トイレは覗けないから、由佳に頼んだ)、フロアの人目につきにくい場所。
探しているが田島さんはいない。
ここに向かうとスタッフから聞いたのが4時間前。
急がなければならなかった。
美園さんは素早く対応に当たっていた。
パチンコのメダル切れだろうか(教えてもらった知識を必死に思い出す)、ものの10秒で直していた。
やっぱり凄い。
そしてガリレオファクトリーを遊戯している細貝さんの横で、台を思い切り蹴っている奥川。
あいつ……。
行こうと動いた肩を美園さんは叩き、奥川の元へ向かって行った。
しかし、あれだけマナー悪いお客なら、これだけの集客数を誇るのであれば、何らかの対応が取れそうな気もするが……。
そう言う所は少し疑問だったが、まあ大人の事情なのだろうか。
まあ、直ぐにおとなしくなっている。
流石だと思った。
俺もゲーセンで呼ぶスタッフは、いかにも出来そうな人を呼ぶから、美園さんみたいなスタッフがいると心強い。
隣の細貝さんが、ハンドルを回す手を止め、美園さんを呼んだ。
ハンドルが動かない事を、細貝重蔵は美園渉に伝えた。
美園は慣れた手つきでコントロールパネルを鍵を使って開けた。
その時、それは起こった。
遠くから見ている翔太の目の前に、何かが落ちて来た。
ロープに縛られているそれは、首吊りの格好で吉野の前に現れた。
そこに倉田が辿り着く格好となった。
目の前には、倉田さんが探していたであろう、田島さんが姿を現した。
朝霧さんと同じく、首に縄を掛けられていた。
死相は、何を見たのだろうか。
込み上げて来る怒りで、お客の悲鳴は微かにしか聞こえなかった。
殺人犯。
てめえは何がしたい?
人の命を弄んで楽しいのか?
ふざけるな!
琴塚次狼、世良愛莉、朝霧湖乃華、そして田島洋。
……4人目の犠牲者。
何一つ分かっていない状況なのにも関わらず、殺害人数だけが増えて行ってしまっている。
非常にまずい。
だから、容疑者全員に集まってもらった。
これ以上の犠牲者を出さないようにするためと、容疑者の挙動を確認したかったから。
美園渉、村田麻紀奈、琴塚正弘、細貝重蔵、奥川大樹。
1人だけ様子が明らかにおかしかった。
「どうなるんですかここ」
「村田、落ち着け」
琴塚正弘の言葉に、村田麻紀奈は口を噤んだ。
「……刑事さんよ。俺までここに呼ばれたって事は、容疑者って事で良いのかい?」
動機、素行、立場。
そこから判断される容疑者は5人。
誰でも出来る可能性があるとは言え、動機無くして連続殺人を行う事はしないと言う予測の上に行動するしかなかった。
「俺達ただの客に、何が出来るってんだ!」
「ただの客?」
村田麻紀奈が即座に奥川大樹を睨んでいるのが見えた。
それにビクッと驚き、視線を逸らす奥川大樹。
……なるほど。
吉野君も同じ事を考えているようだ。
「……3階だけ閉鎖しよう」
これ以上犠牲者を出して欲しくない。
施設の来場者数に比べれば、4人の犠牲は小さいのかもしれない。
しかし、命は重い。
「1日1000万! 分かりますよね」
「信じらんない」
気持ちは分かる。
だが、現状ホテルチーフやイベントの主役が次々に殺されている。
考え直してくれ。
「とりあえず、今日は閉めた方が良いと思います」
美園渉は私を見た。
『これで良いですか?』と言っているように。
感謝した。
吉野君はガリレオファクトリーを見ていた。
何か気になる事でもあったのだろうか。
「この中、見せて頂いても良いですか?」
離れた場所で同時に起きた2つの殺人。
そして今回の事件。
今まで見た事も無いような未知の犯罪を、どう解決してくれるのか。
……経営の手法を聞く事が出来なくなってしまったのが非情に残念だったけれど、目の前にいる、怪事件に立ち向かう顔を見た。
翔太君はガリレオファクトリーのコントロールパネル部分を開け、中の部品を見た。
初めて見たコントロールパネル内部。
一見すると何も変化が無いように見えるが、確かにハンドルが回せなかった。
「楓。近いんだけど……」
しょうがないわ。
美園さんと翔太君が覗いている状況で私が見えるようにするためには、顔をくっつけて抱きつかないと無理なのだから。
美園さんにお願いして、ユニットを取り外して貰った。
