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ラッキーな俺の韓国軍物語  作者: rumari


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いたずら

先任からネットを使う方法を教えてもらってから、俺の日常は......変わることはなかった。

それこそ俺は何時も通りに仕事もないし、ネットも出来ない退屈な日々を送っていた。

そして、その原因は先任にあった。


俺にInprivate機能を教えた先任はタガが外れたように、毎日自分でネットをすることになったのである。

俺はそのことを横で見ているしか出来なかった。

まあ、先任も暇なのは同じだからな。

俺が来てからはずっと寝てばかりだったし、しばらくは自分でネットを使い続けるのかも知れない。

理解は出来る事情である。

でも、それだと俺が暇になるわけで......

結局、暇に堪えかねた俺は一つの施策をすることにした。

それは洞隊に本を持ってくることだった。


「その本どうしたんだ?」


「それがちょっと暇でして...」


「へえ」


先任はそんな俺のことを見て不思議そうな顔をした。

まあ、本自体というより、本のデザインの方に気が向いているようだったけど。

それもそのはず俺が持ってきた本というのは、表示に何も書かれていない赤色の本だったのである。

中々独特に見えているには違いない。


「ちなみにどんな本?」


「小説ですね。」


「そっか」


先任はそれだけ言うと、すぐに興味を無くして、ネットサーフィンに戻った。

そして、先任とはもう一人俺の本のことを気にする人があった。

それは洞隊長の船長だった。


「お前、これなんだ?」


「小説です。」


「お前な、今は勤務時間なんだぞ。そんな本読む時間があれば、予備軍法令の方を読め。」


船長は基本的に俺たちにあまり干渉をしないタイプの人間だったのだが、この日は珍しく干渉してきた。

基本的に仕事人間の彼としては、これは堪えがたいものだったらしい。

それは最もなことで俺は彼に対して何も言い返せる言葉を持たなかった。


「はい......」


俺は渋々と彼の説教に返事した。

船長の言う言葉は全部正しかったからである。

説教が終わってからのこと、俺はちょっとトイレへ行くために席をはずした。

そして、俺が席に帰ってきたタイミングで先任が俺に声をかけてきた。


「船長が言うに、もう一度本を持ってくると燃やすんだってさ。」


「はあ?」


俺はその言葉を聞いて、キレた。

自分で言うのもあれだけど、俺は基本的に穏やかな性格をしている。

それで中々人に怒ることはない。

だけど、そんな俺にも例外事項はいくつかあった。

そのうちの一つが本を大切にしないことだった。


「そんな、野蛮人みたいなことを、あいつが、言ったんですか?」


俺は怒りに顔をしかめながらそう言い放つ。

表情もとても凶悪なものになっていただろう。


「お、おう」


先任は言葉に詰まりながらも、それを肯定した。

どうやら、俺の急変ぶりに驚いているようだった。

今までは何をしても笑って飛ばしていた人が急に起こりだしたのである。

無理もない話だった。


「ほお」


面白いじゃないか。

これは一言言ってやらないと。

そう思った俺はそのまま席を立った。


「おい、急にどうした......?」


先任は俺の行動に恐れ恐れながら質問してくる。

俺はそんな先任を無視したまま洞隊長室へと向かおうとした。

その時、先任は俺のことを止めてきた。

物理的に。


「ごめんって。冗談だって。船長はそんなこと言ってねえ。俺が嘘をついただけだ。だから、落ち着け。」


俺はその言葉を聞いて、やっと頭から熱が引くことを感じた。


「ふう、わかりました。」


俺は再び自分の席に戻った。

それ以降しばらく、先任は俺にいたずらをしなくなった。

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