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癖。 ―弐―
その日は、朝から祖母と口論になったのだ。
ことの発端はもう覚えていないが
自分でも変に頑固になって祖母に何かしらの口答えをしていた。
「じゃあ! 家出するからね!」
などと口火を切って家を飛び出したものの
祖母はすぐに帰ってくるだろうと高を括っていたらしく、呼び戻しには来なかった。
家の玄関の扉に張り付いて
祖母が自分を呼ぶ声を今か今かと待っていたが、
いつまでも… っと言っても、五分程であろうか
全く聞こえてこない声に痺れを切らすも
ここでもまた、変に意地になってしまっていた私は
渋々、家出をしてみることにした。
家の門を出ると道路を挟んだ向かい側に大きく広がった大根畑を呆然と見つめる
―何処に行こう?
キョロキョロと辺りを見回す
知っているはずの何時もの景色が毒々しい程鮮明に
酷く見知らぬものに見えた。
家の方を振り返るも
玄関が開いて自分を迎えに来る気配もない
恐怖ににた心細さがよりムキになって、いじけていた心に拍車をかける
むぅ っと頬を膨らませ
私は近所の探索を始めるのだった。