ユニットの裏側の歯車だろうか。
釣り糸が巻きついていた。
これがハンドルが回らなくなった原因だろうと、美園さんは説明してくれた。
「なるほど」
何か分かったのかしらと、敢えて聞いた。
まあ、私でも分かるような方法だから、そこだけが残念だったけれど。
ガリレオファクトリーのシューターユニットに、釣り糸を固定した。釣り糸は、美園さんから鍵を借り、ステーションの内側に通せば目立たずに通す事が出来る。
そして機体の上に通した釣り糸は、死体に見立てた錘に結びつければ準備完了。
そして、このハンドルを回せば……。
実際の現場に近付けるため、シューターにはメダルを入れておいた。
ハンドルを回すたびに、メダルがフィールドに飛んで行く。
そして回らなくなるハンドルを無理矢理回すと錘が落ちて来た。
田島さんの体重は分からないが、落ちる際には釣り糸が切れる。
思った通りだった。
「これなら直接自分で手を下さなくても、死体を落とせると言うわけか」
そして一つ見えたものがあった。
10箇所あるどのステーションに座ってお客がプレイするかは分からないが、パネルを開けて仕掛けをしないと、客か従業員に気付かれる可能性が非常に高い。
そして、シューターユニットに仕掛けをするためには、コントロールパネルを開けるための鍵が必要になる。
その鍵は、従業員じゃないと持つ事が出来ない。
つまり……。
「僕達従業員の中に犯人がいるのは確実だね」
美園さんの言葉に琴塚さん、村田さんがお互いを見合った。
「そして、元従業員の奥川。お前も」
「な、何で俺まで!」
どう言う事か。
さっきの挙動不審。
何か知っている事があるのは確実だった。
「あんたいい加減にしなさいよ!」
村田さんは奥川に突っかかりそうな剣幕だったのを必死に止め、代わりに倉田さんが奥川に詰め寄った。
「従業員の前では言えないような事もあるだろう。別室でじっくりと聞きたい」
警官に指示し、無理矢理連れて行かれる奥川を追いかけた。
視界が歪んだ。
風邪だろうか。
ふらついている翔太を支えながら、ゲームセンターの事務所へやって来た。
既に倉田さんと楓さん。
そして奥川……は座って取調べを受けていた。
翔太を座らせ、溢れたあたしは奥川を睨んだ。
「それで奥川。お前は知ってるよな」
「な、何だその聞き方!」
後ろめたい事がある事は明白だった。
倉田さんは、鍵束を奥川に見せた。
ハッとした奥川が、ポケットを探る仕草をしたのが分かりやすかった。
「本当はそこにあると言う訳だな。安心しろ。これはさっきまで吉野君が使っていた鍵だ」
奥川は物凄い形相で倉田さんを睨んだが、もう遅かった。
「大したお客だよな……あんたも……」
あたしも手伝ったら、ここまで翔太は疲れずに済んだのだろうか。
夜通し走り、そして一睡もせずに考え、動いてきた反動だと思った。
運動能力は、そこまで高くないのだから……。
「年上に敬語を使え!」
「あら。倉田さんは貴方より年上ではないのかしら?」
翔太は、こんな男に及ぶ犯罪まで防ごうとしているのかと、考えてはいけない事も過ぎった。
ゲーム機を蹴ったり、恐らく一昨日見た光景は、従業員に取り入って景品を取ろうとしていたのかもしれない。
そして恐らく店の鍵を持っている(どのような経緯で鍵を持っているかなんて、考えたくも無かった)。
「貴方みたいな年上に敬語を使わなければならない私達の気持ち……少しは考えろ」
楓さんの声色があからさまに変わった。
関係無いあたしが萎縮するのだ。
奥川は言うまでも無かった。
……またこのお嬢様が分からなくなる。
「琴塚次狼、世良愛莉、朝霧湖乃華、田島洋。4人に何があった」
「お、俺は何も知らない!」
「窃盗罪で今すぐ逮捕するか? 余罪も聞き込みをすれば沢山出てきそうだ」
「分かった! は、話すから!」
何なんだこいつは。
犯罪までやっているのに何を躊躇っているのか。
前置きは良いから早く話せよ……呆れる。
「俺は1年前までここで働いてた! 渡瀬が勝手にプールの蓋から足を踏み外して転落したんだもう良いだろ!」
ドサッ。
翔太!
ちょっと!
全員の目が翔太に向いている隙に、奥川は逃げ出した。
しっかりしなさいよ翔太!
