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ラッキーな俺の韓国軍物語  作者: rumari


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4/9

手持ちのものを全部出せ

特技調査が完了した後のこと。

俺は生活館せいかつかんと呼ばれるところに案内された。

中は…お世辞にも施設がいいとは言えなかった。

真ん中の通路を境目に左右に分け目のない平べったいフローリングの床が二つあり、

それぞれの席に管物台かんぶつだいと呼ばれる鉄製のキャビネットが設置されている。

どうやらこのキャビネットの面積が個人空間らしい。

キャビネットの横幅は布団が一つ入るくらいの広さで、それが1ヶ月の俺の個人空間だった。

俺はここでストレスを感じた。

しかも隣の席は猪みたいな大柄の男が座っていたから、ストレスが加速化した。

俺の顔はどんどん険しくなっていたと思う。


こうして部屋のことを観察している間にも状況はとどまることを知らなかった。

座ってから少しした後に教官の人が入ってきた。

軍服に赤い帽子、絵に描いたような教官だった。

そして、次の瞬間、教官はこう叫んだ。


「手持ちのものを全部出せ!」


まるで強盗みたいな言葉だなと思った。

しかし、俺たちは渋々ながらもその言葉に従った。

当時俺が持っていたものはというと携帯に財布にハンドクリームしかなかった。

訓練所では手がひどいことになると聞いたからである。

時計とかも持って行ってもよかったけど、そうすると時間ばかり気にする羽目になりそうだったからである。


「お前、これは禁止品目だ。」


どうもハンドクリームもいけなかったらしい。

俺は所持品を全部取られた。

これは軍の前に並んでいる露店から買ったものだったのに…

やはり、軍近くに住んでいる商売人の悪名は本当だったらしい。

でも、俺はまだマシなレベルだった。

どうせ1ヶ月と思って荷物を最小限にしたのが功を奏したとも言える。

鞄いっぱい荷物を持ってきた人は、鞄ごと全部取られていたのである。

タバコを始めとして、ハンドクリーム、ゲーム機とかもあった。

こういうところにゲーム機とか正気かと思った。

皆が自分の所持品に名前を書いて提出する中でも一番悲しかったのは…


「あの…それはシャンプですけど、本当に大事なものなんです…脱毛用のシャンプで…」


「診断書はあるか?」


「ないんですけど…」


「じゃあ、これも駄目だ。」


「ぐっ…」


まさかの脱毛シャンプも取られていたのである。

悔しそうにしている彼の姿には哀愁が漂っていた。

韓国で軍隊がある都市の悪名は本当にすごいです。

何かのサービスにも一般人と軍人を分けて料金を高く取ったり。

飲食とかも他の都市に比べて物価が高かったりします。

訓練所で使えない物品を売るとかの騙しは良くあること。

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