倉田さんは、扉と翔太を交互に見て、頭を抱えてスマホで連絡を取った後、翔太を担いでくれた。
グガー。
……呆れた。
起こすのも忍びない気持ちが無い訳でもなかったが、犬の寂しそうな声(スマホの音声)を聞かせてあげた。
「いやああああああああああああ!」
物凄い悲鳴(寝言)の後に、再び静かになった。
奥川大樹はエレベーターで歯軋りをしていた。
あの糞ガキ共と刑事にコケにされた事に、怒りが治まらなかった。
自分をコケにする人間は一人残らず許せなかった。
エレベーター内や廊下にカメラは一切ついていないのは、部屋内のセキュリティが厳重だからと知っていたから、遠慮無く壁を蹴った。
部屋を壊すのは誰が泊まっているかがばれるため出来ないが。
エレベーターの扉が開き、9階の客室廊下を歩いて行く。
どのように仕返しをしてやろうかを。
カードキーを扉に差し込んだ所で視界を紐が降りたのが見えた。
既に遅かった。
死に物狂いの抵抗も虚しく、素早い行動。
部屋に侵入を許した時には気を失った。
これだけの罪を犯している客が、何も触れずに今までの来店を許された理由は分からないが、好都合だった。
所詮罪人。
殺されるために生かされたと思う事にした。
しかし、警察が来る前に急がなければならなかった。
首吊り状態にされた奥川を見て、人影は薄笑いを浮かべた。
奥川大樹が重要人物である事は間違いない。
吉野君を部屋に戻し、急いで奥川大樹の部屋に向かったが返事は無かった。
どうしようかと考えるまでも無かった。
ロビーへ行くと美園渉と村田麻紀奈がホテルスタッフの制服を着ていた。
「ゲーセンが一時的に閉鎖しちゃいましたから、手伝っているんです」
ホテルチーフが死んだ現状、猫の手も借りたいと言った所だろうか。
それは私も同じだった。
奥川大樹の部屋の鍵を借りたいと言うと、美園渉は走って行ってくれた。
乗り込んだエレベーターには、幾つかの凹みがあった。
村田麻紀奈は何故か悔しそうな表情だったのが気になったが……。
「奥川がやったのよ。 ……もう信じられないわ。あんな奴をどうしてお客と扱わないといけないのよ……」
美園渉の表情も、否定はしていないようだった。
何故店側で対応が出来ないのかは、様々な事情が関わって来るのだろう。
顧客と店の間に起こる問題は、警察でも簡単に介入は出来ない。
……現行犯で、今の奥川大樹なら逮捕する事は出来るかもしれないが、それは後だ。
事件をどうしても優先させたかった。
美園渉に部屋の前まで案内され、ベルを鳴らす。
反応が無かった事に焦りを覚えた。
「奥川。緊急事態だ。開けるぞ」
美園渉は私の表情を見て、すぐさまカードキーを使った。
開錠の音が響く。
急いで部屋に入った先に、それはあった。
扉の前で硬直している美園渉。
入って来て目を見開く村田麻紀奈。
……首を吊った死体は、そこにあった。
奥川大樹の。
首吊り死体。
夕日が沈む水平線を、細貝重蔵は目を細め、見ていた。
ベランダから見えるこの絶景を、遊び終えた後に見るのが好きでここに来ていた。
ここのスタッフも、躾がなっていない輩もいたが、命懸けで業務に当たっている姿が好ましかった。
……2年前に起こった事故。
今でも残念に思っていた。
戻らない時間と、進んでいく時間に言い切れない何かを想い、細貝は煙草の煙を深く吐いた。
目が覚めてハッとした。
既に時刻は7時を回っており、何も起こっていない事を願うより先に、部屋を飛び出すと由佳と楓、倉田さんが話していた。
部屋は、既に警官達が引いた後だった。
現場写真を見た。
取調べをしていた奥川本人だと、倉田さんから告げられた。
……ああ。
またか。
我武者羅に動いて力尽きた結果がこれ。
何も出来なかった。
……過程?
重要じゃなかった。
殺害されてしまった人は、もう戻る事は無いのだから。
拳を強く握った所で、何も変わらなかった。
「翔太」
由佳を見た。
ぎゃあああああああああああああああああああああインコらめええええええええええええええ何であいつしゃべんだよ気持ちわりいよ!
現場を荒らさないように倉田さんに注意され、釈然としないまま起き上がると由佳は俺をただ真っ直ぐに見ていた。
「まだ、出来る事あるでしょ?」
……。
「あたし達も手伝うからさ?」
……。
「そうね。私達も、翔太君の助手位なら勤められそうね」
……。
「ホテル内の警備に、私は手を尽くそう。だが、その分動く事は出来なくなる」
……本当に皆、勝手な事を言ってくれる。
倉田さんは刑事だろ?
……由佳も楓も。
手伝うって俺を?
……何も出来なかった所、散々見たじゃねーかよ……。
熱いものがこみ上げる。
……後悔をしたって戻らない。
だとしたら、何があっても立ち止まってはいけない。
そんな苦しい生き方を選んだのは、無くした物に対して、過去に対して、胸を張りたいから?
違う。
秀介は、今だって俺の親友だから。
儀を通す。
そんな事を殴りながら教えた人がいた事を思い出す。
何も取り得が無かった俺は、頭の回転だけは速かったらしい。
……こんな事に使う羽目になるなんて、思ってなかったが。
深く息を吸い、吐いた。
由佳も楓も、笑顔だった。
事件を起こさせない、その為に、動こう。
後押ししてくれる友人たちがいるから。
この不可能、俺が可能に変えてやる。




